「誰でもいい。通り魔みたいに人を殺したかった」大阪パチンコ店放火殺人事件 高見素直容疑者2009/7/6出頭

2009-07-07 | 死刑/重刑/生命犯

<パチンコ店放火>高見容疑者「誰でもいいと思ってやった」
7月6日23時39分配信 毎日新聞
 「通り魔みたいに人を殺したかった」。4人が死亡、19人が重軽傷を負った、大阪市此花区のパチンコ店「cross(クロス)-ニコニコ」の放火殺人事件。山口県警岩国署に6日出頭し、大阪府警に殺人や現住建造物等放火容疑などで逮捕された高見素直(すなお)容疑者(41)は、調べに「誰でもいいと思ってやった」と供述したという。「真相を知りたい」。犠牲者の家族は憤りながら、言葉を絞り出した。
 「なぜ、こんなことを」。4人が死亡、19人が重軽傷を負った大阪市此花区のパチンコ店火災で、大阪府警は6日夜、山口県警に出頭してきた男を殺人容疑などで逮捕した。「とにかく真相を知りたい」。肉親や友人を失った人たちは、あらためて悲しみをかみしめた。
 来店して犠牲になったとみられる高巣ヤエノさん(62)の兄(73)は6日夜、大阪市此花区内の通夜会場で、容疑者逮捕の一報を聞き、「何でこんなことをしたのか。とにかく真相を知りたい。妹は素直な子で、孫の成長を楽しみにしていた時だったのに……」と憤った。
 20年来の友人という女性によると、高巣さんは平日は大阪市此花区の貿易会社で検品の仕事をしていた。孫も2人生まれ、喜んでいる様子だったという。ビーズを使った手芸が趣味だった。5日は、長女と大阪・ミナミに買い物に出かけた帰りに1人でパチンコ店に寄ったまま、行方がわからなくなった。女性は「気さくで元気な『大阪のおばちゃん』という感じの人。火災をニュースでみて『まさか』と思ったけど」と涙を浮かべて絶句した。
 ◇容疑者宅は店から5分
 高見容疑者は、現場から南西に約500メートル離れたタイル張りの7階建てマンションに住んでいた。幹線道路の「北港通」沿いで、この道を北東に約5分程度歩くと、現場のパチンコ店がある。
 住人らによると、マンションの4階以上は数年前まで、看護師の寮だった。高見容疑者の部屋を含め、大半は6畳一間のワンルームタイプで、家賃は約5万円という。
 隣の部屋に住む男性会社員(32)は、高見容疑者について「ほとんど会わないので顔も思い出せない。トラブルもなかった。平日は毎朝、8時ごろに出かけていたようだった。まさか隣の人が逮捕されるとは。とても怖い」と驚いていた。
 住人の女性は「エレベーターの中で、夜中の1時とか朝の8時ごろ、高見容疑者と会ったことがある。気さくにあいさつをする人だったのに……」と絶句していた。
 近くのコンビニで買い物をしていた男性会社員(38)は「あのパチンコ店は地元の人が多いので、容疑者も近所にいると思っていた。自分もパチンコをするが、放火するなんて身勝手すぎる」と憤った。
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繰り返される「誰でも」=秋葉原、茨城…無差別殺傷で-パチンコ店火災
7月6日23時20分配信 時事通信
 「誰でもいいから殺したいと思った」。大阪府警によると、大阪市此花区のパチンコ店放火殺人事件で逮捕された高見素直容疑者はこう語ったという。過去の無差別殺傷事件でも、容疑者が同様に供述した例は多くある。
 昨年6月の東京・秋葉原の通り魔事件で、7人を殺害した罪などで起訴された加藤智大被告は「世の中がいやになった。誰でもよかった。社会が悪い」と供述したとされる。
 高見容疑者も「人生に嫌気が差した」と話し、その理由について仕事や金がないことを挙げているという。加藤被告は派遣社員として働き、職場への不満が動機につながったと供述した。
 同年8月に大阪市浪速区の個室ビデオ店で客15人が死亡した放火事件では、小川和弘被告が離婚や早期退職で人生に挫折し、当初は「生きるのが嫌」と供述したとされる。
 同年7月の東京都八王子市の駅ビルで女性2人が死傷した事件で、逮捕、起訴された菅野昭一被告も「大きな事件を起こして両親を困らせようと思った」と供述。対象は誰でもよかったと話したとされる。
 昨年3月の茨城県土浦市の8人殺傷事件でも、金川真大被告が死刑になりたいとの願望を抱き、「誰でもよかった」と実行に及んだとされる。
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パチンコ店放火:出頭の41歳の男を殺人などの容疑で逮捕
毎日JP 2009年7月6日 21時26分 更新:7月6日 23時50分
 大阪市此花区のパチンコ店「cross(クロス)-ニコニコ」が放火され、客や従業員4人が死亡、19人が重軽傷を負った事件で、大阪府警此花署捜査本部は6日、山口県警岩国署に「自分がやった」と出頭した此花区春日出北1、職業不詳、高見素直(すなお)容疑者(41)を現住建造物等放火、殺人、殺人未遂容疑で逮捕した。
 捜査本部によると、高見容疑者は消費者金融に借金があり、「仕事も金もなく、人生に嫌気がさした。通り魔みたいに誰でもよいから人を殺したいと思い、人が多数いるところに火を付けた」と供述しているといい、身柄を大阪に移し、詳しい動機などを追及する。
 逮捕容疑は、5日午後4時10分ごろ、パチンコ店南東側の出入り口から侵入、青いバケツに入ったガソリンを通路にまき、火を放って南西側の出入り口から逃走した、としている。高見容疑者は「携行缶にガソリンを入れて店に持ち込み、バケツに入れてマッチで火をつけた」と認めているという。
 店内の防犯ビデオには男が液体をまく姿が映っており、捜査本部は行方を追っていた。
 高見容疑者は事件後、いったん帰宅し、JRで岡山へ行き、岡山駅近くのビジネスホテルに1泊。6日朝、岩国へ行き、午後0時40分ごろ「大阪のパチンコ店の放火のことで来ました」と岩国署に出頭。「自転車をパチンコ店の裏に止めている」と話した。供述通り自転車が確認され、さらに店内のビデオ映像の男と着衣が一致したため、逮捕した。
 高見容疑者は1人暮らしで、逮捕された時の所持金は約6万円だった。「事件当日は、あの店でパチンコはしていない。過去に何回か行ったことはある」と話しているという。
 府警によると、事件当日、此花区内のホームセンターで高見容疑者が赤色のガソリン携行缶(10リットル)と青いバケツ、マッチを購入。さらに同日午後3時以降、パチンコ店の東約1キロのガソリンスタンドでガソリンを10リットル購入していた。
 6日の司法解剖の結果、亡くなった4人のうち3人は焼死、1人は一酸化炭素中毒と判明した。


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