66年に岩国で核兵器保管 米海兵隊、大使抗議で撤去

2010-03-16 | 政治〈領土/防衛/安全保障/憲法/歴史認識〉

66年に岩国で核兵器保管 米海兵隊、大使抗議で撤去
 【ワシントン共同】ライシャワー元駐日米大使(在任1961~66年)の特別補佐官を務めたジョージ・パッカード氏が15日、ワシントン市内で講演し、米海兵隊が66年に山口県の岩国基地内に核兵器を一時保管し、同大使の強い抗議を受けて撤去していたことを明らかにした。
 米軍が秘密裏に核兵器を日本国内で一時保管していた実態が判明。ただ、パッカード氏は「知る限り、(こうした事例は)二度となかった」と語った。
 パッカード氏によると、ライシャワー氏は岩国基地に核兵器が保管されていることを偶然知り、米国務省に対し、90日以内に撤去されないならば職を辞して、国防総省による日米安保条約違反を公にして批判すると通告。これを受け、米軍が撤去したという。
 日本政府の核密約をめぐる調査によると、60年の日米安保条約改定時に核艦船の寄港容認に関する「『暗黙の合意』の萌芽」があり、63年のライシャワー氏と大平正芳外相(当時)の会談で「広義の密約」が確定した。ライシャワー氏が強く抗議したのは、核艦船の寄港容認の密約を超えて米軍が核兵器を岩国基地内に保管していたためとみられる。2010/03/16 18:01【共同通信】
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日米密約:守秘義務に違反せず 元外務省幹部証言
 岡田克也外相は16日の記者会見で、日米間の「密約」問題をめぐり19日の衆院外務委員会で参考人質疑に立つ元外務省幹部について、密約に関しての発言であれば守秘義務違反に当たらないとの考えを示した。鈴木宗男外務委員長が守秘義務違反の解除を要請していたが、内閣法制局、総務省と協議した結果、解除せずとも証言できるとの結論になった。
 9日に公表した有識者委員会の報告書で、密約に関連する外交文書の秘密指定が解除されたことを受け、岡田氏は「内容の全体像、存否を明らかにしており、実質的に保護する必要はない。基本的に(守秘義務違反に)問われることは想定していない」と述べた。指摘されている文書破棄についても「(公開された)他に資料がかつてあったとかは守秘義務の対象ではない」として、証言を容認する考えを示した。外務委では、斉藤邦彦元外務事務次官と東郷和彦元外務省条約局長らが参考人として出席する予定。【野口武則】
毎日新聞 2010年3月16日 20時49分
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岡田外相:沖縄密約報道の西山氏に「お気の毒だと思う」
 岡田克也外相は12日の記者会見で、沖縄返還時の原状回復補償費の日本側肩代わり密約を報道した西山太吉・元毎日新聞記者について、「個人的には、大変有能だったにもかかわらず、この世界から追われる形になり、お気の毒だと思うし、惜しいと思う。外務省がどうかかわっていくべきなのかについて、少し頭の整理がいると思う」と述べた。
 外務省と有識者委員会は9日、日米間の四つの密約について調査結果を公表。調査結果は西山氏の記事を追認する形となった。【大貫智子】毎日新聞2010年3月12日18時56分

沖縄密約国賠訴訟(西山記者)
核機密 「全容は今も闇の中だ」=西山太吉さん  検察を支配する「悪魔」(田原総一朗+田中森一)


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