「選挙は金掛かる」=仲介の団体代表、徳田議員に-猪瀬知事への5000万円
東京都の猪瀬直樹知事が医療法人「徳洲会」グループから5000万円を受領していた問題で、猪瀬知事と徳田虎雄前理事長(75)の面会を仲介した政治団体「一水会」の木村三浩代表(57)が24日取材に応じ、面会後に虎雄氏の次男徳田毅衆院議員(42)に電話で「選挙はいろいろお金が掛かるから応援してやってくれ」と、知事への資金提供を依頼していたと明らかにした。
木村氏によると、金額などはその後、「徳田議員と虎雄氏で決めた」という。猪瀬知事は問題発覚後の22日の記者会見で、「選挙資金ではなく、個人の貸し借りという認識だ」と説明していた。
木村氏によると、面会は昨年11月6日、虎雄氏が療養中の神奈川県鎌倉市の病院で行われた。猪瀬知事と虎雄氏の双方と面識があった木村氏が、都知事選への立候補を決めた猪瀬知事に面会を勧めたという。
面会には3人の他に虎雄氏の妻(75)も同席した。面会の様子について、木村氏は「あいさつだけで、お金の話は一切出なかった」と強調。面会後、木村氏が徳田議員に電話で、選挙での資金援助を要請したといい、「落選した場合のことも含め、相場として1億円ぐらいと言ったかも」と話した。
実際の金額については、「徳田議員と虎雄氏が決め、徳洲会側からその後、5000万円を個人的な貸し借りとして猪瀬知事に渡したと聞いた」と説明した。
猪瀬知事が1億円の資金提供を要請したとの一部報道については、「あり得ない」と話した。(2013/11/24-22:17)
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