<野田小4虐待死>傷害ほう助の母に猶予判決
6/26(水) 11:03配信 千葉日報オンライン
千葉県野田市立小4年の栗原心愛(みあ)さん=当時(10)=が1月、自宅浴室で死亡した虐待事件で、父親の勇一郎被告(41)=傷害致死罪などで起訴=の暴行を制止しなかったとして、傷害ほう助の罪に問われた母親のなぎさ被告(32)の判決公判が26日、千葉地裁であり、小池健治裁判長は懲役2年6月、保護観察付き執行猶予5年(求刑懲役2年)を言い渡した。
なぎさ被告は初公判で起訴内容を認め、弁護側も事実関係を争わず、「(ドメスティックバイオレンスを受け)勇一郎被告の支配下に置かれ逆らえなかった」と情状酌量を訴え。一方、検察側は「母親の責任を放棄し、虐待に同調しており悪質」と懲役2年を求刑していた。
起訴状によると、心愛さんが1月24日に死亡する2日前から、勇一郎被告が心愛さんを自宅居間や浴室で立たせ続け、冷水シャワーを浴びせるなどの暴行を加え、強いストレスや飢餓による衰弱状態にさせた際、勇一郎被告の指示で食事を与えないなど犯行を手助けしたとされる。
勇一郎被告を巡っては、争点を整理する第1回公判前整理手続きが21日に開かれたばかり。次回は7月24日に予定されており、裁判員裁判による初公判が開かれるのは数カ月先になるとみられる。
最終更新:6/26(水) 12:37 千葉日報オンライン
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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「夫に抵抗するのは困難」 母親に保護観察付き猶予
2019/6/26(水) 17:19配信 フジテレビ系(FNN)
千葉・野田市で小学4年の栗原心愛(みあ)さん(当時10)が虐待を受け死亡した事件で、父親の暴行を制止しなかった母親に、異例の判決が下された。
裁判長「心愛ちゃんに対しての傷害は、非常に悪質なものです」
栗原なぎさ被告(32)「はい」
裁判長「あなたは(虐待が)終わることもないとわかっていた」
なぎさ被告「はい」
裁判長の説諭の際、なぎさ被告は、うなずきながら傍聴席にも聞こえるような声で返事をし、涙ぐむ姿も見られた。
2019年1月、千葉・野田市で、当時小学4年の栗原心愛さんが虐待を受けた後に死亡した事件。
母親の栗原なぎさ被告は、夫・勇一郎被告(41)によるわが子への虐待を制止せず、自らも食事を与えなかったなどとして、傷害ほう助の罪に問われてきた。
注目されたのは、なぎさ被告自身も勇一郎被告にDVを受け、逆らえない関係であったとの主張を、裁判所がどう判断するのか。
検察側の求刑は、2年。そして、言い渡された判決は...。
裁判長「被告人を懲役2年6カ月に処する。5年間、その刑の執行を猶予する」
判決は、求刑を超える懲役2年6カ月。 一方で、保護観察付きの執行猶予5年がつけられた。
裁判長は、「母の助けも得られずに衰弱していった長女の絶望感は計り知れない」としたうえで、「被告人は精神的に脆弱(ぜいじゃく)で、夫の支配的言動にあらがうのは困難だった」などとして、勇一郎被告からのDVによる影響を強く受けていたことなどを考慮したと説明した。
執行猶予5年は、定められた執行猶予期間としては最長。
栗原なぎさ被告は、判決を受けた際、うつむいたまま微動だにしなかった。
裁判の最後、なぎさ被告は、裁判長の説諭を涙ぐみながら聞いていた。
裁判長「心愛ちゃんが頼るべきは、あなたしかいなかった。今後は社会の中で、心愛ちゃんや今回のことを振り返って、反省の日々を過ごしてほしいです」
なぎさ被告「はい」
最終更新:6/26(水) 19:08 フジテレビ系(FNN)
◎上記事は[Yahoo!JAPAN ニュース]からの転載・引用です
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◇ 栗原心愛さん 千葉 小4女児虐待死事件 母親〈傷害幇助〉の初公判・結審 2019/5/16 千葉地裁
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