「名フィルサロンコンサート」音楽に分裂はない。調和があるだけだ。「ご来訪に感謝」

2009-02-28 | 日録

 金管5人の演奏。名フィル3人(Tp・Hr))に、フリーランサーの2人(Tp・Tu)。
 本日は、最も良い席で聴いた。譜面も見えた。やはり、ピアノとはまるで違う楽譜面(二声以上の譜面はピアノとハープのみ)である。ピアノの譜面ばかりを見慣れた目には、とても新鮮に感じられた。ピアノは両手で奏でる多数の音に加えてペダルも使用するから、多彩な表現となる。弾き手は、音のバランスにも留意する(聴く)。
 ボイスの組曲もヘンデルの変奏曲も、私には安心感に包まれるような曲目。つまり私には、古典が最も安らげるということだと痛感した。バッハ、然り。テレマンも。
 ここ2年、私は主にショパンを稽古してきた。本年からはヴェートーベンを弾いている。ソナタ17番。これのニ短調が、私の抱える「獏とした不安」に訴えてきて、堪らないほど快い。ニ短調といえば、私にとって究極の曲、モーツアルトの「レクイエム」もニ短調である。「怒りの調」とも云われる。深い悲しみがある。レクイエムを初めて聴いたのは学生の時だった。「音楽が音楽でなくなる」と感じた。地上を疾走していたものがそのスピードを増して遂に飛び立ったように、音楽が音楽でなくなった、と感じた。天上を想わせた。
 生まれ変わりということは私は信じていないが、もしあるとするなら、今度?は、是非とも音楽家になりたいな。ソロではなくて、皆と一緒に奏でるオーケストラの一員になりたい。100人以上が奏でるハーモニー、ここには分裂など無い。争い(戦争)もない。分裂があっては、音楽は成り立たない。私は夢のように想う、武器を楽器に取って替えるべきだ、と。音楽は、天からの最上の賜物である。
 本日、演奏の始まりで、金管の音が体に響いた。途端に、学生時代の感覚が呼び起こされた。混声で稽古をした時、ボリュームのある男声が手に持つ譜面を震わせ、体を揺さぶるような感覚があった。それを思い出した。実に、何十年を経て・・・。
 演奏の合間のトークで、演奏の皆さんが「今日は花粉に悩まされた」と知った。我が家でも、夫が昨日今日、相当悩まされている。私には、こういった現代の病気は無いが。花粉症の人にとって大変な季節が始まった。
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追記<拙ブログ ご来訪に感謝>

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