安倍元首相を銃撃した容疑者はどれほどの罪に? 過去の要人殺害事件では無期懲役の判例も
2022/7/10(日) 14:10配信 日刊ゲンダイDIGITAL
「母親が(宗教)団体にのめり込んで破産した。安倍氏が団体を国内で広めたと思い込んで恨んでいた」
安倍晋三元首相(67)が奈良市内で参院選の街頭演説中に銃撃されて死亡した事件。殺人未遂容疑で現行犯逮捕された元海上自衛官の山上徹也容疑者(41)は取り調べに対し、こう供述しているという。
報道内容が事実だとしても、山上容疑者のは説明は支離滅裂だろう。母親がのめりこんだ宗教と安倍氏との因果関係は不明だからだ。
山上容疑者は自宅で複数の銃器を製造。安倍氏に執拗な殺意を抱き、今選挙の安倍氏の応援演説の日程を調べていたというから計画性も見え隠れるする。裁判はこれからだが、山上容疑者は今後、どのくらいの罪になるのか。
元検事の落合洋司弁護士はこう言う。
「長崎市で2007年4月、市長選で再選を目指し選挙運動中だった伊藤一長前市長が射殺された事件で、長崎地裁は暴力団幹部の被告に死刑判決を言い渡しました。控訴審で無期懲役となりましたが、今回の事件の場合、社会的影響、計画性を考えると悪質性が高く、死刑判決が出る可能性は十分にあります」
山上容疑者は今後、精神鑑定などが行われると見られるが、いずれにしても厳罰は避けられないだろう
最終更新:日刊ゲンダイDIGITAL
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