名張事件、再審認めない判断確定 第10次請求、最高裁
三重県名張市で1961年、女性5人が死亡した名張毒ぶどう酒事件を巡り、奥西勝元死刑囚=2015年に89歳で病死=の妹の岡美代子さん(94)が申し立てた第10次再審請求を退けた最高裁第3小法廷(長嶺安政裁判長)の決定が31日、確定した。決定は29日付。
弁護団は30日の記者会見で「新たな再審請求に向けて準備を進めたい」と説明。岡さんは奥西元死刑囚の名誉回復に「全力を注ぐ」との意向を示しているという。
最高裁決定は、弁護団が新たに提出した証拠について「確定判決に合理的な疑いを生じさせるものではない」とした名古屋高裁、同高裁異議審の決定を支持し、岡さんの特別抗告を棄却した。
最終更新:共同通信
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