時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

階段島シリーズ5~夜空の呪いに色はない~

2019-08-29 | 読書
先代の魔女
時任さんは
郵便局員の仕事が
気に入ってました
手紙を受け取り
カブに乗って届ける
欠片七草や
堀さんを応援しつつ
積極的に
島の問題には関わらない
その一方で
彼女は
心の奥底に
ある傷を抱えていました

大地を現実に戻すべく
決意を固める真辺由宇
突き刺さる
トクメ先生の言葉
魔女の呪いとは何か
大人になる中で
僕らは何を失うのか
心を穿つ青春ミステリ
第5弾

映画「いなくなれ、群青」予告編90秒


堀/欠片七草  vs  真辺由宇/安達

は置いといて
欠片七草は
現実の世界に暮らす
大地の母親の元に
大地を返すべく
動き出します

階段島のトクメ先生に
事情を説明し
リアルトクメ先生と
階段で会って貰いました
高校生でしかない
リアル七草と
リアル真辺由宇だけでは
どうにもなりませんから
大人協力を頼んだ訳です
リアルトクトメ先生は
目下
出産を控え産休中
大地の学校の先生と
連絡と取ったりして
外堀から
埋めにかかると言うか
動き出したようです

それと
前作で
リアル七草が捨てた
初代七草(=勇気)を拾い上げ
初代七草を取り込んだ(同化した)
欠片七草ですが
これまで欠落していた
部分を思い出したことで
二重人格的な
思考が見受けられます

これから僕(欠片七草)
誰かに
告白するようなことがあるなら
その相手は
堀だろう
抱きしめるのも
愛をささやくのも
共に生きていきたいと
望むのも堀だろう
極端な話
真辺と堀が
共に
命の危険に晒されていて
もし
僕がどちらか一方だけを
救えるなら
堀の方を
選ぶだろう

想像できる
あらゆるシチュエーションで
僕は
真辺よりも
堀を優先する
なのに
真辺と堀
どちらが大切か
と言う質問に
本心で答えるなら
真辺由宇を
選ぶ

現実と結びつかない
概念上の感情でのみ
僕は
真辺由宇を愛している


初代七草は安達さんが好き

欠片七草は真辺由宇が好き

同化した
現在の七草は
実体の安達さんを愛し
概念上の感情で
真辺由宇を愛している

欠片七草~
わけわかんないぞぉ~

堀(矢作穂香):人と話すのが苦手な、おとなしい女子


しかも
リアル七草が
魔法に頼ることなく
自分を成長させるために
欠片七草を‘拾う’と宣言!
‘拾われ’ちまった
欠片七草が
階段島から消滅!
かと思いきや

欠片七草が
いなくなったことで
堀さんは悲しみに暮れ
先代魔女時任さんは
そもそも
魔法を放棄したいが為
まだ小学生だった堀さんに
魔法を譲ったことを後悔
堀さんから
魔法を奪い
現役魔女に復帰

時任さんは
リアル七草から
半ば強引に
欠片七草を奪還!
階段島へ戻します
そんな安易に
他人の感情を
行ったり来たり
させていいんかい?

って
良いんです
この場合!

階段島に戻った
欠片七草は
時任さんから
大地の母
相原美絵が自分の
大好きな尊敬する先輩だったこと
その先輩の恋人(大地の父親)が
難病に侵されていたこと
中学時代から
美絵に思いを寄せていた
中田の出現
三人に対して
時任さんが
何をしたか
その結果
何が起きたのかが
知ることとなります

中田 … 『いなくなれ、群青』に登場してました!
        階段島ではの配電塔の隣の小屋に住んで
        時計の秒針を解放してました

七草(横浜流星):ミステリアスな雰囲気を身にまとう悲観主義者


大地が
階段島に
来ることになった
原因
時任さんが原因してたのね…

リアル大地が
捨てたモノも
明らかになります
それは
子供の自分でした
自分の中から
子供の部分がなくなれば
大人になれる

小学生の大地は
思ったようです

恋人を失った
余りの辛さに
‘愛情’を
捨ててしまった
大地の母・美絵さんに
‘愛情’を拾って貰うために
階段島の捨てられた欠片たち
七草・真辺由宇と
魔女の堀さん・時任さん・安達さんは
どう動く!?
そして
魔法は
誰の手に!?

大地は無事
現実世界に戻れるのか
欠片七草の望み通り
真辺由宇は
現実世界に戻れるのか
そして
堀さんの作った
階段島は存続するのか
と言うか
そもそも
欠片七草自身
どうするつもりなのか
総べては
『夜空の呪いに色はない』で
決着がつきます

欠片七草は言います
いいかい大地
魔法じゃ人は大人になれないんだよ
君を大人にするのは
子供の君なんだよ
子供のまんまで学んで
子供のまんまで
生きていくことが大切なんだ
魔法なんかじゃない
ひとつひとつ経験して
葛藤して
手放して
君のごみ箱をいっぱいにしないと
大人には
なれないんだ



そして
大人と子供の違いって何
と問う大地に
欠片七草は

歳が違う
身体の大きさでも
知識の量でもない
大人と子供では
生きてきた時間が違う
乗り越えてきた
夜の数が違う
それは
身に受けている
呪いの数だ

ひとつひとつ
なにかを選んで
他を手放して
責任を背負って
後悔して
たまに納得して
そうやって
身体中に
まとわりついた重みの数だ

と答えます

妙に
悟った発言をした
欠片七草

精神的に
成長したのか?
今度こそ
リアル七草との
完全なる融合があるのか!?

話しは飛びますが
階段島に住む方達って
歳とるのか?