「二度と声出ないと思った…」大やけどの青葉真司容疑者は泣き続けた 京アニ放火事件、主治医語る

2020-12-12 | 死刑/重刑/生命犯

「二度と声出ないと思った…」大やけどの青葉容疑者は泣き続けた 京アニ放火事件、主治医語る
2020/12/12 10:30  (JST)updated  ©株式会社京都新聞社

 2019年7月に京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)が放火され、36人が死亡、33人が重軽傷を負った事件で、殺人容疑などで逮捕された青葉真司容疑者(42)の主治医だった男性医師が11日までに京都新聞社の取材に応じた。
 近畿大病院(大阪府大阪狭山市)に入院していた青葉真司容疑者は、医療スタッフに敬語を使って接するなど礼儀正しかったという。容体が回復し、声が出せるようになった時には感極まって泣いた。
 主治医だった医師によると、事件から約1カ月後の8月中旬、青葉容疑者は病室で意識を取り戻した。包帯のような特殊パッドを顔や体中に巻き付けられた状態だったが、医師から治療の予定について説明を受け「頑張れる?」と問われるとはっきりうなずいた。
 治療のために気管切開した青葉容疑者は9月中旬に発声用のチューブを挿管され、声が出せるようになった。「二度と声は出ないと思っていた…」と一日中、泣き続けた。その姿を見た医師は「死を覚悟して放火したわけじゃないんだな」と感じたという。
 その際、青葉容疑者は医療スタッフに対して「こんな自分でも、必死に治療してくれる人がいる」と感謝の言葉を伝えたという。
 青葉容疑者は言葉数が少なく、医師や看護師からの問いかけに「はい」「いいえ」で答え、悪態をつくことは一度もなかった。一方で「(病院食の)おかゆ、うめー」「コーラほしい」と話すこともあった。車いすに座って体を動かすリハビリを嫌がり、スタッフにたしなめられる場面もあったという。

■起訴の可否、地検最終判断へ
 京都地検は11日、青葉真司容疑者の刑事責任能力を調べるために6カ月間行っていた鑑定留置が終了し、同日から勾留が再開したと明らかにした。勾留期限は16日で、地検が精神鑑定の結果をもとに起訴の可否を最終判断する。
  青葉容疑者は逮捕後の調べに「自分の小説を盗用された。京アニが許せなかった」と不可解な動機を述べたとされる。地検は事件当時の精神状態を調べる必要があるとして、6月9日から3カ月間の鑑定留置を実施し、医師の見解を踏まえて9月に延長していた。
 捜査関係者によると、青葉容疑者は逮捕後に勾留された大阪拘置所で医師による精神鑑定を受けていた。地検は残る勾留期間で取り調べを行い、刑事責任能力の有無や程度を見極める。

 ◎上記事は[京都新聞]からの転載・引用です

京アニ放火殺人事件 青葉真司容疑者の鑑定留置が終了 2020/12/11 起訴へ


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