バルクの書 『毎日のミサ』 2015年10月3日 土曜日

2015-10-03 | 日録

『毎日のミサ』2015年10月3日 土曜日
第1朗読
バルクの預言
4:5 勇気を出せ、わたしの民、/イスラエルを思い起こさせる者よ。
4:6 お前たちが異国の民に売られたのは、/滅ぼされるためではない。敵に渡されたのは神を怒らせたためだ。
4:7 それは、神にではなく悪霊にいけにえを献げ、/造り主の怒りを買ったからである。
4:8 お前たちは、育て主である永遠の神を忘れ、/養ってくれたエルサレムを悲しませた。
4:9 神の怒りがお前たちに下るのを見て、/エルサレムは言った。「シオンの近くに住む人々よ、聞いてください。神はわたしに大きな悲しみを下されたの です。
4:10 わたしは息子や娘たちが/捕らわれて行くのを見ましたが、それは、/永遠なる者が彼らにもたらされたものです。
4:11 わたしは彼らを喜びのうちに養ったのに、/嘆きと悲しみのうちに送り出しました。
4:12 もうだれもわたしを喜びたたえないように。やもめとなり多くの人に見捨てられたのですから。わたしはわが子の罪のため孤独になりました。彼らは 神の律法から外れ、

4:27 子らよ、勇気を出し、神に向かって叫びなさい。あなたたちを連れ去った方は/あなたたちを覚えておられます。
4:28 あなたたちはかつて神からの/離反をたくらみました。回心して、/今度は十倍の熱心さで神を求めなさい。
4:29 あなたたちに災いをもたらされた方が/あなたたちを救い、/永遠の喜びを与えてくださいます。」

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〈来栖の独白〉
 バルクの書は、第2正典目録の1つであって、ヘブライ語聖書には入っていない。ギリシャ語聖書では、エレミアの書と哀歌との間に置かれており、ヴルガタでは、哀歌の次に置かれている。
 私の所蔵する日本聖書協会発行「新共同訳聖書」には収められておらず、ドン・ボスコ社発行の「旧約 新約 聖書」に見出すことができた。p1643~p1652である。「エレミア書~哀歌」と「エレミアの手紙」の間である。
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[ 1 ]
◆序言
1:1 本書は、ケルキア、ハサディア、セデキアの子孫でマフセヤの孫、ネリヤの子バルクがバビロンで書いたものである。
1:2 それは、カルデア人がエルサレムを占領し、焼き払ってから五年目、かの月の七日のことである。
1:3 バルクは本書を、ユダの王エホヤキムの子エコンヤや、本書を聞くために集まった民全体に読んで聞かせた。
1:4 そこには、有力者、王子たち、長老たち、身分の低い者から高い者に至るまで、バビロンのスド川のほとりに住むすべての人々がいた。
1:5 人々は涙を流し、断食をして主に祈った。
1:6 また、おのおのの分に応じて金を集め、
1:7 それをシャルムの孫でヒルキヤの子である大祭司ヨアキムと、彼と共にいる他の祭司たちおよび民全体にあてて、エルサレムに送った。
1:8 既にバルクは、神殿から奪い去られた主の家の祭具を、ユダの地に返すためにシワンの月の十日に受け取っていた。これらの祭具は銀製で、ユダの王ヨ シヤの子ゼデキヤが造ったもので、
1:9 それが造られたのは、バビロンの王ネブカドネツァルが、エコンヤ王をはじめ、高官、囚人、有力者、地の民をエルサレムから移してバビロンへ連れ 去った後のことである。
◆エルサレムへの手紙――悔い改めの勧め――
1:10 さて、人々はこう書き添えた。わたしたちはこのお金をあなたたちに送ります。これで焼き尽くす献げ物と贖罪の献げ物と香を買い求め、穀物の献げ 物を調え、神なる主の祭壇にささげ、
1:11 バビロンの王ネブカドネツァルとその子ベルシャツァルの長寿を祈り、天が続く限り生き永らえるように願いなさい。
1:12 そうすれば、主はわたしたちに力を授け、わたしたちの目に輝きを与えてくださり、わたしたちはバビロン王ネブカドネツァルとその子ベルシャツァ ルの保護のもとで暮らし、長く彼らに仕えて彼らの好意を受けるでしょう。
1:13 わたしたちのためにも、神なる主に祈ってほしい。わたしたちは神なる主に罪を犯し、今日に至るまで、主の憤りと怒りがわたしたちから離れ去らな いからです。
1:14 一緒に送る書を祝祭日や定められた日に主の家で朗読しなさい。そして罪を告白して、
1:15 こう言いなさい。わたしたちの神なる主は正しい方であるのに、わたしたちの顔は今日、恥で覆われています。ユダの人々、エルサレムに住む人々、
1:16 わたしたちの王、高官、祭司、預言者、先祖たちも皆そうです。
1:17 それは、わたしたちが主に対して罪を犯し、
1:18 主に背いたからです。わたしたちは神なる主の御声に耳を傾けず、主がわたしたちに与えてくださった命令に従いませんでした。
1:19 主がわたしたちの先祖をエジプトの地から導き出された日から今日に至るまで、わたしたちは神なる主に背き、主を軽んじて、御声に耳を貸しません でした。
1:20 そのためわたしたちは今日、数々の災いと呪いに付きまとわれているのです。この呪いは、主が乳と蜜の流れる地をわたしたちに与えようと、先祖を エジプトの地から導き出された日に、その僕モーセを通して宣告されたものです。
1:21 わたしたちは、主から遣わされた預言者のあらゆる警告を無視して、神なる主の御声に聞き従わず、
1:22 おのおの、よこしまな心の思いのままに歩んで、他の神々に仕え、神なる主の御前で悪を行いました。

[ 2 ]
2:1 それで主は、わたしたちや、イスラエルを治めていた士師たち、王たち、指導者たち、それに、イスラエルとユダの人々に対して発せられた警告を実行 に移されました。
2:2 主は、モーセの律法に記されているとおりにエルサレムで行われたのです。このようなことは天の下、どこにも起こったことはありませんでした。
2:3 わたしたちは自分の息子や娘の肉を食べたのです。
2:4 主はわたしたちを周辺のすべての王国に服従させ、周りのすべての民の中に追い散らして辱めと絶望を味わわせられました。
2:5 こうしてわたしたちは、支配する者ではなく、仕える者となりました。神なる主の声に聞き従わず、主に対して罪を犯したからです。
2:6 わたしたちの神なる主は正しい方です。しかし、わたしたちとわたしたちの先祖は今日、恥辱にまみれています。
2:7 主がわたしたちに宣告されたありとあらゆる災いが、わたしたちに襲いかかったのです。
2:8 わたしたちは、おのおのよこしまな心の思いを断って、主のもとに戻れるよう主に祈ることをしませんでした。
2:9 それで主は、わたしたちの悪事から目をそらさず、災いを下されました。主がわたしたちにどのようなことをなさっても、主は正しいのです。
2:10 しかしわたしたちは、神の御声に耳を傾けず、主がわたしたちに与えてくださった命令に従いませんでした。
2:11 イスラエルの神なる主よ、強い手、しるし、不思議な業、大いなる力、それに高くかかげた腕をもって御自分の民をエジプトの地から導き出し、今日 見られるように御名を高められた、
2:12 わたしたちの神なる主よ、わたしたちはあなたのすべての掟に背いて罪を犯し、不敬虔なふるまいをし、義を行いませんでした。
2:13 あなたの怒りをわたしたちから去らせてください。諸国の民の中に散らされ、そこで数少ない者となったからです。
2:14 主よ、わたしたちの祈りと願いを聞き入れ、御自身の栄光のためわたしたちを救い出し、わたしたちを連れ去った者たちの前で恵みをお与えくださ い。
2:15 あなたがわたしたちの神なる主であること、イスラエルとその子孫があなたの名をいただいていることが、あまねく知れ渡りますように。
2:16 主よ、あなたの聖なる住まいからわたしたちを顧み、心に留めてください。主よ、耳を傾け、聞いてください。
2:17 目を開いて見てください。陰府におり、息を肉体から取り去られた者は、主に栄光と義を帰することができません。
2:18 ただ、人を押しつぶし弱らせる大きな苦しみに遭って嘆き悲しむ魂と、視力の衰えた目、飢えた魂が、主よ、あなたに栄光と義を帰するのです。
2:19 神なる主よ、御前で憐れみを祈り求めるのは、わたしたちの先祖や王たちが正しかったからというわけではありません。
2:20 あなたの僕なる預言者を通して語られたとおり、あなたはわたしたちに憤りと怒りを下されました。彼らは言いました。
2:21 「主はこう仰せになる。『お前たちは背をかがめてバビロンの王に仕えよ。そうすれば、わたしがお前たちの先祖に与えた地にとどまれるだろう。
2:22 しかし、バビロンの王に仕えよとの主なるわたしの声に従わないならば、
2:23 わたしはユダの町々とエルサレムの周辺から、楽しみの声と喜びの声、花婿の声と花嫁の声を絶やし、全地は住む者のない荒れ地と化すであろ う。』」
2:24 しかしわたしたちは、バビロン王に仕えよとのあなたの声に聞き従いませんでした。そこで、あなたは僕なる預言者たちを通して語られた言葉を実行 されました。わたしたちの王と先祖たちの骨がその墓から取り出されたのです。
2:25 御覧ください。これらの骨は、昼は暑さに、夜は霜にさらされています。彼らは飢えや剣や疫病にいたく苦しんで死んだのです。
2:26 またあなたは、御名をいただいている家を、イスラエルの家とユダの家の悪のゆえに、今日のようになさいました。
2:27 それでも、わたしたちの神なる主よ、あなたは限りない寛容と深い憐れみをわたしたちに示してくださいました。
2:28 それは、律法を書き記すよう僕モーセにお命じになったときに、主が彼を通してイスラエルの子らに語られたとおりです。あなたは言われました。
2:29 「もし、お前たちがわたしの声に聞き従わないなら、わたしは、このおびただしい大いなる群衆を諸国の民の中に散らし、小さな群れとする。
2:30 お前たちはかたくなな民であるから、決して聞き従わないことをわたしは知っている。しかしお前たちは、捕らわれの地で本心に立ち帰り、
2:31 わたしがお前たちの神なる主であることを悟る。わたしは心と聞く耳とを与える。
2:32 こうしてお前たちは、捕らわれの地でわたしを賛美し、わたしの名を思い起こし、
2:33 かたくなさと悪行から立ち帰る。主の前に罪を犯した先祖の歩いた道を思い起こすからである。
2:34 わたしは、お前たちの先祖、アブラハム、イサク、ヤコブに与えると誓った地にお前たちを連れ帰る。お前たちはその地を治めるだろう。わたしはお 前たちの数を増やし、その数を決して減らすことはない。
2:35 わたしはお前たちと永遠の契約を結び、わたしはお前たちの神となり、お前たちはわたしの民となる。わたしはもはやわたしの民イスラエルを、その 与えた地から去らせることはない。」

[ 3 ]
 3:1 イスラエルの神、全能の主よ、わたしたちは困難と悩みの中であなたに向かって叫びます。
3:2 主よ、お聞きください。憐れんでください。わたしたちはあなたに対して罪を犯しました。
3:3 あなたは永遠に王座に座する方であり、わたしたちは滅びを免れない者です。
3:4 イスラエルの神、全能の主よ、死んだイスラエルの人々、すなわちあなたに対して罪を犯した者たちの子孫の祈りを、今聞いてください。先祖たちが神 なる主の声に聞き従わなかったので、災いがわたしたちに付きまとっているのです。
3:5 わたしたちの先祖の罪を思い起こさず、今はあなたの力と名とを思い起こしてください。
3:6 あなたは神なる主です。主よ、わたしたちはあなたをたたえます。
3:7 あなたは御名を呼び求めるようにと、わたしたちの心にあなたへの恐れをお与えになりました。捕らわれの身であるわたしたちは、あなたを賛美しま す。あなたに対して犯した先祖の罪をすべて、わたしたちは心から捨て去りました。
3:8 御覧ください。わたしたちは今捕らわれの身です。神なる主から離れ去った先祖のありとあらゆる罪のゆえに、あなたはこの地にわたしたちを散らし、 恥辱と呪いにさらして罰を下されたのです。
◆知恵の賛美
3:9 聞け、イスラエルよ、命をもたらす戒めを。耳を傾けて、悟りを得よ。
3:10 イスラエルよ、なぜなのか。なぜお前は敵の地におり、/異国の地で年を重ね、
3:11 死者と汚れを共にし、/陰府に下る者の中に数えられたのか。
3:12 お前は知恵の泉を見捨てた。
3:13 神の定めた道を歩んでいたなら、/永遠に平和のうちに暮らしていたであろう。
3:14 学べ、どこに悟りがあるかを。またどこに力があり、どこに知識があるかを。そして知れ、どこに長寿と命があり、/どこに目の輝きと平和があるか を。
3:15 いったいだれが/知恵の在りかを見いだしただろうか。だれがその宝庫に入っただろうか。
3:16 今どこにいるのか、諸国の民の指導者たち、/地上の獣さえ治めた者たちは。
3:17 また空の鳥と戯れ、/人が頼みとする金と銀を蓄え、/どれほど手に入れても満足しなかった者たちは。
3:18 どこにいるのか、心を砕いて銀に細工を施し/比類のない働きをした者たちは。
3:19 こういう人々は消え去って、陰府に下り、/代わって、他の者たちが現れた。
3:20 みどりごたちは光を見、地に住んだが、/知識の道を知らず、
3:21 知恵の小道を悟らず、/知恵を得ることはできなかった。彼らの子らは父の道よりも更に遠ざかった。
3:22 知恵はカナンで聞かれず、/テマンでも見られなかった。
3:23 地上で悟りを求めるハガルの子孫、/メランとテマンの商人たち、箴言を語る人々、/また悟りを求める人々も、知恵の道を知らず、/その小道を思 い起こすことさえなかった。
3:24 イスラエルよ、神の家はなんと雄大で、/神の支配する領域はなんと広大なことか。
3:25 雄大で限りなく、高くて計り知れない。
3:26 そこに、背が高く、/昔から武勇で名高い巨人たちが生まれた。
3:27 しかし、神は彼らに目を留めず、/知識の道を示すこともなさらなかった。
3:28 そのため彼らは思慮に欠けて滅び、/その愚かさのゆえに滅んだ。
3:29 天に昇って知恵を捕らえ、/雲からそれを持って来た者がいるか。
3:30 海のかなたに行って知恵を見いだし、/純金でそれを手に入れた者がいるか。
3:31 知恵の道を知る者もいなければ、/知恵の小道を思い巡らす者もいない。
3:32 しかし、すべてを知る方だけが知恵を知り、/御自分の力でそれを悟り、見いだされたのだ。その方はあらゆる時代に備えて全地を整え、/それを四 足の獣で満たした。
3:33 その方が光を放つと、光は走り、/ひと声命ずると、光はおののいて従う。
3:34 星はおのおの持ち場で喜びにあふれて輝き、
3:35 その方が命ずると、「ここにいます」と答え、/喜々として、自分の造り主のために光を放つ。
3:36 この方こそわたしたちの神であり、/他に比ぶべきものはない。
3:37 この方は知識の道をすべて見いだし、/それを僕ヤコブと愛するイスラエルに与えた。
3:38 その後、知恵は地上に現れ、人々の中に住んだ。

[ 4 ]
4:1 知恵は神の命令の書、永遠に続く律法である。これを保つ者は皆生き、これを捨てる者は死ぬ。
4:2 ヤコブよ、立ち帰ってこれをつかみ、/知恵の光に目を注ぎ、その輝きに向かって歩め。
4:3 あなたの栄光をほかの者に、/あなたの特権を異国の民に渡してはならない。
4:4 イスラエルよ、わたしたちは幸いだ。神の御心に適うことを知っているのだから。
◆エルサレムへの励まし
4:5 勇気を出せ、わたしの民、/イスラエルを思い起こさせる者よ。
4:6 お前たちが異国の民に売られたのは、/滅ぼされるためではない。敵に渡されたのは神を怒らせたためだ。
4:7 それは、神にではなく悪霊にいけにえを献げ、/造り主の怒りを買ったからである。
4:8 お前たちは、育て主である永遠の神を忘れ、/養ってくれたエルサレムを悲しませた。
4:9 神の怒りがお前たちに下るのを見て、/エルサレムは言った。「シオンの近くに住む人々よ、聞いてください。神はわたしに大きな悲しみを下されたの です。
4:10 わたしは息子や娘たちが/捕らわれて行くのを見ましたが、それは、/永遠なる者が彼らにもたらされたものです。
4:11 わたしは彼らを喜びのうちに養ったのに、/嘆きと悲しみのうちに送り出しました。
4:12 もうだれもわたしを喜びたたえないように。やもめとなり多くの人に見捨てられたのですから。わたしはわが子の罪のため孤独になりました。彼らは 神の律法から外れ、
4:13 神の定めを知らず、神の掟の道を歩まず、/神の義による訓育の小道に/踏み入りませんでした。
4:14 シオンの近くに住む人々よ、/来て、思い起こしてください、/わたしの息子や娘たちが捕らわれたことを。それは、永遠なる者が彼らにもたらされ たのです。
4:15 神は遠くから一つの民族を/彼らのところに差し向けられたのです。この民族は恥知らずで、異国の言葉を話し、/老人を敬わず、子供を憐れまず、
4:16 やもめのもとから愛する息子たちを連れ去り、/娘たちを奪って、独りにしてしまいました。
4:17 子らよ、わたしにあなたたちを助けることが/どうしてできましょう。
4:18 これらの災いをもたらされた方こそ、/あなたたちを敵の手から救ってくださるのです。
4:19 行きなさい。子らよ、さあ行きなさい。わたしはただ一人とどまり、
4:20 平和の衣を脱ぎ、/祈願のための粗布をまといました。命のある限り、わたしは/永遠の神に向かって叫びます。
4:21 勇気を出しなさい、子らよ、/神に向かって叫びなさい。そうすれば、あなたたちは圧政から、/敵の手から救い出されるでしょう。
4:22 永遠なる者があなたたちを救ってくださると、/わたしは信じていました。すると聖なる者が、/わたしに喜びをもたらしてくれました。すなわちあ なたたちの救い主である永遠の神から、/憐れみが速やかに/あなたたちに訪れるという喜びを。
4:23 わたしは悲嘆のうちに/あなたたちを送り出しましたが、/神はあなたたちを歓喜のうちに/永久に返してくださるでしょう。
4:24 シオンの近くに住む人々は/今あなたたちの捕囚を見ていますが、/間もなくあなたたちに訪れる神の救いを/見るでしょう/永遠なる者の大いなる 栄光と輝きに照らされて/あなたたちを訪れる救いを。
4:25 子らよ、神から下った怒りを耐え忍びなさい。敵はあなたを襲ったが、/あなたは間もなく敵の滅びを見、/その首を踏みつけるでしょう。
4:26 わたしのかよわい子らは荒れ果てた道を行き、/敵に奪われる家畜の群れのように、/連れ去られました。
4:27 子らよ、勇気を出し、神に向かって叫びなさい。あなたたちを連れ去った方は/あなたたちを覚えておられます。
4:28 あなたたちはかつて神からの/離反をたくらみました。回心して、/今度は十倍の熱心さで神を求めなさい。
4:29 あなたたちに災いをもたらされた方が/あなたたちを救い、/永遠の喜びを与えてくださいます。」
4:30 勇気を出せ、エルサレムよ。お前に名を与えた方が、慰めてくださる。
4:31 お前を苦しめ、/お前の陥落を喜んだ者どもは災いだ。
4:32 お前の子らが奴隷として仕えた町々は災いだ。お前の息子たちを収容した町は災いだ。
4:33 お前の陥落を喜び、崩壊を楽しんだこの町は、/自らの荒廃を悲しむだろう。
4:34 わたしはこの町から、にぎわいの喜びを奪い、/その高慢を悲しみに変える。
4:35 火が永遠なる者からそこに下って幾日も燃え続け、/そこは長い間悪霊どもの住みかとなる。
4:36 エルサレムよ、東の方に目を向け、/神から来る喜びを見よ。
4:37 お前が送り出した息子たちが帰って来る。東からも西からも、/聖なる者の言葉によって集められ、/神の栄光に浴して喜びつつ帰って来る。

[ 5 ]
5:1 エルサレムよ、悲しみと不幸の衣を脱ぎ、/神から与えられる栄光で永遠に飾れ。
5:2 神から与えられる義の衣を身にまとい、/頭に永遠なる者の栄光の冠をつけよ。
5:3 神は天の下のすべての地に/お前の輝きを示される。
5:4 お前は神から「義の平和、敬神の栄光」と呼ばれ、/その名は永遠に残る。
5:5 エルサレムよ、立ち上がれ、/高い山に立って東の方に目を向けよ。お前の子らは、/神が覚えていてくださったことを喜び、/西からも東からも/聖 なる者の言葉によって集められる。
5:6 お前の子らは敵に追い立てられ、/徒歩でお前のもとを去ったが、/神は彼らを、玉座につく王のように高く上げ、/栄光のうちにお前のもとに連れ戻 される。
5:7 すべての高い山、果てしなく続く丘は低くなれ、/谷は埋まって平地になれ、と神は命じられた。それはイスラエルが神の栄光に包まれ、/安全に歩む ため。
5:8 森も、香り高いすべての木々も、/神の命令でイスラエルのために木陰をつくる。
5:9 神は自らの慈しみと義をもって栄光の輝きを表し、/喜びのうちにイスラエルを導かれる。
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