藤井浩人美濃加茂市長、辞職表明(→2016/12/19付で辞職) 出直し選(2017/1/29)出馬へ 市長戦略に賛否

2016-12-11 | 行刑/司法/検察

美濃加茂出直し市長選 市長戦略に賛否、会派方針決まらず
 岐阜新聞Web 2016年12月11日09:26
 受託収賄などの罪に問われ、控訴審で逆転有罪判決を受け上告している藤井浩人美濃加茂市長(32)が19日付で辞職する。「市長の立場で不当判決と戦うために信を問う」と出直し市長選への出馬を決めた藤井市長に対し、民意の行方を見極めながら距離感を計ろうとする市議たちの思惑はさまざま。同じ保守系会派内でも議員同士のあつれきが生じ始め、出直し選挙の行方やその後の議会運営に影響を与えそうだ。
 市議会は控訴審判決直後、藤井市長の続投を「見守る」との声明を全会一致で発表。森弓子議長は「これまでの行動力と今後の市政への情熱を認めた」とその理由を語った。
 ところが、藤井市長は声明発表の8日後に辞意を表明。市議会は“肩すかし”をくらった形だ。一部の市議の間で藤井市長の辞職勧告決議案提出の動きがあり、求心力を維持したい市長側が「先手を打った」との見方が出ている。
 市議の間には賛否の声が入り交じる。「窮地だからこそ、しっかりと裁判で戦えるよう、議会も市長を支える状態をつくるべき」「政策の賛否を問うのでなく、『市長を続けたい』という判断の是非を市民に委ねるのはどうか。出直し選挙出馬は再考を」。同じ会派内でも意見が分かれ、方針をまとめられない会派もある。世論の行方を見守っているのが実情だ。
 背景には、藤井市長の人気の高さがある。「批判票の受け皿となる対抗馬は必要と思うが、市長に勝てる候補を出せるか疑問」。市議会最大会派に所属する市議が打ち明けた。裁判が続き「嫌気が差した市民もいる」と分析するが、「市長として失政があったわけでもない。準備期間も短い上に、負け戦に慌てて出る対抗馬はいないのでは」。出直し選挙の日程は来年1月29日投票の見込み。無投票になる可能性がささやかれている。
 藤井市長が出直し選挙で再選すれば、任期は1期目の残りの来年6月1日まで。5月に再び選挙が行われることになるため、それまではいったん推移を見守ろうという模様眺めの動きが出ている。
 9日、藤井市長は控訴審判決の詳しい内容を弁護士から市議に説明する報告会を準備した。しかし市議の中から「不要」との意見があり中止に追い込まれた。その夜、藤井市長は市民向け報告会で「説明を聞いてもらえなくなったのは残念。議員一人一人に考えがある」と声を落とした。

 ◎上記事は[岐阜新聞]からの転載・引用です
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美濃加茂市長、市議会で辞職表明 出直し選出馬へ 
 日本経済新聞 2016/12/7 10:22 (2016/12/7 12:36更新)
 受託収賄罪などに問われ、名古屋高裁で逆転有罪判決を受けた岐阜県美濃加茂市の藤井浩人市長(32)=上告中=は7日、市長を辞職し、出直し市長選に立候補する意向を明らかにした。市議会本会議で「選挙で市民の審判を仰ぐことを決意した。潔白を訴えたい」などと述べた。19日付で辞職する。
 藤井市長は7日午前、本会議の冒頭で「不当な控訴審判決と闘いながら市長職を続けることについて、市民の皆さんに認めていただけるかどうかをはっきりさせたい」などと強調。そのうえで「私の容疑は事実無根で予想外の判決。最高裁で覆されると信じている」と語った。
 市長辞職のタイミングについては「一日も早い決断が必要。(来年1月に投開票の)岐阜県知事選を見越して、(辞職を)この時期にしなければならない」と述べた。藤井市長は来年6月に任期満了を迎える。刑が確定していなければ、立候補できる。
 公職選挙法は、市長の辞職の申し出を受けた市議会議長が市選挙管理委員会に通知した50日以内に選挙を実施すると定めている。藤井市長が出直し選に再選した場合、任期は現状と同じ来年6月までとなり、同5月に改めて任期満了に伴う市長選が行われる。
 藤井市長は美濃加茂市議だった2013年3~4月、設備会社社長から学校への浄水設備導入に便宜を図るよう依頼を受けた見返りに、現金計30万円を受け取ったとして、14年に起訴された。
 15年3月の一審・名古屋地裁判決は無罪だったが、名古屋高裁は今年11月28日、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金30万円の逆転有罪判決を言い渡した。藤井市長側は判決を不服として、即日上告した。
 今後、最高裁は二審判決に憲法違反や重大な事実誤認がないかなどを検討し、有罪・無罪、審理の差し戻しを判断する。有罪が確定した場合、公選法などの規定で失職する。

 ◎上記事は[日本経済新聞]からの転載・引用です
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◇ 美濃加茂市長 藤井浩人被告に逆転有罪 浄水設備汚職―名古屋高裁 村山浩昭裁判長 2016/11/28
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