時遊人~La liberte de l'esprit~

優游涵泳 不羈奔放 by椋柊

プリズム 40

2014-09-25 | 読書
ある資産家の家に
家庭教師として通う聡子
彼女の前に
屋敷の離れに住む青年が現れる
ときに
荒々しく怒鳴りつけ
ときに
馴れ馴れしくキスを迫り
ときに
紳士的に振る舞う態度に
困惑しながらも
聡子は彼に惹かれていく
しかしある時
彼は衝撃の告白をする
僕は
実際には存在しない男なんです

感涙必至の
かつてない長編恋愛サスペンス



感涙必至!?
これはかなりオーバーでございます

この百田尚樹って
「永遠のゼロ」の作家ですよね?
  ↑
必要以上に
戦争美談話っぽい感じが嫌で
読んでない映画も見てません

今回
初めて読んでみました

自分の中に
5人の
人格を持った青年
と言っても31歳 青年!?
岩本広志と出会い
そのうちのひとり
理想的な人格を備えた
村田卓也に
ヒロイン・梅田聡子は
どうしようもなく
惹かれていく

解離性同一性障害を患った
人間のうちにある
葛藤とか描写
病に関するくだりは
素人ながらも
良く書けているなぁ~
と思いましたが

如何せん
梅田聡子と言うキャラクターに
魅力を感じないのであります
聡子の
全てにおいて
他力本願と申しましょうか
主体性(自立性)に欠けていて
芯がない
自分の
都合のいい様な事しか考えないし
人生ナメとんのか!?
いや
聡子だけじゃなくて
登場する
女性全般において
何だか
違和感を感じてしまいました

結末もですね…
やっぱり…
この人は
死ぬまで流されて
風見鶏みたいに
あっちに流され
こっちに流され
ふらふらと
生きてくんだなぁ~
どうぞご勝手に
ってな感じでした

この作品に登場する
女性キャラは
好きになれない
っと言うか
この作家さんは
好きじゃないかも…