甘利明氏に現金を渡した一色武氏にインタビュー「罠にはめたのでは? 本当の名前は?…」2016.2.7

2016-02-08 | 政治

 産経ニュース 2016.2.7 23:50更新
【一色武氏インタビュー(上)】甘利氏に現金を渡した渦中の人物を直撃 「罠にはめたのでは?」との疑問に、静かに口を開いた…
 「あの人物はいったいどこに…」。週刊文春にある記事が掲載された直後から、マスコミ関係者が全力を挙げて行方を捜していた人物がいる。甘利明前経済再生担当相に現金100万円を手渡したと実名告発した、千葉県白井市の建設会社の総務担当者だ。記者は告発者の足跡をたどり、千葉から神奈川、東京西部と東奔西走。産経新聞は1月31日、週刊文春以外のメディアで初めて渦中の人物に接触した。取材の過程では、告発者の“素性”を問題視する声も耳にした。この際だから、取材で生じた疑問をすべて本人にぶつけてみよう。緊張しながら待っていると、記者の前に現れたのは、少し意外とは言っては失礼だが、物腰の柔らかそうなスーツ姿の紳士だった。マスコミ各社が追っていた一色武氏(62)、その人である。一色氏は産経新聞の取材に何を語ったのか。
*意外なほど淡々とした口調
 取材時間は限られている。記者は自己紹介をかんたんに済ませると、恐る恐る尋ねてみた。
 「取材の様子を録音させていただいていいでしょうか」。甘利氏の秘書(当時)に現金を渡す場面などを隠し撮りしていた一色氏は録音を了承した。
 難航した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の大筋合意に貢献した甘利氏が涙ぐみながら大臣辞任を表明したのは3日前。自身の告発で、大臣が辞任する事態となったことをどう受け止めているのか。
 「政治家としての決断をされたことで、よいと思っています。政治家として残られることに関しては、私がどうのこうの言うべき立場ではないと思っています」
 一色氏は意外なほど淡々した口調で語った。
 《「甘利明大臣事務所に賄賂1200万円を渡した」》
 こんな衝撃的な記事が週刊文春に掲載されたのは1月21日。それからどこで何をしていたのか。一連の騒動をどう見ていたのか。
 「いろいろな方が持つ考えとかいろいろありますから、あれがおかしいとか、これおかしいとかは…」
 心中複雑のものがあったのだろう。言葉を濁しているように思えた。だが、甘利氏が1月28日の大臣辞任会見で説明した内容と、一色氏が告発した内容とで齟齬(そご)を来していると指摘すると、一色氏は声を大きくして、「はい」と答えた。
*「何人かが立ち会っているので事実は事実」
 甘利氏本人への現金授受は2度だ。1度目は25年11月に大臣室でようかんと一緒に50万円入りの封筒を、2度目は26年2月に地元の神奈川県大和市の事務所で50万円入りの封筒を受け取ったというものだ。
 甘利氏は1月28日の会見で、大臣室での50万円授受については「お客の前で紙袋から現金の入った封筒を取り出し、スーツの内ポケットに入れるという行為が本当だとしたら、政治家の以前に人間としての品格を疑われる行為だ。そんなことをするはずはない」と明確に否定した。
 一方、地元事務所での場面については「(一色氏が)帰り際に菓子折りの入った紙袋と封筒を差し出した。大臣室訪問のお礼と病気を克服して頑張れという政治活動応援の趣旨と思った」とは述べているものの、スーツの内ポケットに入れたかどうか言及していない。地元事務所でも内ポケットに入れるような行為はなかったと受け取るのが自然だろうが、一色氏はどう反論するのか。
 大臣室での授受については「平成24年11月14日の大臣室に関しては、何人かが立ち会っていますので事実は事実です」と、封筒を内ポケットに入れたのは間違いないと強調する。
 「平成26年2月1日の土曜日については、私と大臣、(甘利氏の)大和事務所長(公設秘書=当時)がおりまして、行く前にちゃんと事務所長と話をしていて、『資料を持ってきてください』と」
 曜日をそらんじられるほど、当時の記憶が鮮明に残っているのか。まさに立て板に水。都市再生機構(UR)とのトラブルの経緯をまとめた資料を持ってくるように言われたため、甘利氏に「A4(用紙)2枚に書いて(資料を)見せた」という。
 そもそも「封筒」なのか、甘利氏が言うように「のし袋」だったのか。細かい点だが、念のため確認してみた。
 「それはいま話を続けようと思っていたんですけども…」。一色氏が当時の様子を詳細に語り出す。
 それによると、資料を見せた後、公設秘書の合図で「白封筒」に入った50万円を手渡すと、甘利氏は公設秘書に「これはパーティー券として扱うように」と指示。一色氏は「私個人でお伺いして陳情させてもらっているので、これは個人的に受け取っていただけませんでしょうか」と伝えると、甘利氏は確かにポケットにしまったというのだ。
*「これが口利きでなければ何なのか」
 一色氏の手から甘利氏に渡ったこの50万円は口利きの「お礼」だったのか。一色氏は、公設秘書から事前に「前にいろいろしていただいたことのお礼をかねて(大臣室に)行かれますか」「大臣室に行くにあたって50万円は必要だ」と伝えられていたという。「快気祝い」などとする甘利氏の説明は「まるっきり違う」と一色氏は反論する。
 そもそもなぜ、一色氏は甘利氏側に現金を渡すことになったのか。建設会社側とURとの間では、URが担当する千葉県道の工事などをめぐりトラブルがあったのだ。問題の発端となった建設会社が建つ土地では昭和54年、建築廃材などの産業廃棄物の不法投棄が発覚。県道工事が進む現在も、産業廃棄物は残ったままだ。
 今回の疑惑を端的に言えば、県道工事をめぐるトラブルで、建設会社への補償に対する交渉が進められ、同社はURから約2億2千万円の補償金などを受領。補償交渉の際に秘書がURに対して口利きをしたというものだ。
 甘利氏側も、UR側も口利きについては否定している。本当に口利きはあったのだろうか。
 「口利き…所長(公設秘書)とお会いしている中で、依頼していることをいろいろ話してますね。その中でちゃんと話しています。口利きのことを話しています」
 一色氏は秘書は口利きを了承したと主張。続けて、こう語気を強めた。
 「金額のことを提示してきたのは向こうですからね。所長(公設秘書)ならびに、URの総務部長の方から、平成27年10月27日に」と語り、公設秘書から「『一色さんのほうで金額を提示しなかったので進まなかった』と言われた。ということはこれ、口利きじゃないですか。はっきり録音にも残っています」
*公設秘書に毎回現金15~25万円
 建設会社が25年8月にURから約2億2千万円の補償金を受領。一色氏が神奈川県大和市の甘利氏の地元事務所で謝礼として500万円を渡したとされる経緯も、食い違いが生じている。
 甘利氏は会見で、公設秘書から聴取した弁護士の話として、平成25年8月20日に一色氏と大和事務所で会った際、一色氏は1千万円を出したが、「そんな多額の献金は受け取れない」といって500万円は返金したということになっている。これに対し、一色氏の主張はこうだ。
 「1千万を渡して、おっしゃるように500万(分)の領収証を切られましたね」
 「残りの500万は『いつでも使えるように私に持っていてください』と言われました」
 「いろんなところで必要になってくるから言っているんじゃないですか」
 公設秘書はまた、弁護士に、結果として100万円と400万円に分けて受領し、事務員に分けて領収書を切るように言った後、経理事務員と400万円の取り扱いをどうするか相談したとも説明している。
 一色氏からは「いったん渡したお金なので受け取ってもらいたい。自由に使ってほしい」と言われた-。これが公設秘書の説明だが、一色氏は「話を変えているだけだと思います」と真っ向から対立。「事実は事実ですよ。録音も残っていますからね」と、繰り返し“証拠”の存在をちらつかせる。
*「会うたびに15万円」
 公設秘書の話になると、一色氏はおもむろにこう語り出した。
 「ことあるごとに夜会うわけです。会うたびに現金15万渡しています。それ以外に飲食をしています」
 記者が驚いて「毎回15万円?」と聞き直すと、一色氏は「20万のときもあったし、25万のときもあった」と話す。公設秘書らへの現金提供や飲食接待は2年4カ月間で計53回に及び、飲食接待とは別に毎回15万~25万円を渡していたという。少なくとも計800万円以上の現金を渡していたことになる。
 「秘書が誘惑に負けて使ってしまった」
 甘利氏は公設秘書から聴取した弁護士の話として、300万円を私的に使ったと認め、返金する意向を明らかにした。
 これに対し、一色氏の反応は思いのほか冷静だ。
 「認める認めないってのはおかしなと思っていますね。てっきり私は甘利明事務所におさまっているものと思っていますので」
 インターネット上などでは、「甘利氏は、わなにはめられた」との声もある。その根拠の一つになっているのが、かつて右翼団体に所属していたという一色氏の経歴だ。記者は単刀直入に一色氏にそうぶつけた。
 「私が反論してもまた違う方向に出ますでしょ。ですから反論する必要ないと思ってますね。ですからその、違う思想持っていた。みなさんあると思うんですよ、思想はそれなりに…」
 一色氏は右翼団体に所属していたことを認めたうえで、こう続けた。
 「で、なぜはめられたとか。その一局、一局みていればそういう話になるでしょうけど、私は40年くらい、何かある都度、相手が不審な言い方をしてくると録音していますんで、今回ここだけ録っているわけじゃないですから」
 一色氏は、いつどこで誰に会ったのか。コンビニエンスストアで何を買ったのか。全部メモをしているのだという。だから、甘利氏をはめるために録音したわけではないとの主張だ。
 甘利氏の秘書は建設会社側から飲食や金銭授受などの接待を多数受けたことを認めており、甘利氏は建設会社側からの政治献金をすべて返金する意向だ。
 しかし、一色氏は「応じる応じないって、まだそういう状況じゃないですから。すべて認めていただけないのにそういう話進まないと思いますね」と話す。
 甘利氏が返金の根拠に挙げているのが政治資金規正法の規定だ。信用調査会社によると、建設会社は3年連続の赤字企業である恐れがあると分かったという。欠損が埋められるまで政治献金ができないと定めた同法に違反する可能性があるというのだ。
 では、建設会社は3年連続の赤字だったのか。その認識は一色氏にあったのか。一色氏は「赤字でした?」とあっけらかんとしていた。
 一色氏の周辺を取材して浮かび上がったさまざまな疑問。取材時間は30分しかない。時計を見ると、もう15分を経過していた。外国人の労働ビザ発給をめぐる口利きもあったのか。記者の質問は少しずつ“核心”へと近づいていく。
 =(下)は8日に掲載します

2016.2.8 09:00更新
【一色武氏インタビュー(下)】本当の名前は? 入管当局への口利き疑惑は? 核心へと近づく質問に、一色氏はどう答えたか
 甘利明前経済再生担当相に現金100万円を手渡したと告発した千葉県白井市の建設会社総務担当、一色武氏(62)。大臣辞任のきっかけを作ったともいえる人物は1月31日、週刊文春以外のメディアで初めて産経新聞の取材に応じた。30分という限られた取材時間も、すでに15分が経過した。いよいよ外国人の労働ビザ発給をめぐる口利き疑惑、接待費の領収証に記された実体があるか疑わしい会社…。記者は一色氏の周辺を取材して浮かび上がったさまざまな疑問を恐る恐る本人にぶつけていく。少しずつ“核心”へと近づいていく質問に、一色氏はどう答えたのか。
*右翼団体の在籍認める
 「一色氏は建設会社の社員ではなく、最初、名刺を持っていただけだった」「建設会社の名刺を勝手に作ったのではないか」。一色氏の周辺を取材すると、こう証言する人が複数いた。建設会社の総務担当になったのはいつなのか。
 一色氏は「(社員になった)日にちは会社で分かることなので、会社で聞いてください」と明言は避けたが、都市再生機構(UR)が担当する千葉県道の工事などをめぐりトラブルがあった際、建設会社の資料を見て「あまり不適切な文章が残っているので、ちゃんとしていこうというのが始まりです」と、建設会社との関わり始めたころの様子を語り出した。
 社員になった時期は不明だが、トラブル解決のために何らかのアドバイスをしていたことがうかがえる。
 「前から会社の中にいて、個人的な付き合いもあります」。千葉県道工事をめぐりURとトラブルになっていた当時は、すでに建設会社の社員だったといい、『一色、困っている。一色これ、どうなってるの?』と会社内から言われました」と振り返る。
 関係者によると、一色氏は神奈川県内で不動産関係の仕事をしていたが、平成14年に東京都内の右翼団体に入り、参謀などを務めていた。右翼団体を数年前に除名されたといわれているが、一色氏は「事実そこに在籍したことはあります。活動も月2回していました」とあっさりと認めた。
*「NPOの名刺は理事長(当時)が勝手に作った」
 別の関係者によると、一色氏は、甘利氏ともゆかりのあるNPO法人の副理事長を務めていた時期もあったという。NPO法人の副理事長の名刺を持っていたのは、甘利氏に信用してもらうためだったのか。一色氏が勝手にNPO法人の名刺を作っていたとの話もあるのだが…。
 一色氏は言下に「違います」と否定した。一色氏によれば、NPO法人の理事長(当時)が「勝手に名刺を作ってきたんです」というのだ。
 今回のURとのトラブル解決を野党の別の国会議員(引退)に依頼していたとの証言もある。この国会議員(当時)は「5億円は取れる」と話していたが、交渉が進展しなかったため、甘利氏側に接近することになったというのだ。
 その後、交渉が進み、同社はURから約2億2千万円の補償金を受領したのは周知の通りだ。はたして甘利氏以外の国会議員に接触を試みたというのは本当なのか。
 「違う違う。その国会議員に行ったときは、私はそこから外れていました」。一色氏はこれも否定した。
*一色氏の本当の名前は?
 一色氏の周辺取材を進めると、過去に「石井」や「馬場」と名乗っていた時期もあったことが判明した。世間では告発者は「一色武」という名だが、別の名前もあるのだろうか。
 「誰に聞いたのですか?」
 記者が質問すると、一色氏は即座にそう尋ねてきた。もちろん、取材源の秘匿がある。誰から聞いたとはいえないが、プライバシーに関わることでもあり、記者は慎重に「一色さんは名前を変えたことがあるのか」と再度質問してみた。
 すると、一色氏は「変えています。相手の家庭の事情で、変えたくないものを変えただけです」と認めた。「妻の母親の方で事業をしていたため」「弟の過去の嫁の母親が…」。名前を変えざるを得なかった理由はさまざまだったようだが、現在は「一色」という名で間違いないという。
*領収証の謎に迫る
 一色氏は神奈川県内などのフィリピンパブに秘書らとたびたび訪れていた。1回で10万円近くの領収証を切っていたこともある。領収証のあて名は「石井武」氏が役員を務める神奈川県厚木市の会社だった。記者が会社が登記されている現地を訪れると、古い平屋の建物の窓ガラスなどが割れており、建物の中はがらんとして廃虚同然だった。
 「休業です。平成の早々に休業しています」。一色氏はこう答えた。ということはすでに20年以上、休眠状態なのだろうか。
 一色氏によると、フィリピンパブで秘書に接待するようになったのは25年8月22日か23日だったという。
 「最初に行ったのはキャバクラでした。その前に、『昼の食事しませんか』と誘っています」。その後、一色氏が秘書らに「たかられている」と感じるようになるまでに、それほど時間はかからなかったようだ。
*入管当局への口利き依頼疑惑
 産経新聞のこれまでの取材で、一色氏と親交のある男性の妻(フィリピン国籍)が入国する際、一色氏が秘書に、労働ビザ発給について入国管理局当局への口利きを依頼していたとの証言を得ていた。
 法務省は「事実関係について確認することは困難」としており、口利きがあったかどうかはいまなお分かっていない。法務省幹部も産経新聞の取材に「そうした事実は確認できない」としている。秘書(当時)らの関与は不明だが、関係者の話では、通常よりも短い期間でビザが下りたという。
 一色氏はどう証言するのか。「フィリピンはありません。韓国です。韓国の女性の弟さんの入国で(口利きを依頼しました)」。関係者の証言と国籍は異なるものの口利きがあったことを認めた。甘利氏本人は本件に関与していなかったとの認識を示したうえで、秘書2人が「(入管当局への口利きを)やっていることだと思う」と話した。
 URが道路工事をめぐる約2億2千万円の補償金を支払う契約が成立したのは、秘書とUR職員が初めて面談した約2カ月後の25年8月だったが、一色氏によると、当初の補償提示額は1億8千万だったが、面談の場で「2億にしましょう」と話がまとまった経緯など、一色氏は記者の質問に丁寧に答えていった。
*社長とはけんか別れ?
 関係者によると、一色氏が週刊文春に告発したことで、建設会社の社長と一色さんが「けんか別れ」になっているとの見方も。現にそうした報道も出ている。
 「それは、報道で見ただけで、私は分かりませんけど、そうなっていればそうでしょうね」。一色氏は淡々と話した。
 UR関係者は今月1日、「担当者が恫喝(どうかつ)めいたことをされているということは聞いていた」と明かし、甘利氏の事務所側にも「深くおつきあいしない方がいいのではないか、というふうな話をした」と語っているが、一色氏はUR側との面談の場で恫喝めいたことを言った覚えはないという。
*なぜ告発したのか
 まだまだ質問したいことがたくさんあるが、残念ながら取材時間のリミットが近づいている。週刊文春に告発した経緯を尋ねた。
 「できないことならば最初から受けなければいいんです。嘘で固められて、その都度、大臣の名前出されたり、URと企業庁、国交省の局長の名前出されて…。小遣い欲しさでやっているのか分かりませんが、いつまでも通るわけではないと。ということで出しました」
 それまで淡々と冷静に語っていた一色氏の語気が強くなった。「できないこと」というのが口利きの依頼を指していることは間違いないだろう。
 公設秘書らへの現金提供や飲食接待は2年4カ月間で計53回に及び、飲食接待とは別に毎回15万~25万円を渡していたという。少なくとも計800万円以上の現金を渡していたことになる。秘書に「たかられ」る一方、URとの補償交渉が進まず、「いつまでも通るわけではない」と、週刊文春に告発したというのだ。
 一色氏が秘書(当時)に並々ならぬ思いを抱いていることが伝わってくる。ただ一色氏は、甘利氏本人も口利きの認識はあったとの見解を示す。
 「結果的には大臣にも直接話しているわけじゃないですか。25年11月14日には謝礼に行っています。翌年2月1日には直接(資料の入った)ファイルを持って『これでお願いします』と言っています」
 甘利氏が現金の趣旨を知らないはずがないという。 「ですから(口利きの依頼を)聞いている大臣、あなたにも責任あるでしょ。言っていること、大臣もおかしくないですか、と言いたいのです」と一色氏は主張しているのだ。
 現金や接待などが口利きの見返りだった場合は、あっせん利得処罰法に抵触する可能性も指摘されているが、一色氏は最後に「私は(同法違反に問えると)思いますね」と強調した。
 甘利氏は1月28日の会見で、辞任を明言する直前、間を置きながら「政治家としての美学、生きざまに反する」と涙ぐみ、悔しい思いをあらわにした。
 しかし、一色氏はこう反論するのだ。
 「甘利さんは日本にとって大切な方だと思います。でもね、私に対してやっていることは違うじゃないですか。国民に対して愚弄しています。『美学、美学』というが、その前に足元をきちんとしてほしいんです」

 ◎上記事は[産経新聞]からの転載・引用です
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〈来栖の独白〉
 なんとも胡散臭く、小物という印象。こんなコモノに、敏腕が嵌められた。秘書が悪すぎたが、甘利氏の脇も甘過ぎた。
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甘利明前大臣を告発した「一色武」という男…「なんであんな男にひっかかったんだ」警察庁最高幹部、苛立ち
崩れたコア・キャビネットの一角…経済の司令塔・甘利明氏を失った安倍首相の心中、いかに 2016/2/1
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