http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/kiyotaka/kawaru-shihoh.htm
中日新聞2009/05/22Fri
21日に始まった裁判員制度は、公判で事件の動機や背景を詳細に調べてきた「精密司法」の転換を迫っている。捜査段階の調書に過度に依存した「調書裁判」からの脱却が期待される一方、裁判員の負担を軽くするため、事件の核心から離れた立証は削られる。裁判に期待される事件の真相解明は、後退してしまう懸念もある。
裁判員裁判を意識した6日間の集中審理は少年の責任能力が主な争点となり、「なぜ」は置き去りにされた。「大事なことが問われず、教訓はくみ取れなかった」と芹沢さんは指摘する。