連れ去られた猫の「はと」見つかる 配ったチラシから目撃情報 三重
2019/4/8(月) 21:30配信 毎日新聞
写真;世話をする女性に抱かれるはと=三重県鈴鹿市で2019年4月8日、山口政宣撮影
三重県鈴鹿市の建物で3月16日、男に連れ去られた猫が、世話をしていた女性によって保護された。見つかったのは、窃盗容疑で逮捕された男の家の近く。女性がチラシを配って捜していたところ、周辺住民から目撃情報が寄せられ、保護につながった。
連れ去られたのは生後8カ月ほどの雄の「はと」。元々は捨て猫で、鈴鹿市の建物で女性の世話を受けながら他の猫たちとともに暮らしていたが、3月16日にひもを首に巻いて連れ去られる姿が防犯カメラに映っていた。女性の届けを受けた県警鈴鹿署が4月1日、同県桑名市の無職の男を窃盗容疑で逮捕したが、はとは見つからなかった。
女性は、男が調べに「懐かないので近くの川に捨てた」などと話していることを報道で知り、男の住所周辺を捜すことを決意。3日から、はとの写真を載せたチラシを配りながら歩いた。長い日は4時間も。その結果、川の堤防道路周辺でよく似た猫の目撃情報が複数あることが分かった。さらに、近くで猫の餌やりをしている男性から「最近、家に来る猫のようだ」と連絡があった。そして7日、餌を食べに来た猫の写真が送られてきて、猫がはとだと確認、迎えに行った。
はとは最初、人の姿を見て逃げるほど警戒していたが、女性が猫の鳴きまねをすると物陰から返事をした。さらに好物の餌を見せると近寄ってきたため、かごに入れて自宅に連れ帰ったという。
女性の家で生活することになったはと。現在は先住猫に遠慮して部屋の隅に隠れているが、時々出てきて鳴き声を上げている。餌をもらっていたおかげで、健康状態に問題は無いようだ。
女性は「見つかった場所は通行量も多い。行き場所も無く、おびえていたのでは。男性のおかげで再会できた。感謝します」と話していた。【森田采花】
最終更新:4/8(月) 23:24 毎日新聞
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
〈来栖の独白〉
はとちゃん、よかった、よかったね。諦めず探し出した女性に、感謝。
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保護猫連れ去られる 防犯カメラに男がひもで引きずる姿 三重・鈴鹿
毎日新聞2019年3月29日 21時36分(最終更新 3月29日 21時51分)
三重県鈴鹿市で3月中旬、女性が保護していた猫1匹が連れ去られる事件があった。防犯カメラには、男が猫の首にひもを巻き、引きずっていく様子などが映っていた。猫や犬の虐待は増える傾向にあり、ここでも警戒していたさなかの出来事だった。以前から何度も足を運び、保護猫たちの姿を撮影してきた記者が改めて現場を訪ねた。【中部写真グループ・山口政宣】 猫が連れ去られてから1週間がたった24日午前、数匹の猫が、暖かい日差しの下でのんびり遊んでいた。仲間がいなくなったことに気づかないように。
この場所で定期的に撮影を始めて数年になる。自分が知っている猫スポットの一つだ。交流のあるアマチュアカメラマンを連れて撮影会を開き、その作品を展示したこともある。
現場となった鈴鹿市内のこの建物は、猫も人も自由に出入りできる。通行量の多い道路からはかなり距離があり、日中でも訪れる人は少ない。たまに猫好きがのぞきに来るぐらいだ。世話をしている女性のおかげで、多くの猫たちは人なつこい。写真の腕を磨くにはもってこいの被写体で、レンズの前で愛くるしいさまざまな姿を見せてくれた。
防犯カメラには3月8日と16日に不審な男が映っていた。別人とみられる。猫が寝床にしていた発泡スチロールの箱が壊される被害が昨年10月ごろから相次いだため、女性が建物に取り付け、定期的にチェックしていたという。
8日夜の映像には、懐中電灯を手にした男が、足元に近づいてきた猫を蹴り上げる様子が映っていた。
そして16日午後3時すぎ、餌を手にしたジャンパー姿の男が猫をおびき寄せ、首にひもをかけて連れ去っていった。かかった時間は1分にも満たない。かなり手慣れているように見える。ひもをきつく締めたらしく、猫が苦しんで跳びはねる様子も映っていた。
猫の名前は「はと」で、生後半年ほどの雄。生まれて間もなく、この建物に捨てられていた。女性が黄色の首輪を付けて可愛がっていた。今年2月、訪ねた際に遊び回っている様子をカメラに収めてあった。
女性によると、当日午後2時ごろから、白い袋を手にした人物が、建物の周りをうろついていたという目撃情報があるという。また同時刻ごろから1時間ほど、親子連れが猫をじゃらして遊んでいる様子も防犯カメラに映っていた。男は、人けが無くなるのを待ち、わずかな時間で連れ去ったとみられる。女性が見回りに来たのはその数分後だった。
女性からの届けを受けた三重県警鈴鹿署が、事実関係を調べている。女性も、男の姿を載せたチラシを作り、情報提供を呼びかけている。女性は「これまでも猫が急にいなくなることはあった。でも、どこか別の場所で暮らしているのだろうと思っていた。それがこのような映像が残ったことに強いショックを受けた」と話している。女性の相談に乗ったNPO法人「グリーンNet」の武藤安子さんによると、周辺では猫が行方不明になるケースが続いているといい「早く解決してほしい。猫が狙われていると思うと、心配でたまらない」と話している。
◎上記事は[毎日新聞]からの転載・引用です
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