小池都知事がロックオン 生け贄にされる“裸の王様”森喜朗
日刊ゲンダイ 2016年8月5日
小池百合子都知事(64)の誕生で、“小池嫌い”の急先鋒である東京五輪組織委の森喜朗会長(79)の立場も危うくなってきた。リオ五輪視察のため訪問中の現地で、「小池さんには、よく勉強していただきたい」とまたケンカを売ったものだから、反撃材料に使われた。
小池知事は就任会見で「ムダ、ムダって言ったらまた誰かが怒るかも」と言いながら、「東京五輪・パラリンピックの費用検証調査チーム」の設置を発表。9月下旬の定例会までに調査結果をまとめるスケジュールを描き、本気で森氏とぶつかる構えだ。
安倍官邸もイザとなったら、森氏を切り捨てるつもりらしい。
「東京五輪を花道にしたい安倍首相は、小池知事と対立する気はありません。人気絶頂の小池知事とやり合っても損するだけです。内閣改造に伴う党役員人事でも、小池知事と関係が良好な二階を幹事長に起用し、森会長の子分の馳浩や遠藤利明を閣外に出した。小池知事が本気で動くなら、森会長を生け贄に差し出すつもりなのでしょう」(永田町関係者)
■リオ帰国便を変更
森氏は当面リオにいることから、2人の“直接対決”は閉会式の開催都市引き継ぎセレモニー「フラッグハンドオーバー」が濃厚だ。もっとも、マイクを向けられると強気な森氏も、正面衝突は避けているフシがある。日本選手団の帰国用に複数のチャーター便が手配されているのだが、「森会長は小池知事と同便にならないように、変更の調整をしている」(前出の関係者)という。
2人のバトル、どう決着するか見モノだ。
◎上記事は[日刊ゲンダイ]からの転載・引用です
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◇ 東京オリンピック利権の森喜朗氏 さっそく小池氏にかみついた「知事の下請けじゃない」2016/8/2
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