麻原彰晃の死刑執行を批判する「真相究明の会」森達也氏に、滝本太郎弁護士が反論 2018.08.14

2018-08-16 | オウム真理教事件

2018.08.14
麻原彰晃の死刑執行を批判する「真相究明の会」森達也氏に、被害対策弁護団・滝本太郎氏が反論
文=深笛義也/ライター
 一連のオウム真理教の事件で死刑が確定していた13人の死刑が、わずか1カ月の間に執行された。7月6日に教団の元代表の麻原彰晃こと松本智津夫(63)、元幹部の早川紀代秀(68)、中川智正(55)、井上嘉浩(48)、新実智光(54)、遠藤誠一(58)、土谷正実(53)が、7月26日に元幹部の林(現姓小池)泰男(60)、岡崎(現姓宮前)一明(57)、横山真人(54)、端本悟(51)、豊田亨(50)、広瀬健一(54)が刑場で最期を迎えた。
  死刑執行と前後して論争が起き、当サイトもその舞台となった。6月4日に立ち上がった「オウム事件真相究明の会」の主張や活動目的について6月13日、ジャーナリストの江川紹子氏による記事『「真相究明」「再発防止」を掲げる「オウム事件真相究明の会」への大いなる違和感』を掲載した。
 これに反論するかたちで、「オウム事件真相究明の会」の呼びかけ人である森達也氏の寄稿『それでも麻原を治療して、語らせるべきだった…「オウム事件真相究明の会」森達也氏による、江川紹子氏への反論』も掲載した。
 これらに対し、インターネット上ではさまざまな声が上がった。そのひとりが、1989年11月の坂本堤弁護士一家殺害事件を契機に「オウム真理教被害対策弁護団」に加わり、オウム真理教をめぐる裁判に関ってきた滝本太郎弁護士である。
 森氏の寄稿に関して、自身のブログ「生きている不思議 死んでいく不思議」に滝本氏はこう記した。
「語りもしない『麻原彰晃』です。『べき論』と制度とをごちゃまぜにするなぞ、恥ずかし過ぎる論法、三歳児の論理でしょうが。一審弁護団の無罪主張『弟子の暴走論』を同意する、と言ってたのは、どうなったんですか。(森達也氏は)無責任かつ平気で自己矛盾できる人なんだな」
「『(意識を取り戻した)麻原を徹底的に追い詰めて、公開の場でとどめを刺すべきだったのだ』なぞと、制度上ありえず、新たな制度としても憲法上の黙秘権保障や『人民裁判』禁止に反したことを、平気で言うんだなあ。これをデマゴギーという。こういう論法を言い、感情や直感にばかり頼る人を、デマゴーグというのかな。ああ、オウムが1994年からしてた自白剤でも使えと?」
 森氏が「オウム事件真相究明の会」を立ち上げたのは、麻原が事件を起こした動機がわからないからだと表明している。
 滝本氏は、それなら「動機を聞く会」とでもすればいい、「真相究明の会」というネーミングは、「でっち上げ」と言っているオウム集団を助力している、と批判する。それでも「真相が明らかでない」と言うなら地裁判決くらいは読むべきだという。確かに判決を読むと、麻原の動機は事細かに記されている。
*麻原彰晃の犯行の動機
 判決はきわめて長文であるが、滝本氏は同ブログで、事前警告してきた実績ももとに、麻原の動機を自分なりにまとめている。
「『麻原彰晃』は、日本社会に対する恨みを持ちつつも、まずは支配欲とくに不自由のない環境で育った若者に対する支配欲を満たし同時に各家庭を崩壊させるべく、最終解脱者と称して自らに絶対的に服従させる『オウム真理教』を成立させた。
 各信者は選民意識と同時に、厭世感を強くし『輪廻転生の苦痛』なるものからの脱却を希望してきた。麻原は、信者らに、修行の一環として麻原の指示であれば『救済』のために何でもするという狂信的特質を持たせることに成功した。
 『麻原彰晃』は、経済合理性を考えつつ、支配欲や女性関係での煩悩を満たすことだけでは次第に飽き足りなくなってきたところ、化学兵器サリンを大量に作れる可能性が現実化し、一方で1994年以降、下記状況になってきた。
 そこで、もともと持っていた社会への恨み、人への恨みを一気に晴らしたいという煩悩を今こそ果たす気持ちになってきた。それは傍目には自暴自棄の度合いを高めているという外ないが、国を乗っ取ることができず、あるいは国民の多数に強く崇拝されない以上、『麻原彰晃』として当然の方向性である。
 危険がいっそう高まる時期は、『重大予言』『宗教弾圧』を改めて主張する時期であり、1995年1月初めのサリン報道に対する告訴等の記者会見、1月7日の集団自殺云々のラジオ放送、3月初めの假谷さん事件への反論、3月中旬のチラシ『戦争が始まっているのになぜ気づかないんだ』がこれにあたる。
 1995年11月にはサリンを70トン作り東京都下に撒く予定だった。が、1月1日サリン疑惑報道があって出来上がっていたサリンをすべて廃棄していたところ、3月20日の週に強制捜査があるので、国と人々に恨みを果たそうとして、急遽作らせた濃度30%台のサリンにより、地下鉄サリン事件を起こした。
 『麻原彰晃』は、その後も信者により日本の攻撃を加えることができると思い、3月22日強制捜査の日の未明と同日夜『救済の手伝い』『悔いの無い死を迎えようではないか』というラジオ放送をした。それが5月5日の新宿青酸ガス事件であり、5月16日の都庁爆破事件であるが、それが限度だった」
*麻原の訴訟能力
  詳しく話を聞くべく、滝本弁護士の事務所を訪ねた。森氏は寄稿で「判決文は何度も読んでいる」と書いている。これをどう捉えるか。まずそこから滝本氏に尋ねた。
「森氏はいつもリムジン謀議のことばかり言うんです。地下鉄サリン事件の2日前の1995年3月18日、教祖専用のリムジンの中で麻原から『サリンを撒け』という指示を受けたという井上嘉浩の証言があって、井上は後でそれを否定しています。そして麻原が指示したという証言はそれだけだから、麻原が主犯だという根拠はないと森氏は言うんですね。これは、判決文を読んでないことの証拠です。
 リムジン謀議だけで共同共謀正犯は100%立証されるわけではないということは、判決は実は前提にしている。だから同じ狭いリムジンに乗っていたA元弁護士ら2人は起訴されていません。リムジン内で地下鉄サリン事件の謀議が完成しているならば、共同共謀正犯でA弁護士らも一緒に起訴されていなきゃおかしいんです。リムジン謀議だけではなく、ほかのこともすべて絡んで、麻原は主犯とされているんです。
 同じ3月18日、麻原は遠藤誠一に『ジーヴァカ、サリン造れよ』とサリン生成を指示しているんです。翌日、遠藤が『できたみたいです。ただし、まだ純粋な形ではなく混合物です』と報告すると、麻原は『ジーヴァカ、いいよそれで。それ以上やらなくていいから』と、純度30数%程度だけど、それでいいと言っているわけです。これは、麻原の直接の指示ですからね。事件当日の3月20日未明には、遠藤が持って行ったビニール袋入りのサリンの入った段ボール箱に麻原は手を触れて瞑想し、『修法』という儀式を行っているんです。森氏は、そういうことをまったく無視しているんだから、判決を読んでいないということです」(滝本氏)
 寄稿の中で森氏は、麻原の訴訟能力に関して東京高裁が判断する根拠にした西山詮医師の鑑定を、江川紹子氏が読んでいなかったと批判している。
「西山鑑定も重要な要素ではあるので、読み込むべきだろうと思います。だけど東京高裁の控訴棄却の決定文を読めば、西山鑑定だけで判断したわけではないということがわかります。そこには、一審の裁判経過、一審の麻原の罪状認否や不規則発言、めちゃくちゃな英語で喋り続けたり、日本は滅びてしまって自分は今エンタープライズの上にいるというようなことを喋ったことなど、一連の経過を見て分析しているわけです。西山鑑定だけによっているわけではありません。一審弁護団は訴訟能力がないなんて全く主張しなかったんですが、これも高裁判決で指摘されています」(同)
*麻原は詐病か
 当時、問題になっていたのは訴訟能力だが、死刑においては受刑能力が問題になる。能力がなければ、執行はできない。
 高裁の決定がされた2006年当時の麻原は、紙おむつに排泄し、衣服の着脱は係官が手伝い、風呂には介添えで入り下半身は自分で洗い、面会時には面会人のいる前でマスターベーションをするという状態だった。高裁の決定を要約すると、拘禁反応はあるが訴訟能力はあるとするものだ。
「まず、ある程度の精神疾患があっても、訴訟能力は認められます。たとえば、統合失調症の患者さんを何人も知っていますが、まったく判断能力がないというわけではないですから。ただ、麻原の場合は、詐病だと思っています。失禁とマスターベーション、すごいですよね。だけど『オウム裁判傍笑記』(新潮社)を書いた青沼陽一郎さんの言葉を借りれば、麻原は『最終解脱者』ならぬ『最終芸達者』ですから、あのくらいのことはするでしょう。元幹部らもそう言っていましたし、ずっと見てきた私もそう思います。おむつの中にウンチは私もしたことがあるんです。全身麻酔して目覚めたらしていました。なんかヌルッっとしたが気持ちよかった。その程度のことです。
 麻原はウンチを壁になすりつけることまではしていません。「弄便行動」と言いましてね、便に関して症状が出るならそこまでします。麻原はウンチを手に取ってはいないんです。面会を拒否するようになっても、お風呂や運動の時などは抵抗なく行っていたし、ごはんもこぼさずに全部食べていたんです。十何年も狂ったフリをできるというのは怪物ですと森氏は記者会見で言っていたけど、麻原はそのくらいの怪物ではありますよ。
便で思い出せば、麻原が絶対者だった時のエピソードがあります。人間が糞便製造機であることを示すため、女性信者にウンチさせて、その場で男性信者に食べさせるなんてことをやっていたんです。その男性は今もアレフにいます。
 本当に詐病だったんだと、今確信しますね。執行の前、抵抗なく静かだったということは、私も直接聞きました。遺骨を四女に託すと意思表示したというのも確かだと思います。7月6日、その日から私は受け取り方を確認しているわけですから。松本智津夫として死にたかったんだろうな、と思います」(同)
*麻原の弁護側が行った“チキンゲーム”
 森氏は寄稿で「東京高裁(須田賢裁判長)は、約束した期限の前日である3月27日に、いきなり控訴棄却を決定した」と書いている。この経緯はどうなのだろうか。
「まず、地裁判決の出た2004年2月27日、弁護側は即日控訴しています。東京高裁は、判決からおよそ10カ月後の05年1月11日を麻原の控訴趣意書の提出期限としました。だけど、弁護人の松井武さんらは接見ができず無理だとして、高裁は一度は伸ばしてあげているんです。同じ年の8月31日まで。延長する時は『意思疎通が図れずとも出す』と裁判所に言ってね。しかし、弁護人は、被告人との意思の疎通が図れないことを理由に、この期限でも出さなかった。その間に、高裁の裁判長らは麻原との接見に出向いて、意思疎通がとれると判断しました。
 期限の8月31日に、松井さんらは控訴趣意書を持って行ったけれど、麻原は心神喪失の状態で訴訟能力がないという主張にこだわって、それを提出しないで持ち帰るという“チキンゲーム”を始めたんです。ここで提出していれば、なんの問題もなく2審は始まっていたんです。しかし、その後も、高裁が『期限を過ぎているから出さなきゃいけない、事態は極めて深刻』と言っているのに、松井さんらはチキンゲームを続け、翌年3月21日には『3月28日に出す』とファックスした。でも、裁判所は、先の8月31日の状況もあって、真実28日に出すかどうか怪しい所だと見て、27日に棄却したのでしょう。
 森氏はそれを“約束”という言い方をしているけれど、松井さんらがその日にちを設定しただけで、約束にはなっていません。その間に、高裁は独自に精神鑑定を実施し、麻原には訴訟能力があるという鑑定結果を06年3月に得たわけです。刑事訴訟法386条には『期間内に控訴趣意書を差し出さないときは、決定で棄却しなければならない』とあるんです。それに従って高裁が控訴棄却の決定をしたのが、松井さんらが設定した日の前日の3月27日だったということです。
 このチキンゲームは、弁護士会でも弁護過誤だと確定しています。第二東京弁護士会は松井さんに業務停止1カ月の懲戒処分を出しました。日弁連の処分は戒告になりましたが、懲戒委員会で弁護過誤と確定したんです。提出期限の順守は弁護人としての基本的な職務ですから、当然のことです。私だって、がっくりきましたよ。高裁、最高裁までやってほしかった。訴訟能力を争いたいのならば、控訴審の審理を始めたうえで争えば良かったんです。弁護人は被告人の包括代理権者ですからそんな先例もある。森氏は裁判所に責任があるように言っているけど、弁護人のチキンゲームで一審だけで終わってしまったんですよ。麻原の判決確定後、私こそが最初に、この2人の懲戒請求を出したんです」
 一審の第13回公判について、森氏は江川氏に反論している。この公判の証人は、井上嘉浩であった。麻原は冒頭から裁判長に対して、「今日、証人のアーナンダ嘉浩は、 元、私の弟子です。彼は完全な成就者で、マハームドラーの成就者です。この件につきましては、すべて私が背負うことにします。ですから今日の証人を中止していただきたい。 これは被告人の権利です!」(『オウム裁判傍笑記』より)と叫んで、尋問の中止を要求した。
  第9回公判の主尋問で井上はリムジン車内での麻原の指示について語っており、それ以上、井上に喋らせたくなかったというのが、江川氏の理解だ。それに対して森氏は、「第13回公判については、事実関係はまったく逆だ。井上証人への弁護人反対尋問とは、その前に井上が証言したリムジン謀議に対しての、麻原弁護団による反対尋問だった。つまり麻原にとって、尋問の中止を要求することの利はまったくない。むしろ自分の立場がより不利になるのだ」と書いている。
「弁護側の反対尋問だからって、弁護側に有利になるとは限りません。反対尋問って難しいんですよ。弁護側の反対尋問で、主尋問をより補強してしまうことも、ままあるものでね。反対尋問は自分の権利なんだから、自分が止められると麻原は思ったんですね。実際には、弁護側が独自に反対尋問する権利があるんだけど、麻原はそれは自分の権利なんだから、自分が弁護人に命令できる、自分が言えば止められる思ったわけです。だけど止めることはできなくて、教組の指示を語る井上証言は変わらなかった。傍聴もしていないのに、森氏はよく言いますね。傍聴していなくても、いくつもの出版社から公判記録は出ているんだから読めばわかる。読んでもいないのか、読んでも無視しているのか、デマゴギーを流しているとしか言いようがないですね」(滝本氏)
*「真相究明の会」の奇妙な主張
  森氏は、講談社ノンフィクション賞を受賞した『A3』において、オウム真理教の起こした事件は「弟子の暴走」であって麻原は無罪だ、という一審弁護団の主張を支持することを表明している。これに対しては日本脱カルト協会と、滝本氏、青沼氏、フォトジャーナリストの藤田庄市氏の抗議書が出された。この本が、裏付けもないまま事実関係を大きく歪めて書かれているとして、賞を授与した講談社と選考委員に抗議し論争に発展した。その選考委員の一人は、オウム教団の拡大に寄与したと指摘されている中沢新一氏である。
「今は『弟子の暴走』論は隠しちゃってますよね。『弟子の暴走』と『集団の暴走』では、まるで意味が違いますから。一方で『A3』には、細かいところでは麻原が指示したようにも書いている。『A3』自体が矛盾しているんです。なぜあれがノンフィクション賞をもらうのか不思議ですよ。案の定、オウム教団はしっかり利用しています」(同)
 死刑についての態度はどうか。滝本氏が理事を務める「日本脱カルト協会(JSCPR)」は、麻原の弟子の12名に関して「12名の死刑囚のなかには、自分が過ちを犯すに至った過程をつまびらかにする手記を獄中から発するなどしている者もおり、オウム真理教の犯罪のうち最も凶悪なものを実行した当事者である彼ら以上に、オウム真理教の実態についての情報を社会に伝え得る者はいない」「12名の死刑囚は、死ぬまでオウム事件及び同事件への自らの関わりを分析・反芻させ、心情の変化を折に触れて公表させていくべきであり、これ以上の償いの形はない」として、12名に死刑を執行せず、無期懲役刑に減刑する恩赦を検討する要請書を今年3月15日、上川陽子法務大臣に提出していた。
  一方、「真相究明の会」は麻原の死刑回避は語っていたが、12名の死刑囚には一切触れていない。このことも江川氏は批判していたが、森氏はその批判を「僕は卵焼きが好きだ。でもおまえは卵焼きに関心がないのか、といきなり言われる。なぜですか、と訊けば、今日の弁当に卵焼きが入っていないからだと断定される。……無理やりな比喩としてはそんな気分だ」と釈明している。
「12名の弟子たちは、オウム真理教に出会わなければ、犯罪行為はもちろんしないし決して死刑囚になどならなかった人々です。それを卵焼きだなんて、変な比喩ですね。人の命をなんだと思っているんだろう。要するに三女(松本麗華・アーチャリー)と同じスタンスなんです。彼女も麻原のことばかりで、12人のことはまず言わない。アレフも同じで、『弟子の暴走』論が底流に流れている『真相究明の会』が12人のことを言わないのは都合がいい。彼らの記者会見は、アレフの記者会見かと思いますよ。『真相究明の会』は1回の記者会見だけで何も活動はしないようですが、あれだけ多くの人が賛同したということが残せればそれでいいんです。それだけで、アレフの勧誘材料になります。よくわからないで、呼びかけ人、賛同人になっている人も多いでしょうが、降りないでいいんですかって聞きたいですね」(同)
*アレフの攻撃対象にされている滝本氏
  滝本氏といえば、自身の空中浮揚写真が有名である。麻原の空中浮揚写真が超能力によるものではないことを、1枚の写真で証明したのだ。どのようにして撮られたものなのだろうか。
「修行したんです(笑)。結跏趺坐が組めないといけないし、ある程度筋肉も必要だし痩せていないと。畳か絨毯の上で前のほうに飛ぶつもりで飛べばいいんですよ。それを下のほうから写真に撮る。5~6枚撮れば1枚や2枚、うまく撮れます。あの写真が、未遂に終わったけれど私に対するサリンによる殺害計画の動機になりました。オウムは笑われるのが一番嫌なんですよ。それで私はポアリストナンバー1になったのです。私を敵視しているのはアレフになっても同じで、2013年に公安調査庁がアレフの教団施設に立ち入り検査した時に、公安調査庁長官や職員、警察官、著名なオウマー西村さんらの写真とともに、私の写真もナイフで串刺しにされていたのが確認されました。公安調査庁が調査に入る時に、それを隠しもしないで置いていたわけですよ。
 アレフは、『全部でっち上げ』とまず言い、次に尊師の指示に従わなかった弟子の暴走、弟子が忖度して弟子が勝手にやったんだという言い方で、さかんに勧誘材料に使っています。悪い人は全員捕まって、残っている人たちはいい人たちだと思って入信している人も多い。だけど麻原の教えは脈々と生きています。いきなり化学兵器なんてつくりはしないけれど、内部の事件から始まってまた悲劇が起こっていく可能性は多分にあります。マッチとマッチ箱のガソリンがあればテロはできますし、混ぜれば毒ガスになる市販されていた薬品もあります。新たなグルが出て、エスカレートしていくのが心配です。教団を増長させないためには、事実に目を開かせないといけないんです」(同)
  13人への死刑執行が強行された今、議論はさらに深められるべきだろう。
(文=深笛義也/ライター)

 ◎上記事は[Business Journal]からの転載・引用です
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獄中の麻原彰晃に接見して 会ってすぐ詐病ではないと判りました 拘禁反応によって昏迷状態に陥っている
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