夕歩道
2021年6月12日 中日新聞 夕刊
隣家の軒にツバメの巣。ひなたちが大きく口を広げて、えさを待つ。ツバメが民家に巣をかけるのは、蛇などの外敵から人に守ってもらうため。わが子の「命と健康を守る」工夫にたけている。
近所の田んぼに、カルガモの親子がすみ着いた。用水路で遊ぶひなたちを、母鳥が畔(あぜ)の上からじっと見守っている。朝の散歩の道すがら、子ガモの動画を撮ろうとスマホを構えてみたのだが−。
親ガモがそれに気付いて、鋭い視線を向けてきた。「命と健康を守る」意思を感じてたじろいだ。それにしてもわが総理。「国民の命と健康を守る」とオウムのように繰り返しはするのだが…。
◎上記事は[中日新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白 2021.6.12 Satur〉
>外敵から人に守ってもらうため
感動。人も、たまには善いことをする。