【小沢民主党元代表 被告人質問】第12回公判 法廷でのやりとり 2012年1月10日 (共同通信)

2012-01-10 | 政治/検察/裁判/小沢一郎/メディア

【小沢民主党元代表 被告人質問】(2012年1月10日)
小沢元代表の発言要旨 
 東京地裁で10日、開かれた民主党元代表、小沢一郎被告の第12回公判での主な発言は次の通り。
【秘書との関係】
 法律で規律されている関係ではなく、全くの人間の信頼関係で成り立っているというのが本当のところ。政治の大きな仕事以外は全て秘書に任せていた。自主的な判断で仕事をしてもらうようにしている。干渉していては仕事にならない。私の関心事は天下国家のことで、それに全力を集中する日常を送っている。
【秘書寮用地の購入】
 了解して手持ち資金の現金4億円を用立てたが、その段階で全て済んだことで、その他の実務的、事務的なことは一切秘書に任せていたので分からない。(用立てた際に秘書とどんなやりとりをしたかは)全く記憶にない。金を用立てるところで私の行為は完結している。
【4億円の原資】
 両親から相続した不動産や現金、出版した本の印税、議員報酬などもろもろの金だ。(取り調べで検察官から不正な金が入っていたと追及されたことが)あった。本当にばかげた推論だ。水谷建設などのゼネコンから不正な金は一切もらっていないし、私の秘書がもらったということもない。
【虚偽記入】
 今まで政治資金収支報告書を見たことはない。担当者がきちんと作ってくれていると確信していた。(秘書に指示したり報告を受けたりしたことは)ない。(陸山会に個人の金を貸し付けたことを報告書に載せたくない事情は)特にない。
【秘書らの指導監督】
 具体的にはしていない。担当者に任せて十分正確にできる内容だ。(共同通信)
◎強気な発言の元代表 事件関与「ありません」
 「ありません」。法廷に小沢一郎民主党元代表(69)のよく通る声が響いた。検察官役の指定弁護士から事件への関与を尋ねられた時だった。10日午後の東京地裁法廷。元秘書とのやりとりなど、細かい点については「記憶にない」と首をかしげる一方で、元代表は独自の“法解釈”を示すなど、強気な発言も随所に見せた。
 午後の法廷で、検察官役の大室俊三(おおむろ・しゅんぞう)弁護士はいきなり「政治資金収支報告書の内容について報告を受けたことがありますか」と事件の核心に切り込んだ。
 証言台の元代表は即座に「ありません」と応じ、「報告ですね?ありません」と重ねた。
 資金管理団体「陸山会」の代表を務める元代表。政治資金規正法は会計責任者への監督責任を規定しているが「(記入は)単純な作業なので、担当にすべて任せてよい内容だと思います」と、持論も展開してみせた。
 大室弁護士の質問には終始「えー」と一呼吸置いて、言葉を選ぶように応じた元代表だったが、問題となった土地購入の細かい経緯について何度も問いただされると、「記憶にないです」「分かりません」といら立ちを隠そうとしなかった。 (共同通信)
◎法廷やりとり要旨①
 東京地裁で10日開かれた民主党元代表の小沢一郎被告の第12回公判の主なやりとりは次の通り。
 午前10時前、スーツ姿の元代表が証言台へ。大善文男裁判長から「水などが必要なら言ってください」と言われ、「すいません。ありがとうございます」と答える。主任弁護人の弘中惇一郎弁護士が被告人質問を開始。
 弘中「秘書とは」
 小沢「信頼できる関係で仕事をする間柄」
 弘中「会計責任者の大久保(隆規元公設第一秘書)さんは会計に従事していなかったが」
 小沢「問題ない。私の事務所だけではない。政治資金収支報告書は単純作業。会計責任者は年長者を充てていた」
 弘中「重要なことは報告させたか」
 小沢「一切、彼らの判断。口幅ったいが、私は天下国家のことに全力を集中している」
 質問は陸山会の土地購入へ。元代表は各地に取得した不動産の用途を「秘書用」「個人的な仕事場」などと答える。
 弘中「陸山会の不動産名義は小沢さんだが」
 小沢「政治団体では登記できない。疑惑を招かないよう、個人所有と区別するため、契約書は政治団体名にし、確認書もつくるよう秘書に言っておいたつもり」
 質問は次第に核心へ。弘中弁護士は「2004年9、10月にあった土地取引の記憶は」と促す。
 小沢「大久保だったか石川(知裕衆院議員、元秘書)から政治団体の金はあるが活動に支障を来すと言われ、金を用立てた。その段階で済んだことで活用は秘書の仕事」
 弘中「金額は」
 小沢「建築費も入れてあらあら4億円と」
 弘中「『ちゃんと返せ』と言った記憶は」
 小沢「記憶にない。寄付ではないので、返してもらうのは当然と」
 弘中「4億円を石川さんに渡した記憶は」
 小沢「はい。ただ資金管理団体の代表だし、知らない人との貸し借りではない」
 弘中「4億円は」
 小沢「多くは両親からの不動産や現金の相続。本の印税や議員報酬などもろもろの金」
 弘中「検察は銀行の書類を持って事情聴取を」
 小沢「何十年か前の話も具体的に聞かれた。資料を全部持っているような口ぶりだったので『そうかもしれません』と」
 弘中「調書の具体的な記述は、検察官が言ったことを書かれたのか」
 小沢「はい」
 弘中「『不正取得した金では』と聞かれたか」
 小沢「水谷建設の話も出たが一切ない。秘書がもらったこともない」
 弘中「新進党解体の時に残った金は」
 小沢「100億円以上をグループ、党派の人数に応じて分配した」
 質問は土地購入をめぐる元秘書らとのやりとりに移る。
 弘中「石川さんが融資申込書や手形に署名を求めた時の説明は」
 小沢「別になかった」
 弘中「4億円と融資のつながりは」
 小沢「以前にも手形を書いたことがあり、何の疑問も抱かなかった」
 弘中「手形や融資が必要な理由を尋ねたか」
 小沢「ありません」
 弘中「決済や登記の話もなかったか」
 小沢「彼らの裁量の範囲内。全て彼らの判断で仕事を進めたと思う」
 質問は収支報告書作成への元代表の関与に。
 弘中「報告書を出す前に見て確認したことは」
 小沢「ない。担当者に任せ、きちんと作っていると確信していた」
 弘中「年末に総支出、総収入を報告させたか」
 小沢「原則そうだったが、数字や資料を基に説明されたことは(石川議員から)一度もない」
 弘中「元秘書らに04年の陸山会報告書に4億円を載せないよう指示は」
 小沢「ない」
 元代表は、元秘書から04年の不記載、05年に記載をずらしたとの報告もなかったと説明した。
 弘中「購入をマスコミが取り上げると困るか」
 小沢「いわれなき批判と何十年も闘ってきたので屈することはない」
 午前11時45分すぎ、休廷。 (共同通信)
◎法廷やりとり要旨②
 午後1時半に再開。検察官役の大室俊三指定弁護士が政治資金収支報告書や土地売買について質問。
 大室「2004年、05年分の報告書作成について、協議や報告は」
 小沢「ない」
 大室「報告書の会計処理は」
 小沢「ない」
 大室「両年以外は」
 小沢「ない」
 大室「04年10月、本件土地売買契約の締結について報告を受けたか」
 小沢「受けていない」
 大室「所有権移転を1月にずらすという相談は」
 小沢「受けていない」
 大室「仮登記のまま代金決済をする報告は」
 小沢「受けていない」
 大室「預金を担保にりそな銀行から4億円を借りるというスキームは」
 小沢「知らない。サインを求められたときは預金を担保に融資を受けるのかなという思いは片隅にあったが」
 大室「借りた4億円はあなたの口座から陸山会口座に送金されたが」
 小沢「全く関わっていない」
 大室「土地取得については05年分の報告書に書かれたが、事前には」
 小沢「分からない」
 大室指定弁護士は、元代表の署名がある書類を次々と示し、サインしたのか確認。元代表は融資申込書や約束手形など一部を除き、否定した。
 大室「04年10月ごろ、翌秋に臨時の党代表選があるという見通しを秘書に話したことは」
 小沢「ない」
 大室「政治資金規正法の趣旨は」
 小沢「直接的に法制定に関与していないが、できるだけオープンにと主張した」
 大室「陸山会規約では、会計責任者は代表(元代表)の指示に従うとあるが、従っていたのか」
 小沢「会計事務には全く携わっていない。結果として指示していない」
 大室「代表が会計責任者を監督するのが政治資金規正法の建前だが」
 小沢「実務担当者が法の趣旨にのっとって経理をやっていればいいと思っていた。最終的な責任は代表や会計責任者にあるが、会計事務は普通の読み書きと計算ができれば十分。任せていた」
 大室「大久保さんへの指導監督は」
 小沢「具体的にはしていない」
 大室「ふさわしい関わり方だったか」
 小沢「報告書が大事じゃないとは言わないが、秘書に任せて十分。直接関心を持ついとまはない。もっともっと関心を集中し、努力してやらなければいけない政治上のことがあった」
 大室「政治家個人と政治団体の資産をはっきり区別しろと秘書に指導していたか」
小沢「私が範を示すことで周りもきちんとやってくれるという意識が先行していた」
 大室指定弁護士は、本件土地購入前の04年当時、陸山会が所有していた不動産リストを示す。
 大室「あなたは購入前に了解したのか」
 小沢「そうですね」
 この土地購入後に作成された、元代表が土地の権利を持っていないという「確認書」や、土地購入以前からあった寮建設の経緯に尋問が及ぶ。
 大室「確認書はあなたが秘書に作らせたのか」
 小沢「契約書上は政治資金団体としている。確認書は念のため、疑念を抱かれないようにと当初の段階で言っていた」
 大室「当初とは」
 小沢「(陸山会が不動産購入を始めた)最初のころとしか」
 大室「(寮建設は)秘書の要請か」
 小沢「はっきりしない。秘書がそばにいるのは良いことだと。仕事はきつく給料は安い。住まいがあればと思っていた」
 大室「秘書から寮の建設を要請され借金までするのは普通じゃない。あなたの提案では」
 小沢「秘書と私の意見が一致したのかもしれないが、私が主導したということではない」
 午後2時55分に休廷。(共同通信)
◎法廷やりとり要旨③ 
 午後3時25分に再開。大室指定弁護士は国会に提出する資産報告書について質問した。
 大室「資産報告に処罰規定はないが、虚偽記載は非難されるのでは」
 小沢「中身による。非難されるべきものなら」
 大室「作成に関与は」
 小沢「実際に書くのは関与していない。でも(資産が)増えた時は秘書に報告させたと思う」
 大室「報告書に沖縄県の土地取得が出てくる
 小沢「老後に住みたいと思って購入した。秘書に伝えたと思う」
 さらに指定弁護士は、今回問題となっている元代表名義の4億円の定期預金について尋ねた。
 大室「資産報告書への定期預金の記載は」
 小沢「分かりません」
 大室「定期預金を秘書に言ったことは」
 小沢「秘書に任せていたので分かりません」
 大室「資産が増えたら秘書に言っていたということだが」
 弁護団の弘中弁護士が「(資産について)秘書に知っていたことは伝えていた。小沢さんは関与していないから知らない」と抗議。元代表も「ちょっと僕は質問の意図が理解できません。(秘書に)任せていたから知らないと言っている」と語気を強めて反論した。
 質問は陸山会による土地購入へ。指定弁護士は元代表が不動産を購入した理由を尋ねた。
 大室「賃貸の検討は」
 小沢「賃貸だと政治団体からお金が流出する。それなら資産を確保した方が良いと思った」
 大室「土地購入は大久保さんから」
 小沢「そうだと思うが、大久保一人か石川もいたか定かではない」
 大室「見に行ったか」
 小沢「散歩の途中で見たと思う。住宅としていいと思った」
 大室「購入の指示は」
 小沢「指示という言葉が良いのか分からないが『いい土地があります』『そりゃよかろう』という話はあったと思う」
 さらに指定弁護士は購入代金について聞いた。
 大室「大久保さんと石川さんがお金の相談をしてきた。どういう支障があったか」
 小沢「相談というよりも現実に後援会の金をかき集めれば何とかできるが、使うと政治活動に支障を来す、というようなことを話したと思う」
 大室「その後は」
 小沢「具体的には記憶にないが、たまたま持っている自分の金を活用することになったと思う」
 質問は、土地の契約後の4億円の受け渡し場面に移る。
 大室「石川さんから契約が済んだとの話は」
 小沢「なかった。お金を用立てると言って、私の仕事は完結している」
 大室「(土地契約後に)あなたの元に現金を取りに行っている。報告があってしかるべきだ」
 小沢「政治家と秘書の関係は信頼がないと成り立たない。報告を受けている物理的、精神的な暇はない。全力を尽くさないといけない仕事は山ほどある。石川は私の性格を知っている。わざわざ報告する必要がないと思っていたのではないか」
 大室「(石川議員が銀行から)お金を借りるという認識はあったか」
 小沢「ない。任せたことですから。彼の裁量の範囲の問題」
 この日は午後5時ごろ終了。指定弁護士の質問は11日午前も続く。(共同通信)
2012/01/10 21:30

ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
« 小沢一郎氏裁判 12回公判 ... | トップ | 小沢一郎氏裁判 第12回公判... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。