象徴天皇「陛下と同じ気持ち」 秋篠宮さま お言葉の感想語る 2016/11/30

2016-11-30 | 雲上

象徴天皇「陛下と同じ気持ち」 秋篠宮さま51歳 
  日本経済新聞 2016/11/30 5:00
 秋篠宮さまは30日、51歳の誕生日を迎えられた。これに先立つ記者会見で、天皇陛下が退位の意向を強くにじませた8月の「お言葉」について「長い間考えてこられたことをきちんとした形で示すことができ、大変よかった」と述べられた。象徴天皇として国民に寄り添う活動を続けてきた陛下の考え方には「非常に同じような気持ちを持っている」と表明された。
 お言葉の公表後、皇位継承資格者が公の場で感想を述べたのは初めて。
 妻の紀子さま(50)とともに会見した秋篠宮さまは、陛下のお言葉について「かなり以前」から「折々にそういう考えがあると伺っていた」と説明。その上で「(憲法など)さまざまな制限がある中で、最大限にご自身の考えを伝えられたのではないか」と述べられた。秋篠宮さまは2011年の誕生日会見で、天皇の「定年制」の必要性に言及されている。
 天皇陛下は即位以来、被災地訪問や戦没者慰霊の旅を続けられてきた。こうした象徴天皇のあり方は「色々な意見はあるが、陛下がずっと模索し考えてこられた結果」とし、陛下の姿勢に賛同する考えを示された。
 長男の悠仁さま(10)については「色々な文化に触れる機会を持ち、幅広い事柄に関心を寄せてくれたら」と期待を寄せられた。
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「陛下のお気持ち、折々に」 秋篠宮さま51歳  会見要旨
2016/11/30 5:00
 30日に51歳の誕生日を迎えた秋篠宮さまはこれに先立ち、東京・元赤坂の宮邸で妻の紀子さま(50)とともに記者会見された。主なやり取りは以下の通り。
――天皇陛下は8月、「象徴としての務め」についてのお言葉を表明されました。陛下のお考えをいつどのような形で聞き、お言葉をどう受けとめられましたか。今後、天皇、皇后両陛下にどのように過ごしていただきたいですか。
秋篠宮さま 当日は家族全員でテレビで流れた映像を見ました。(陛下の)お気持ち(を聞いた時期)について、私自身いつだったかというはっきりした記憶はありません。ただ、かなり以前のことだったと思います。折々にそういう考えがあるということを伺っておりました。
 即位されてから、陛下は「象徴」はどのようにあるべきかをずっと考えてこられたわけです。一方、ご自身が考えている象徴としてのお務めが、高齢になって果たせなくなる時が来るだろうということも考えておられました。
 そのお気持ちをできるだけ多くの国民にも知ってもらいたいという考えを持っておられました。宮内庁長官をはじめ、ごく限られた人たちで相談され、内閣の了解も得てお気持ちを表されたと理解しております。
 私自身としては、長い間考えてこられたことをきちんとした形で示すことができ、大変良かったと思いますし、様々な制限がある中で、最大限にご自身の考えを伝えられたのではないかと考えております。
 有識者の議論が続いておりますので切り離してお話ししたいのですが、私は、高齢になった場合には、今までやってみたいと思っていたことをできるだけする時間が取れたらいいなと思っております。例えば、若い頃からずっと続けてこられたハゼの研究であったり、音楽であったり。やはり何と言っても、お体を大切にして過ごしていただきたいなと思います。
――皇族方の減少や高齢化が進む中、皇室の現状や将来のあり方、ご自身の活動についてどのようにお考えでしょうか。
秋篠宮さま 高齢化、また今は女性の皇族が非常に多く、結婚すれば皇族ではなくなります。今の活動をそのまま今後も同じようにできるかというと難しいと思います。将来的に、その時にいる皇族ができる範囲で公的な仕事をおこなっていくということになるのではないかと思います。
――悠仁さまが10歳の節目を迎えられました。成長ぶりや現在の関心事、今後の教育方針についてお聞かせください。教育について天皇陛下から示されたお考えがあればお聞かせください。
秋篠宮さま 最近は以前に比べて一緒に話しているときのテーマが増えたなという印象があります。
 私は若い頃、日本の各地に行って土地土地の文化に触れるという機会がありました。ふだん人と接したり、外国に行ったり、海外からお客様が来てお話ししたりするときに、意外と役に立っているんですね。
 できれば長男にも、もちろん海外も大事ですが、日本の国内のいろいろな文化に触れる機会を持ってもらえたらいいなと思いますし、幅広い事柄に関心を寄せてくれたらと思っております。
 (陛下からは)きちんとした社会生活を送れるような子になってほしいと、それがまず第一だということを言われたことがあります。
紀子さま 悠仁は自分で考えて行動するようになり、少年になったと感じております。
 学校では、生徒がお互いの話に耳を傾けながら自分の意見を述べていく時間があります。家でも、娘たちが話しているときにそばで「うん。うん。そう思う」と相づちを打ったり、「それはこう思うよ」と自分の考えを述べたりするようになりました。今後のことは成長を見守り、よく話し合って柔軟に考えてまいりたいと思います。
――眞子さまと佳子さまの近況をお聞かせください。結婚や将来の活動についてどのようにお考えになっているかもお聞かせください。
紀子さま 長女の眞子は昨年12月に初めて外国の公式訪問をし、エルサルバドルとホンジュラスを訪れて、今年9月にはパラグアイを訪れました。それぞれの国で出会った方々との思い出を大事にしているようです。
 博物館での仕事や大学院での勉学がある中で、外国訪問や国内の行事に出席する前に時間をかけて準備していました。こうした務めを一つ一つ心を込めて、誠実に果たしているように思います。
 次女の佳子は、大学生として勉学に取り組んでいます。大学が休みのときは公的な行事に出席しています。今年9月には、全国の高校生が参加する行事に出席するために鳥取県を訪問しました。10月に地震があって心配している様子でした。
秋篠宮さま 結婚については娘たちの意思をできる限り尊重したいと思っております。今は頂いた仕事を一つ一つ真摯に務めていってくれればいいなと考えております。
――この1年を振り返り、印象に残っている出来事とご感想をお聞かせください。
秋篠宮さま 熊本で4月に大きい地震があり、鳥取の地震、また台風10号による大きい被害がありました。自然災害のときの防災、減災の重要性というのを非常に感じた次第です。
 宮城県で「東北子どもまちづくりサミット」というのがありまして、東日本大震災が起こった年から始まっていると聞きましたが、その発表を聞きながら、子供たちがきちんとした意見を持って積極的に取り組んでいるということに大変感銘を受けました。
 うれしい話としては、ノーベル生理学・医学賞に大隅教授が決まったことが挙げられます。リオデジャネイロでオリンピックとパラリンピックが開催されて、日本人が多くメダルを取り、また入賞したということ、これも大変喜ばしいことだと思います。
 一方、大変残念なことですけれども、今年10月13日にタイのプミポン国王陛下が崩御になりました。私がタイでおこなってきた活動などを非常に温かく見守って、時にはサポートしてくださっており、大変有り難く思っております。
 10月27日に三笠宮殿下が薨去(こうきょ)になりました。妃殿下のお悲しみいかばかりかと察するところでありますけれども、皇室にとっても大きなことだったと考えております。
――象徴としてのお務めに関する天皇陛下のお言葉なのですが、象徴天皇というのは国民のために活動を続けるべきだとの意見の一方、天皇は存在するだけでいいという方もいます。お考えはいかがでしょうか。
秋篠宮さま 現在の天皇陛下の活動はいろいろなことがあります。例えば大きい災害があったときにそこにお見舞いに行かれることもそうでしょうし、その他もろもろのことがあります。
 いろいろな意見はありますけれども、現在陛下が、象徴はどうあるべきかということをずっと模索し、考えてこられた結果であるだろうと考えています。天皇になられてからずっと考えてこられて、今のような考えになられたと思いますし、私もそのお考えに非常に同じような気持ちを持っております。

 ◎上記事は[日本経済新聞]からの転載・引用です
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「内外に蠢く皇室を潰したい勢力」小和田家・東宮・国連・創価学会・・・『WiLL』2016/10月号

       

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 産経ニュース 2016.11.30 06:37更新
【秋篠宮さま51歳に ご会見全文(2)】悠仁さまのご進学「適応性含め柔軟に」 眞子さま、佳子さまのご結婚は「意思を尊重」
--皇位継承者として悠仁さまのお立場が注目されている中で、これから学び経験してほしいこと、それから陛下から示されたお考えについてお聞かせ願います
殿下「学び経験してほしいこと、若干自分自身のこととも重なるのですが、私は割と若い頃、比較的日本の各地いろいろな所に行って、そこの土地土地の文化に触れるという機会がありました。そのことは今、意外と私自身のふだんの生活というか、ふだん人と接したり、外国に行ったり、海外からお客様が来てお話ししたりするときに、意外と役に立っているんですね。それでいろいろな場所を見ることによって、それぞれの地域の文化の非常に近い点、それから異なっている点など、これを理解できるようになって、もちろんちゃんと理解しているかというと怪しいのですけれども、ある程度は分かることができて、それは私自身にとって非常に良かったなと思っております。そのようなことから、できれば長男にも、もちろん海外も大事ですが、日本の国内のいろいろなその文化に触れる機会を持ってもらえたらいいなと思いますし、またそれも含めて、幅広い事柄に関心を寄せてくれたらと思っております」
--悠仁さまの教育について陛下から示されたお考えがあれば
殿下「それほど多くはありませんけれども、これは私と家内で共通しておりますけれども、(陛下から)言われたこととして、きちんとした社会生活を送れるような子になってほしいと、それがまず第一だということを言われたことがあります。(妃殿下にお向きになって)あなたの番だね」
妃殿下「はい。長男の悠仁は、早くも10歳になりました。誕生してから段々に成長して、今は自分で考えて行動するようになり、少年になったと感じております」
 「小さい時から昆虫に関心を持っていた長男は、様々な生き物が暮らせる環境を作りたいと考えるようになって、お米作りをよく知っている方から教えていただき、小さな田んぼを作り始めました。こうして長男は、例えば、この春には、『今度の休みの日に田植をするから、9時半頃に来てね』と誘ってくれました。当日、9時半頃そこに行きますと、長男は準備して待っていてくれました。以前は、私が長男に『そろそろ幼稚園に行く時間ですよ』と言っていましたのが、今は自分が決めた目標を達成するために計画を立てて、そして私たち家族に協力してくれるようにお願いして、そのような姿を感慨深く思っております。また、『田んぼに、ヤゴがいたよ』とうれしそうに教えてくれたり、『もうじき稲の収穫時期だから、その時にまた手伝ってね』と声をかけたりしてくれました」
 「学校では、生徒がお互いの話に耳を傾けながら自分の意見を述べていくという時間があります。家でも、娘たちが話しているときにそばで『うん。うん。そう思う』と相づちを打ったり、また『それはこう思うよ』と自分の考えを述べたりするようになりました」
 「先ほど宮様が話されましたように、昔の暮らし、そして、特に昔の子どもたちの学校生活や遊びについても関心を持っています。私たちの小学校時代のことを聞いてくることもあります。例えば、給食はどのようなものだったとか、いろいろとあります」
 「それから、今後のことにつきましては、長男の成長を見守り、丁寧に見極めつつ、よく話し合って柔軟に考えてまいりたいと思います。これからも、学校の学びや経験を大事にしながら、人との関わり合いの中で、相手の気持ちを思ったり、自然の中で体験をしたりなどを通して、様々な可能性が育っていくように願っております」
殿下「(記者に質問を確認されて)何か今言い忘れてないですか。私が質問に何か答えていないことがありましたか」
--悠仁さまの御進学について
殿下「家内が今、今後のことは柔軟に考えてというふうに話しましたが、私もこれは選択肢がいろいろとあろうと思いますので、本人の適応性その他も含めてですね、柔軟に考えていきたいと思っております」
 (問4)
--両殿下にお伺いします。眞子さまは数多くの公務に取り組まれる傍ら、特任研究員としての勤務、大学院へのご入学など、研究の面でも新たな一歩を踏み出されました。佳子さまは、この1年は国際基督教大学での学業とともに、公務にも取り組まれています。お二人の近況をお聞かせください。将来的に皇族の減少が懸念される中、親としてお二人の結婚や将来の活動についてどのようにお考えになっているかもお聞かせください
殿下「近況は多分私よりもこちらの方がよく知っていると思いますので、(妃殿下の方を向かれながら)あなたからにしてください」
妃殿下「この1年をふり返りますと、長女の眞子は、昨年の12月に初めて外国の公式訪問をし、エルサルバドルとホンジュラスを訪れて、今年の9月にはパラグアイを訪れました。それぞれの国で温かく迎えていただいたと、長女は帰国してから話してくれました。また、今でもそれぞれの国で出会った方々との思い出を大事にしているようです。博物館での仕事や大学院での勉学がある中で、外国訪問や国内の行事に出席する前にも、関係者からお話を伺ったり、挨拶文を丁寧に考えたりして、時間をかけて準備していました。求められているこうした務めを一つ一つ心を込めて、誠実に果たしているように思います」 「次女の佳子は、大学生として様々な分野の学問にふれ、勉学に取り組んでいます。大学が休みのときは、公的な行事に出席しています。今年の9月には、全国の高校生が参加する行事に出席するために、次女は鳥取県を訪問しました。10月に地震があって、次女が訪れた倉吉市などの地域も被害にあい、心配をしている様子でした。その後、長女が鳥取県の米子市で開催された行事に出席した折に、被災された方々にお会いしてお話を伺い、長女が東京に戻りましてから自分の妹にその話をしていました」
殿下「近況については、かなり重なってしまうことが多いかなと私は思いますけれども、長女は博物館での仕事をしつつ、大学院の博士課程に入ったわけですが、その前の時期、つまりイギリスにいた辺りから、大分自分がやってみたい対象というのが、まだうんと絞っているわけではないと私は思いますけれども、頭の中に描けるようになってきたように思います。そんなにふだんよく話すわけではありませんが折に触れて、私も同じ博物館に所属していることもあるわけですけれども、そういうことを話す機会があります。また次女については、家内が話したとおりですけれども、大学の授業、そしてまたかなり課題も多いのでしょうか、一所懸命に取り組んでいるなという印象があります。まだ他にもありましたでしょうか」
--お二人の結婚や将来の活動についてのお考えもお願いいたします
殿下「考えてみますと私たちも比較的若くて結婚して、今の長女の年齢の時には、つまり私が25歳の時に長女が生まれていますし、それから3年後に次女が生まれています。それで今、もうじき51歳ですが、比較的自分が若いうちに子供もある程度の年齢になっていることから、何と表現していいのか分かりませんけれども、ある意味大人としての話を楽しむことができているように思います。これは悪いことではないなと思います。ただこれは人それぞれ考えも違いますので、私は結婚については娘たちの意思をできる限り尊重したいなと思っております。それから将来の活動については、将来というのはもうすぐ先も含めて将来になるわけでしょうが、これからも活動の幅が広がるかもしれませんけれども、今は頂いた仕事を一つ一つ真摯に務めていってくれればいいなと考えております」
妃殿下「質問の答えの順序が少し変わりますが、将来のことを含めて、これからの活動ということになりますと、娘たちが一つ一つの公的な務めを大事に果たしつつ、自分の判断を大事にして、経験を積み重ねていってほしいと考えています。そして結婚については、娘たちの気持ちや考えを大事にしたいと思います」

2016.11.30 06:38更新
【秋篠宮さま51歳に ご会見全文(3)完】三笠宮さま薨去「皇室にとって大きなこと」 50歳の紀子さま「家族と過ごす時間大事に」
  (問5)
--両殿下にお伺いします。この1年を振り返り、殿下の印象に残っている出来事とご感想をお聞かせください。妃殿下は9月に50歳を迎えられましたが、ご心境や今後の抱負などについてもお聞かせください
殿下「この1年ということですけれども、今朝ほども福島県で大きな地震があり、津波の警報・注意報が出ております。私もこの(記者会見の)ちょっと前もニュースで見ておりました。今日のこともそうですが、熊本でも4月に大きい地震がありましたし、それから先ほど家内が申しましたように鳥取の地震があり、そしてまた台風10号による大きい被害がありました。これはなかなか予測できないこともあるのだろうと思いますけれども、こういう自然災害のときの防災、それから減災の重要性というのをやはり非常に感じた次第です。それに関連することになりますけれども、私は熊本県に6月の初めに参りました。目的は、熊本にある済生会病院を訪れて現地での当時の患者さんの受入れの状態や様子、それから現に病院の職員も被災しているわけですから、その時の様子などを聞いて施設なども見学したのですが、その時に印象に残ったことがありました。それは、本震が4月16日に起こってから上水道が使えなくなって、これは病院にとっては非常に大変なことで、水の確保が大変なことになるわけですけれども、その時に熊本の済生会病院は地下水をくみ上げて、つまり井水を利用して、これは通常から使っていたらしいのですね。その貯水槽も破損はしたのですけれども、全部が破損したわけではなくて、残って大丈夫だったところもあり、それがかなり有効に働いて、特に透析の患者さんとか何回も対応ができたという話を聞きました。確かに大きい地震とかがあった場合に断水ということは必ず出てきますし、そういうときに改めてそういう地下水、井水を利用することの大事さというのはもう一度やはりそういうことができる場所であれば考えてみる必要があるのだなということを強く感じました。熊本に私は短時間しかおりませんでしたけれども、町の中で一たび地震があると大変な被害が起きるということを今回も実感しまして、建物の耐震など、そういうことを常日頃から考えておくことが大事なのだなということが印象に残りました」
 「それからもう一つ、これは東北の震災復興と関係がありますけれども、宮城県で『東北子どもまちづくりサミット』というのがありまして、これはセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが行っている活動です。東日本大震災が起こった年からそれが始まっていると聞きましたが、もちろん当時小学生高学年だった人も今は高校生くらいになっていますが、それを毎年のように、もう7回目でしたか、行っていますが、自分たちの住んでいる地域、町づくりに積極的に、そういう児童・生徒、その年代の人たちが参加し、その人たちの視点でもって、それを提言していくということを行っておりますが、その発表を聞きながら、私たち大人が思っている以上に、考えている以上に、そういう若い世代、子どもたちがきちんとした意見を持ってそういうものに積極的に参加し、取り組んでいるということに大変感銘を受けました」
 「そのほかいろいろなことがありますが、今年も非常にうれしい話としては、ノーベル生理学・医学賞に大隅教授が決まったということが挙げられますし、それによって基礎研究の大事さということが多くの人に伝わったのではないかと考えます。また、昨年私たちも行きましたリオデジャネイロでオリンピックとパラリンピックが開催されて、日本人が多くメダルを取り、また入賞したということ、これも大変喜ばしいことだと思います」
 「一方これは大変残念なことですけれども、今年の10月13日にタイ国のプーミポンアドゥンラヤデート国王陛下が崩御になりました。私は1992年にお目に掛かって以来、幾度となくお訪ねし、またお招きいただいてお会いする機会がありましたが、私がタイで行ってきた活動などを非常に温かく見守って、時にはサポートしてくださっており、私は大変その点で有り難く思っております。近年はお身体(からだ)の具合が悪くてタイに行きましてもお会いする機会がここ何年かはなかったわけですが、また御挨拶できればと思っておりましたけれども、崩御ということになり大変残念に思っております」
 「そして、その後10月27日に三笠宮殿下が薨去(こうきょ)になりました。妃殿下のお悲しみいかばかりかと察するところでありますけれども、三笠宮殿下にはうちの子どもたちの帯親になっていただいたり、その他いろいろなところで御縁があり、100歳という高齢であられましたが、残念なことであり、また皇室にとっても大きなことだったと考えております」
--妃殿下は9月に50歳を迎えられましたが、ご心境や今後の抱負などについてもお聞かせください
妃殿下「今年の9月の誕生日に、一つの大きな節目を迎えることができました。両陛下を始め、今までに温かく見守ってくださり、支えてくださった方々に感謝の気持ちを抱いております」
 「この50年の日々を思い返しますと、幼少からの懐かしい思い出とともに、多くのお話を伺い、経験を積み重ねる中で世界が広がってきたと思っております。また、いろいろな課題がまだありますが、宮様に教えていただきながら始めた公的な務めや子育て、趣味などでの出会いやつながりのおかげで、心の温かさや心の豊かさにふれることが度々ありました。そして、様々な方から、命を育み守ることの大切さが伝わってきました。この年齢になり、互いに気持ちが通じ合うことを感じながら生きていることをありがたく思うことが多くなりました」
 「今後につきましても、様々な公的な行事や活動に心を尽くして務め、関心を持っている分野においても更に学びを深め、視野を広げてまいりたいと考えております。また、家族と過ごす時間を大事にしながら健康面にも気をつけていきたいと思っております」
 (関連質問)
--殿下にお伺いいたします。天皇陛下の象徴についてのお務めに関するお言葉なのですが、非常に簡略化して申し上げますけれども、象徴天皇というのは国民のために活動を続ける、それこそが象徴のお姿であると、そのように私は受け止めておりますけれども、一方でそれは天皇の本来の姿ではないと、天皇というのは存在するだけでいいんだという意見の方もいらっしゃいます。これに関して殿下のお考えはいかがでございましょうか
殿下「いろいろな意見があると私は思います。現在の天皇陛下が活動していく、活動はいろいろなことがあります。例えば大きい災害があったときにそこにお見舞いに行かれることもそうでしょうし、その他もろもろのことがあります。私はやはり、いろいろな意見はありますけれども、今現在陛下が、先ほどお話ししましたように、象徴というのはどういうふうにあるべきかということをずっと模索し、考えてこられたその結果であるだろうと考えています。なかなかそれ以上のことは言うことは難しいですけれども、やはり天皇になられてからのその日々の中でずっと考えてこられて、今のような考えになられたと私は思いますし、私もそのお考えは、なかなかいい言葉で言えないですけども、私もそのお考えに非常に同じような気持ちを持っております」
 =(完)

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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秋篠宮紀子さま・悠仁さま乗った車が追突 2016/11/20 天皇、皇后両陛下や東宮家とは異なる宮家皇族方の警備事情
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