野村監督 やっぱり“解任”!ケンカ別れへ
楽天が11日、野村克也監督(74)に来季契約を更新しないことを通告する。後任監督は今季限りで退任する広島のマーティー・ブラウン監督(46)が最有力。ファンの間で続投の声が高まっていたこともあり、球団では名誉監督への就任を要請する方針だが野村監督はこれを固辞することが確実。チームを初のクライマックスシリーズ(CS)進出へと導いた最大の功労者が、ケンカ別れで球団を去ることになる。
札幌ドームを訪れた島田オーナー兼球団社長は試合後「あす監督とお話はする。あさって球団として正式な会見を開きます。退任?そういうことを含めてきちんと監督と話をして、球団としての正式な考えをお伝えします」と話した。11日、野村監督に対して“解任”を通告する方針を明かした。
昨オフ、3年契約が切れた野村監督と契約を1年延長した球団では、74歳の高齢からくる健康問題、さらには年俸1億5000万円(推定)のコスト面を考慮して開幕前から今季限りでの契約満了を明言していた。最終的に広島・ブラウン監督を最有力候補としてリストアップしたが、ファンからは野村監督の続投を望む声がわき起こっている事情を踏まえて、島田オーナーは「名誉監督」就任を要請する方針を決めている。しかし、現場指揮官にこだわる野村監督は、球団が用意するアドバイザー的なポスト就任について9日、本紙取材に対して「絶対やらない、そんなもん」としており、今回の要請も固辞するのは確実。ケンカ別れによる退団は必至の情勢となった。
前日の試合後、野村監督は自らの後任人事を球団フロントが水面下で進めていることに「楽天イーグルスは好きだけど楽天球団は大嫌い」として不信感をぶちまけた。その一方で、この日の試合前には「(辞めれば)4年間やってきたことがゼロになる。チームづくりはまだ中途半端。途中で投げ出すのは抵抗がある」とチームへの変わらない愛着を口にしている。
ファンも大多数が続投を望んでいる。そうした状況にもかかわらず野村監督が来季、指揮を執ることはない。混迷を極めた末に、功労者が球団と対立してチームを去る。16日に始まるCS第1ステージ、そしてファンの心に大きなダメージを与えることは確実だ。[スポニチ 2009年10月11日 ]
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ノムさん サッチーから“解任通告”!?
球団よりも早くサッチーから“解任通告”?10日の日本ハム戦(札幌ドーム)前、楽天・野村克也監督(74)はいつものようにベンチで報道陣を相手の独演会。その間、沙知代夫人(77)からの電話で「続投なし」が伝えられる一幕があった。契約更新せずの方針を伝え聞いた沙知代夫人が、夫に電話連絡を入れたものだが、野村監督も包み隠さず公開してしまうサービスぶり。そんなドタバタぶりを紙面で再現――。
試合前。ベンチでいつものように報道陣に囲まれていた野村監督が、いきなり切りだした。
「優勝しても続投はないって電話があったらしいぞ」
報道陣が色めき立つのと同時に、沙知代夫人から野村監督の携帯に電話が入った。
「団(野村氏)の方に(電話が)あったらしい。井上(オーナー代行)に電話で(退団が)決定したと言われたらしいぞ。ただ、女房が聞いたら“そんなことを言ったつもりはない”と」
――監督自身は直接退団を言われたのか?
「何も言われてないよ。とにかくコソコソやらんでもいいだろう。タイミングがある。シリーズ終わるまでとかCSが終わってからとか。電話連絡でいい。会ってくださいと。それがない。去年の8月の終わりに島田(オーナー兼球団社長)から“来年1年で引退の花道をつくってください”とは言われた。向こうは去年言ってあるってことかもしれないが…」
――いつ会うかなど、球団から言われたか?
「全くない。陰でコソコソ言ったりしている。オレには言わないけどそれが聞こえてくる。去年の8月にああいうことを言ったけど、もう一度話し合いましょうというのが普通や」
――球団から意向などを聞かれたか?
「一切ありません。確かに契約は今年1年だけどCSに出たこととかを加味しないのか。情が絡んでこないのか」
――契約を更新すると言われたら受諾する?
「その場の雰囲気や条件もある。即答はできない。同情的に、それじゃもう1年やんなさいよじゃ…。チームづくりはまだ中途半端。途中で投げ出すのに抵抗がある。ゼロからスタートした球団。5~6年はかかる」
――沙知代夫人は退団とは言われなかった?
「言った言わないは証拠はないから。でも(夫人は)言ってないって言ってた。オレは団から聞いた。団の話の方が確かだろう。(井上は)言ってないって言ってるらしいけど、行動を見てりゃ分かる。CS決まっても社長は(球場に)来ない。2位が決まっても来ない。節目の試合に顔を見せないんじゃ、勘ぐることもできる」
――球団に何か言いたい?
「ここじゃ言えんよ。(退団が)決まれば話す機会もある。(田尾監督退団の際は)大変だったらしい。(余計なことは話さないと)一筆、取られたらしい。おれも一筆取られるかな」[スポニチ2009年10月11日]
楽天が11日、野村克也監督(74)に来季契約を更新しないことを通告する。後任監督は今季限りで退任する広島のマーティー・ブラウン監督(46)が最有力。ファンの間で続投の声が高まっていたこともあり、球団では名誉監督への就任を要請する方針だが野村監督はこれを固辞することが確実。チームを初のクライマックスシリーズ(CS)進出へと導いた最大の功労者が、ケンカ別れで球団を去ることになる。
札幌ドームを訪れた島田オーナー兼球団社長は試合後「あす監督とお話はする。あさって球団として正式な会見を開きます。退任?そういうことを含めてきちんと監督と話をして、球団としての正式な考えをお伝えします」と話した。11日、野村監督に対して“解任”を通告する方針を明かした。
昨オフ、3年契約が切れた野村監督と契約を1年延長した球団では、74歳の高齢からくる健康問題、さらには年俸1億5000万円(推定)のコスト面を考慮して開幕前から今季限りでの契約満了を明言していた。最終的に広島・ブラウン監督を最有力候補としてリストアップしたが、ファンからは野村監督の続投を望む声がわき起こっている事情を踏まえて、島田オーナーは「名誉監督」就任を要請する方針を決めている。しかし、現場指揮官にこだわる野村監督は、球団が用意するアドバイザー的なポスト就任について9日、本紙取材に対して「絶対やらない、そんなもん」としており、今回の要請も固辞するのは確実。ケンカ別れによる退団は必至の情勢となった。
前日の試合後、野村監督は自らの後任人事を球団フロントが水面下で進めていることに「楽天イーグルスは好きだけど楽天球団は大嫌い」として不信感をぶちまけた。その一方で、この日の試合前には「(辞めれば)4年間やってきたことがゼロになる。チームづくりはまだ中途半端。途中で投げ出すのは抵抗がある」とチームへの変わらない愛着を口にしている。
ファンも大多数が続投を望んでいる。そうした状況にもかかわらず野村監督が来季、指揮を執ることはない。混迷を極めた末に、功労者が球団と対立してチームを去る。16日に始まるCS第1ステージ、そしてファンの心に大きなダメージを与えることは確実だ。[スポニチ 2009年10月11日 ]
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ノムさん サッチーから“解任通告”!?
球団よりも早くサッチーから“解任通告”?10日の日本ハム戦(札幌ドーム)前、楽天・野村克也監督(74)はいつものようにベンチで報道陣を相手の独演会。その間、沙知代夫人(77)からの電話で「続投なし」が伝えられる一幕があった。契約更新せずの方針を伝え聞いた沙知代夫人が、夫に電話連絡を入れたものだが、野村監督も包み隠さず公開してしまうサービスぶり。そんなドタバタぶりを紙面で再現――。
試合前。ベンチでいつものように報道陣に囲まれていた野村監督が、いきなり切りだした。
「優勝しても続投はないって電話があったらしいぞ」
報道陣が色めき立つのと同時に、沙知代夫人から野村監督の携帯に電話が入った。
「団(野村氏)の方に(電話が)あったらしい。井上(オーナー代行)に電話で(退団が)決定したと言われたらしいぞ。ただ、女房が聞いたら“そんなことを言ったつもりはない”と」
――監督自身は直接退団を言われたのか?
「何も言われてないよ。とにかくコソコソやらんでもいいだろう。タイミングがある。シリーズ終わるまでとかCSが終わってからとか。電話連絡でいい。会ってくださいと。それがない。去年の8月の終わりに島田(オーナー兼球団社長)から“来年1年で引退の花道をつくってください”とは言われた。向こうは去年言ってあるってことかもしれないが…」
――いつ会うかなど、球団から言われたか?
「全くない。陰でコソコソ言ったりしている。オレには言わないけどそれが聞こえてくる。去年の8月にああいうことを言ったけど、もう一度話し合いましょうというのが普通や」
――球団から意向などを聞かれたか?
「一切ありません。確かに契約は今年1年だけどCSに出たこととかを加味しないのか。情が絡んでこないのか」
――契約を更新すると言われたら受諾する?
「その場の雰囲気や条件もある。即答はできない。同情的に、それじゃもう1年やんなさいよじゃ…。チームづくりはまだ中途半端。途中で投げ出すのに抵抗がある。ゼロからスタートした球団。5~6年はかかる」
――沙知代夫人は退団とは言われなかった?
「言った言わないは証拠はないから。でも(夫人は)言ってないって言ってた。オレは団から聞いた。団の話の方が確かだろう。(井上は)言ってないって言ってるらしいけど、行動を見てりゃ分かる。CS決まっても社長は(球場に)来ない。2位が決まっても来ない。節目の試合に顔を見せないんじゃ、勘ぐることもできる」
――球団に何か言いたい?
「ここじゃ言えんよ。(退団が)決まれば話す機会もある。(田尾監督退団の際は)大変だったらしい。(余計なことは話さないと)一筆、取られたらしい。おれも一筆取られるかな」[スポニチ2009年10月11日]
>名誉監督
引き受けるわけないでしょう。結構、遠慮もしそうな人だから、アドバイザー的なポストでは思うような指揮はできません。
それにしても、どんな利するところがあって解任したいんですかね。
コメント、ありがとう。
>どんな利するところがあって
そうですよね。本日のスポニチに以下の記事がありました。「若さとカネ」というけれど、一向に釈然としません。勝つことがカネに繫がる世界。卑近な例が、CSの開催地となるだけで2億円です。広島を見れば、ブラウンがノムさん以上に勝ちを持ってこられるとは思えません(ブラウンは、私は好きな方の監督ですが)。ファンだって、球場へ足を運ばなくなるのでは。今こんなに熱いファンの気持ちは、斟酌されるべきです。おろそかにしてはいけないと思います。
“[スポニチ2009年10月11日06:58]浮かんでは消えた監督候補 結論は野村野球より若さとカネ
楽天は次期監督候補として阪神・星野仙一SD、ヤクルト・荒木大輔投手コーチ、ヤクルト前監督の古田敦也氏らをリストアップ。候補が浮上しては消滅、を繰り返して二転三転の末、広島・ブラウン監督を最有力候補とした。
同監督は46歳で今季年俸は4000万円。「監督を代えるならガラリと若くしたい」(球団関係者)という楽天にとって若さと低年俸は魅力だが、長期的視野に立ったチームの強化プランは見当たらない。
米田球団代表は「野村野球が浸透してきたから、継承できる人が適任」としていたが、結果的にチームを躍進させた野村監督が推し進めてきた野球スタイルを継承、発展させていこうという形にもならない監督交代劇となる可能性は高い。”