「全財産くれたら、殺してあげる」 座間9遺体・白石容疑者
2017/11/4 中日新聞 朝刊
白石容疑者から送られたロープの画像を見る女性=千葉県内で(一部画像処理)
神奈川県座間市のアパートで九人の遺体が見つかった事件で、複数のハンドルネーム(ネット上の仮名)を使って、自殺志願者に近づいていた白石隆浩容疑者(27)。会員制交流サイト(SNS)ツイッターでやりとりを重ねた千葉県の女性(21)が取材に応じた。
(以下略)
◎上記事は[中日新聞]からの書き写し(=来栖)
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「あなたを殺したい」 白石容疑者?と接触の女性語る
日本経済新聞 2017/11/3 13:56
神奈川県座間市のアパート内で9人の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された無職の白石隆浩容疑者(27)は短文投稿サイト「ツイッター」などで被害者に接近したとみられる。ツイッターを通じ9月に白石容疑者とみられる男と知り合った千葉県の女性(21)が3日までに取材に応じ「電話越しにうめき声が聞こえた」などと男とのやり取りを語った。
仕事で悩みを抱えていた女性が、ツイッターに「一緒に死ねる方募集」などと投稿したのは8月末。約10日後、あるアカウントの人物から「一緒にどうですか、道具はそろっているので後は実行するだけです」というメッセージが届いた。睡眠薬や車を持っているとも伝えられた。
その後は無料通信アプリ「カカオトーク」のメッセージや通話機能でやりとりした。相手は24歳の男で「ヤマモト リョウ」と名乗った。声は優しく、女性の話にじっくり耳を傾けた。
過去にいじめに遭った経験を明かし「暗い人生を送ってきた」と語る男。一緒に自殺すると約束し「練炭自殺は未遂で終わると苦しい。首つりがいい」と話し、自分の顔や自殺に使うというロープの写真を送ってきた。
9月中旬、男と会話していると電話越しに「ウーウー」という女の人がうめくような声が聞こえた。「誰かいるの」と聞いても男は「いない」と答えた。繰り返し問うと男は怒り出し、最後には「その話はもういいよ」と話題をそらされた。
10月になると男の態度はさらに変わった。「人を殺したことがある」「あなたを殺したい」「全財産を俺にくれたら今すぐにでも殺してあげる」。一緒に死ぬという約束と違う文言に女性は違和感を抱いた。
やがて女性が「自殺願望が薄れた」と告げると、男は「好きだ」「会いたい」と繰り返すように。巧みに説得され、女性は男と10月31日に会う約束をした。
しかし、同29日を最後に男とのメッセージのやり取りは途絶えた。31日に事件を報じるニュースで白石容疑者の顔写真が映ると、男と酷似していることに気がついた。
「聞きたいことがあるんだけど」。31日に送ったメッセージに返信はなく、相手が読んだことを示す「既読」の表示は今も付かない。もはや女性に自殺願望はない。「約束通りに会っていたら自分が10人目の被害者になっていたかもしれない。本当に怖い」。女性はおびえた表情で話した。
◎上記事は[日本経済新聞]からの転載・引用です *強調(太字)は来栖
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◇ <座間9遺体>過去に社会問題化したネットの「自殺サイト」などに代わり、SNSが自殺や犯罪誘引の温床に
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