時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

あきない世傳金と銀4~貫流篇~ 20

2017-09-26 | 読書
江戸時代中期
長く続いた不況を脱し
景気にも
明るい兆しが見え始めた
大坂天満の呉服商
五鈴屋でも
五代目店主の惣次と
その女房幸が
力を合わせて
順調に商いを広げていた
だが
徐々に
幸の商才を
疎むようになった惣次は
ある事件をきっかけに
著しく誇りを傷つけられ
店主の地位を放り出し
姿を消す

二度と戻らない

惣次の決意を知った
お家さんの富久は
意外な決断を下す
果たして
その決断は
五鈴屋を
そして幸を
どのような運命へと誘うのか



当初
富久は
幸を自分の
養子にして
店を継がせようと考えました

なんとなんと
末弟の智蔵が
五鈴屋の当主になるべく
戻り
幸を嫁と夫婦になりました
家長亡き後
その弟に
嫁ぐ話は聞いたことあるけど
三兄弟に渡り
嫁ぐとは…
当然
ご近所さんからは
好奇の目?
流石に
微妙な感じではあります

智蔵と幸は
かつて

自分が(智蔵)分家したら
あんた(幸)を嫁にもらいたい
分家が叶ったら
幸をお嫁さんにもろて
商いは
幸に任せて
私は
好きなだけ
物語を書いていけるのやないかて…

てな話が
あったんです

そ~なんです!
智蔵と幸は
実は
互いに相思相愛的
関係だったのですよ

やっと
ここからが
商売繁盛記と言うか
本題に入っていくような…
と言うか
読んだ殆どの方そして
連続テレビ小説『あさが来た』
見ていた方は
白岡新次郎 → 智蔵
白岡あさ → 幸

ついでに
ここから始まる話の展開も
似ているような?

智蔵の
懐の大きさと大きな愛情に
見守られながら
いよいよ
幸の商いの才能
全開です
本領発揮です

一方
姿をくらました
次男
惣次ですが
勝手に怒って
去ったわけではないんですよ
呉服屋仲間
桔梗屋に出向き
自分後も五鈴屋も立ち行く形で
店から離れたい

また
智蔵の元へも
足を運び
五鈴屋を託す
何時までも夢ばかり追わず
真面な生き方せぇ~
と店に戻ることを進めたんですよ

最後の最後まで
店のことを
考えて…
一度の失敗で
何も
そこまで…
融通がきかないと言うか
不器用な人なんですね
惣次…