本日は名古屋能楽堂 2015.9.6 Sun. 五番目物(切能)「橋弁慶」 / 狂言「仏師」 / 四番目物「葵上」

2015-09-06 | 日録

 名古屋能楽堂。2時半、開演。
 「仏師」は、今枝郁雄さんがシテ(素っ破)、井上松次郎さんがアド(田舎者)。御二人とも、いつもながら、最高! 「葵上」は、六条御息所に惹かれ続けてきた自分を再確認。ただシテを演じるには、衣斐愛さんはもうちょっと・・・。後シテの面を見るだけで、私は胸がいっぱいになる。なんという悲哀を湛えていることだろう。人生の、人を愛することの、そういった悲哀。角度によって、それが微妙に変化して見える。能面とは、すごいものだ。
 終演は予定より20分ほど遅れて、17時20分。ところで、能楽堂への往路も本日はかなりの雨の降り方だったが、終演して外に出ると、バケツをひっくり返したような降り方。なのに、名古屋城正門前にタクシーが1台もない。諦めて、それでもタクシーが来ないかときょろきょろしながら少し歩いたところで、やって来て、止まってくれた。窓から、市役所などが煙って見える。あの辺りの、あんな景色は初めてだ。
 * 画像は「眞 双 会」様よりお借りしました。
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能 五番目物(切能)「橋弁慶」 / 四番目物「葵上」 / 狂言「仏師」 


<歌い踊る切手>海外でウケる能は? 「葵上」(1972年)
 東京新聞 2015年9月11日
 最近は、能の海外公演も珍しくない。毎年、何組かが、どこかの国へ行っている。依然として多いのはアジアや欧米だが、エジプトやブラジルにまで足を延ばしている。
 海外公演の話題になった時、能楽関係者の間で、よく出るのは「海外では、どんな曲がウケるか」ということだ。
 初めての海外公演は、一九五四年。ベネチアのビエンナーレ国際演劇祭に招待され、観世流と喜多流の混成チームが海を渡った。
 喜多流の若宗家・喜多実を団長に、昭和の能楽界をリードした伝説的な能楽師・観世寿夫(ひさお)、後の「人間国宝」の粟谷菊生(あわやきくお)、観世静夫(八世銕之丞(てつのじょう))、能・映画・現代演劇の世界を股に掛け縦横無尽に活躍した異才の人・観世栄夫(ひでお)など多彩な顔ぶれだった。
 この時に上演された一つが「葵上(あおいのうえ)」。源氏物語を素材として作られた名曲ではあるが、分かりやすく初心者向けの公演でも、よく上演される。日本文化を海外に紹介するため、一九三五年に、鉄道省観光局が制作した記録映画にも、「葵上」が収められているから、外国で理解されやすい曲と考えられていたのだろう。
 ウケたか、ウケなかったかは、主観が入るから結論を出すのは難しい。では実際に、これまで、どのような曲が上演されてきたのだろうか。能楽研究者・秦野五花さんの論文によると「羽衣」がダントツで、「船弁慶」「土蜘蛛(つちぐも)」と続く。

    

 「葵上」は、残念ながら五位。それでも名曲であることに変わりはない。能を代表して、「古典芸能シリーズ」の中で、ちゃんと切手にもなっている。 (横浜能楽堂館長 中村雅之)

 ◎上記事は[東京新聞]からの転載・引用です
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4 コメント

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ゆうこ 様 (徒然ばぁば)
2015-09-07 05:34:22
おはようございます。
雨、大変でしたね・・・。ばぁば地方も 今は強く降っています。
裕ちゃんと ノンビリ朝寝には、最適です (笑)。

ゆうこさんは、バリバリお仕事 なさってる 教養高い 方なんですね・・・。
コメントしやすい 様式になってたので さっそく・・・(笑)。
ゆうこさんは、なんでも 出来る人って 感じ・・・。
のんきで、単細胞のばぁば ですが、また お邪魔しますね。
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ゆうこ 様 (徒然ばぁば)
2015-09-07 05:39:20
さっきのコメント、とどいたかなぁ~?
メールに残らないので 失敗だったのかなぁ・・・?
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親愛なる徒然ばぁば様 (ゆうこ)
2015-09-07 21:35:23
 コメント、しっかり届いて、嬉しい♪♪です。
 先日、ばぁば御母さんの手になる裕ちゃんの絵(2月16日の記事)を拝見したのです。すばらしい!  しばらく、オヤスミなさっても、これまでの記事や画像で楽しませて戴ける・・・ありがとう、です。
 私は、仕事をしたことのない、社会に無用の人間です。「遊びをせんとや生れけむ」の役立たずです。
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ゆうこ 様 (徒然ばぁば)
2015-09-08 00:15:14
びっくりしました・・・。
ゆうこさんは、ジャーナリストなんですね・・・。
スゴいなぁ~、裕ちゃんと自分の事しか 考えてない 視野の狭い私は、恥ずかしいです・・・。

裕ちゃんの絵、誉めてくださって ありがとうございます。
でも、アクリル画の先生の手直しが入っています・・・。
体調を崩して 教室は、止めてたのですが、昨年より 手軽な 水彩画と思い また 通ってたのですが・・・この頃、集中できなくて・・・また、休むことに・・・。
私は、自分に甘くて いい加減なのです・・・ただ、裕ちゃんへの想いは深いけど・・・(笑)。

社会に無用なんて、とんでも発奮です。
そんな事言ったら、誰も生きていけませんよ~(笑)。
私だって、先の事 考えると 真っ暗です・・・でも、人生は ケ セラ セラと思っています・・・。
いくら 考えても なるようにしか ならない・・・今は 自分のために、人様の迷惑にならない限り、自由気ままに 生活しています。

お蔭さまで 裕ちゃんは げんきです。ただ、夜中の徘徊が多くて・・・その分、昼間はグッスリです・・・私的には 困ってますが・・・(笑)。
じゃあ またぁ~、お休みなさい・・・。
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