愛犬家連続殺人事件(1993年埼玉)関根元死刑囚 事件について反省している様子はなかった(東京拘置所で病死2017.3.27)

2017-04-07 | 死刑/重刑/生命犯

天寿全うの愛犬家殺人「関根元」 死刑なのに三食DVD鑑賞付き生活
デイリー新潮 2017年4月7日 05時57分  (2017年4月7日 17時30分 更新)
 死刑囚に対する刑の執行は前触れもなくやって来る。朝9時ごろ、刑務官が独房を訪れ、執行を告げると有無を言わさず刑場に連れて行くのだ。そのため死刑囚たちは、午前中が過ぎると胸を撫で下ろし、その後もいつやってくるか分からない「朝」におびえ続ける。だが、愛犬家殺人事件の主犯・関根元(げん)死刑囚は、獄中でも奔放に振る舞い、そして天寿を全うした。
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 元ペットショップ経営者の関根死刑囚が東京拘置所で息を引き取ったのは、3月27日の朝5時すぎのこと。24年前、男女4人を硝酸ストリキニーネなどで殺害し、遺体を切り刻んで捨てた事件の主犯である。
 接見を続けてきた弁護士の村木一郎氏が言う。
「関根さんが胸に強い痛みを訴えて倒れたのが昨年11月初旬のことです。拘置所では対応できないので、外の医療施設に救急搬送され、4日間の治療を受けました。おそらく『心タンポナーデ』という病気で、心臓に水が溜まるというもの。針を刺して心嚢液を抜き取る措置を取ったようです。退院してからは拘置所の病舎に移され、それからずっと治療を受けていました」
 村木氏が最後に接見したのは亡くなる5日前だった。
「会いに行くと関根さんは車椅子に点滴を下げてやってきました。死刑囚は面会時間が30分に制限されているのですが、この日はあまりに辛そうなので5分で切り上げたほど。顔色もずいぶん悪かった」
 享年75。だが、関根は事件について反省している様子はなかった。
■車雑誌も差し入れ
 拘置所の関係者が言う。
「関根は“オレは(遺体を)ミンチにしただけ。他にも加担した奴がいる”と言っていたし“他にもバレていない殺人がある”とうそぶいていた。食事の世話や掃除を担当する衛生夫に対しても“何か食べたいものはない? 買ってあげるからさー”と手なずけようとする。それを無視すると“箸でお前の目ん玉くり抜くぞ!”と脅かしてくる。だから、関根は死刑囚が集められたフロアの問題児でした」
 通常、死刑囚は5畳ほどの独房で毎日を過ごし、もちろん、三食が支給される。東京拘置所では月4回、映画などのDVD(あるいはビデオ)を鑑賞できる。関根も大好きな車雑誌や甘いものを差し入れてもらっていた。
 ところで、彼の死刑が確定したのは2009年。法律では半年以内に執行することになっているが、実際にはそれを過ぎても死刑囚のまま今日に至っているケースが多い。
「死刑囚であっても再審請求を行ったりすると執行しないものです。実際、袴田事件のように再審になっているケースがありますから。現在、死刑囚は130人近くいますが、90人以上が再審請求している。その結果、自分の罪を認め再審請求もしていない者から順番に執行されているのが現状です」(司法記者)
 関根は再審請求をしていなかったが、これには理由がある。
「共犯で元妻の風間博子さんが再審請求を続けていたからです。死刑は共犯が再審請求をしている場合も執行されない。彼女に請求の理由が無くなると、今度は関根さんが再審請求を出すはずでした」(村木弁護士)
 長寿の「死刑囚」が増えるわけである。
  ワイド特集「花も花なれ 人も人なれ」より 「週刊新潮」2017年4月6日号 掲載

 ◎上記事は[excite.ニュース]からの転載・引用です *強調(太字)は来栖
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愛犬家連続殺人事件(1993年埼玉) 関根元死刑囚が東京拘置所で病死 2017.3.27
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