一握の砂〔17〕

2006-07-06 | 本/演劇…など

いくたびか死なむとしては 死なざりし わが来しかたのをかしく悲し
演習のひまにわざわざ 汽車に乗りて 訪ひ来し友とのめる酒かな
智慧とその深き慈悲とを もちあぐみ 為すこともなく友は遊べり
かなしめば高く笑ひき 酒をもて 悶を解(げ)すといふ年上(としうへ)の友


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