独島、離於島の領有権守護で「戦略艦隊」を10年内に創設へ

2012-08-31 | 国際/中国/アジア

独島、離於島の領有権守護で「戦略艦隊」を10年内に創設へ
東亜日報AUGUST 31, 2012 06:48  
韓国軍当局が、2020年代半ばまでにイージス駆逐艦6隻と大型上陸艦3隻を主軸とする「戦略起動艦隊(別名独島・離於島艦隊)」を創設する内容の海軍力増強案の研究結果を来月、国会に報告する。軍は、研究の結果をもとに、独島(トクト、日本名・竹島)と離於島(イオド)をめぐる周辺国との紛争に備え、海上交通路を保護するための具体的な戦力増加計画を立てる方針だ。
30日、軍消息筋によると、防衛事業庁を中心に今年1月に着手した「中国と日本の海軍力増強に対応した中長期海上戦力強化案の研究」が最近終了した。これに先立ち、国会は昨年末、周辺国の海軍力強化に備え、独島と離於島を守る海上戦力増強案を研究するとし、防衛事業庁に5億ウォンの予算を申請した。
国会は予算を策定し、付帯条件として、「研究の結果によって国防部は推進計画を立て、予算を含む行政的措置を履行する」と明示した。
同研究が単なる政策参考資料ではなく、具体的な戦力増加計画で推進されなければならないと釘をさしたのだ。
今回の研究には、韓国国防研究院(KIDA)やソウル大学など、軍内外の専門家や諮問委員30人余りが参加した。約8ヵ月かかった研究の過程で、イージス艦を8隻まで増やし、名称も「独島―離於島艦隊」とする意見が提示されたが、予算の現実性と周辺国の関係を考慮して、隻数と名称が調整されたと、軍消息筋は伝えた。
戦略起動艦隊を創設するには、イージス艦3隻、大型上陸艦2隻、駆逐艦3隻をさらに建造しなければならない。軍は、1990年代からイージス艦6隻と駆逐艦12隻などで構成された起動艦隊を推進していたが、2005年以降、予算の問題でイージス艦の導入計画が3隻に縮小され、事実上実現しなかった。戦略起動艦隊の創設にかかる予算は、約6兆5000億ウォンと推定され、艦隊が創設されれば、釜山(プサン)海軍作戦基地と2015年に完工予定の済州(チェジュ)海軍基地を活用することになる。戦略起動艦隊は配下に3個の起動戦団を従える。各起動戦団には、イージス艦2隻、大型上陸艦1隻、駆逐艦2隻、潜水艦などが配備される。
軍筋は、「現在、1個の起動戦団では、アデン湾の海賊退治活動と前方警備も難しいのが実情だ」とし、「周辺国の海洋膨張戦略に対抗し、手遅れになる前に戦略起動艦隊の創設に着手しなければならない」と強調した。
防衛事業庁は30日、3隻目のイージス艦「西(ソエ)柳成竜(リュ・ソンリョン)」(7600トン)を海軍に引き渡したと明らかにした。西・柳成竜艦は9ヵ月間の戦力化を経て、来年半ばに実戦配備される。
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