住民票得られず
「家がないと生活が安定せず、住民票がないから就職も無理。心がすさみ、怖かった」。日雇い労働者として働きながらネットカフェを転々としていた都内の男性(41)が振り返る。
妻(28)は住み込みで旅館で働いていたが、夫婦で寮には入れなかった。「自分で努力するしかない」と働いて寝るだけの毎日。夫婦ともに体を壊し、職を失った。実家に身を寄せたころ、テレビで生活困窮者を支援する特定非営利活動法人(NPO法人)の存在を知った。そこで公的扶助を初めて知って、生活保護を申請。敷金を工面してアパートに入ることができ、何とかネットカフェ生活から解放された。
http://www.k4.dion.ne.jp/~yuko-k/adagio/ column22住の貧困(ハウジングプア)自立阻む~ワーキングプアと表裏一体