インターネット検索最大手の米グーグル社で幹部社員の退社が続いている

2009-09-07 | 国際
グーグル中国法人社長、9月半ばに退社
 【シリコンバレー=田中暁人】インターネット検索最大手の米グーグルは3日、中国法人社長で米本社の副社長も務める李開復(カイフー・リー)氏が9月半ばに退社すると発表した。同氏は2005年にマイクロソフト(MS)からグーグルに移籍。「雇用契約違反」としてMSがグーグルを訴え、法廷闘争の末にグーグルが獲得した有力社員の1人。退社後は北京で起業するもようだ。
 李氏はグーグルの中国進出の中心人物として貢献した。台湾で生まれ、米国でコンピューターサイエンスの博士号を取得。米IT(情報技術)大手で成功した華人技術者として中国でも知られ、特に理工系学生の間では知名度が高い。
 中国の調査会社によると同国でのグーグルの検索シェアは3割弱で2位。6割以上のシェアを持つ最大手の百度(バイドゥ)に差を付けられている。李氏の後任は中国法人の開発部門と販売部門の幹部2人が務めるが、有力幹部流出で厳しい戦いを迫られそうだ。(日経2009/09/07/01:15)
...................................
米グーグル、「頭脳流出」止まらず 地域トップら続々
 インターネット検索最大手の米グーグルで幹部社員の退社が続いている。中国トップが退社を表明し、米州地域の責任者も他社に移籍した。同社は、世界中から一級の人材を集めて急成長を果たした。株式上場から5年が経過して株価や業績が伸び悩むなか、安定成長を目指す「大企業」への脱皮が問われる。
 「素晴らしい会社で働けたことを誇りに思う。新たなキャリアへと進むのに最適な時期と判断した」。グーグル中国法人社長を務める李開復(カイフー・リー)氏は3日、4年間務めたグーグルを9月半ばに退社すると表明した。2005年にマイクロソフトから移籍し、中国事業を立ち上げた幹部の一人。退社後は、北京で起業するとみられる。
 3月には、広告販売部門の幹部で米州地域の責任者だったティム・アームストロング氏がネット大手AOLに移籍し、同社の最高経営責任者(CEO)に就任した。(シリコンバレー=田中暁人)(11:11)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。