「高橋被告、足を持った」 仮谷さん拉致でオウム元幹部証言
日本経済新聞 2015/1/31 1:27
オウム真理教元信者、高橋克也被告(56)の裁判員裁判の第10回公判が30日、東京地裁(中里智美裁判長)であり、東京・目黒公証役場事務長、仮谷清志さん(当時68)拉致事件に関与した元幹部、中村昇受刑者(48)の証人尋問が行われた。中村受刑者は拉致の際に「高橋被告が仮谷さんの足を持った」と、実行行為の様子を証言した。
高橋被告は1995年に仮谷さんを拉致し、大量の麻酔薬を投与して死亡させたとして逮捕監禁致死罪などに問われている。弁護側は「指示に従っただけでほう助犯」と主張している。
中村受刑者は証人尋問で、拉致の直前に高橋被告が「あの人じゃない?」と別の歩行者を示したと証言。拉致の場面では倒された仮谷さんの頭がワゴン車の下に入りそうになり「高橋被告が機転をきかせて『車を前に出して』と指示した」と述べた。
弁護側は反対尋問で、「仮谷さんに麻酔薬を投与する」という話が事前の打ち合わせで出ていなかったことを確認。中村受刑者は、仮谷さんから妹の居場所を聞き出す方法は「全く考えていなかった」と証言した。
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