はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

敬老の日トリビュート。

2012年09月17日 09時01分19秒 | 風呂・サウナ劇場
一時期、なにかにつけてストラップ!ってな頃があった。
どこに行っても色々とその場その地にまつわるストラップが売られていたものだ。
巷にストラップがまみれていた頃、当然当社もストラップにまみれ
上司連中など「ストラップ!ストラップ!」言い過ぎて
いつの間にやら「ストラップ!」が「すからっぽ!」に言い間違えられるほど
すからっぽ…ストラップにまみれていた。

若者はこぞって、ベッキーの携帯電話にあこがれ
まるで結婚式後にハネムーンへ出発するときの
あの、車の後ろに引きずった膨大な缶カラか
いろんな“もさもさ”で溢れかえった、片づけられない携帯か
みたいに、大量のストラップをなりふり構わずくっつけてぶら下げ歩いていた。

そんな巷の光景を見て
人はとにかく、モノでもなんでも、素、そのもので使うことが出来んのか?
やっぱりなんでもかんでも着飾ろうとするものなんだな
でないと、モノでも全裸に見えちゃうのかな
裸は、そう、恥ずかしいのかな?
なんて思ったものである。

人の心を揺さぶりまくったストラップは
買いやすい価格であれ今や勢いに衰えを感じつつある。
ストラップは基本的に携帯電話などにつけるもの
そう、今や世の中から携帯電話が消えようとする時代。
携帯にすり替わって、スマホが街を制覇する時代である。

悲しいかなスマホ、ストラップを付けることができないものが多いようだ。
スマホ様がストラップを身にまとう事を拒否しているのである。
そうなってしまったら、人の引きはちょー早い。
ストラップは要らないもの、店からしたら売れないモノの烙印を押され
当社で「すからっぽ!」などとおかしな騒ぎになっていたストラップが
絶滅の危機を迎えている。
今ではスマホカバーやスマートフォンピアスなどが
ストラップにかわる装飾品となっている。

嗚呼、悲しきかな、すからっぽ。
ストラップがすからっぽで、今や悲しきスカらっぴ~みたいな
なんじゃそれ!みたいな
ストラッぷぅ~って屁みたいな
「ぴ~」も「ぷぅ~」もストラップの涙の末の嗚咽なのである。
だからなんじゃいそれ!

そんなストラップを、今さらながらに400円で購入した。
冒頭写真の銭湯ストラップである。
昨晩、久々に銭湯へくつろぎに行ったところ
番台の横に「銭湯ストラップ登場」のポスターを発見した。
ストラップ衰退時代?
そんなもの忘れて思わず「ください!」と声が先走る。
特に、何につけるとか、例えば携帯があれならデジカメにつけるとか
そんなことは考えず、とにかく面白いから欲しい!と思った。

このストラップ、木製である。
木戸銭を意識した作りなのだろう。
描かれた銭湯の煙突からでた煙に「ゆ」の文字がにくい。
なんだかとってもあたたかみある、かわいいストラップではないか。
もはやストラップは携帯電話につけるものではない。
こうして鑑賞して楽しむものである。

銭湯という場、老人がうじゃうじゃ集う公衆浴場
何だか分からん“ぶら下げもの”を“お守り”と間違えてじいさんばあさんが買いまくる。
「なに?これ?すからっぽじゃー!」と大喜びである。
今時、風呂へ行くという文化が衰退し、悲しいかな激減してゆく一方の銭湯で
こちらも衰退してゆくストラップの生き行く道が見つかった!?
ストラップの第二の人生。
若者に捨てられつつあるストラップが、なんだかとっても活き活きして見えたのだった。

めけめけ~。

写真。ストラップ。