かめ設計室*3丁目通信

2005年4月より、西新宿にて一級建築士事務所かめ設計室がはじまりました。3丁目からのかめバー通信。

流行建築通信9/モノコック

2005年11月23日 | 流行建築通信
 流行建築通信2/薄壁でもふれたけれどどうも近頃、「柱」よりは「壁」に流行はあるらしい。鉄やアルミなどを使った箱形の建築が目につく。構造計算技術の向上によるものなのか、その外壁の開口部は自由自在に開けられていく。写真は銀座に近々オープンする伊東豊男設計のミキモト銀座店。2枚の鉄板の間にコンクリートを充填したもので、表参道TOD'S(これはよかった)と同じように内部に柱はなく、外壁が構造を担っている。ギリシア、ローマからロマネスク、ゴシック、近代建築もそして現代も、建築家は柱と壁の建築をくり返し、戯れながら走り続けている。
 「梅林の家」や「ミキモト」のような箱形建築はモノコック建築と呼ぶのだろう。モノコックとは、飛行機や電車あるいは卵や蟹など外皮が構造材を兼ねているものというような意味がある。実はモノコックというキーワードは、住宅メーカーでも大流行りなのだ。これまでの壁構造やツーバイフォー構造よりモノコック構造と言う方が聞こえはいい。耐震的に優れているという意味のキャッチなコピーらしい。もちろん、日本の在来工法はモノコック構造とは言わない。

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2 コメント

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Unknown ()
2005-11-23 18:45:36
ミキモトは松本~+TOD`Sですね。

ところで、またエスキスに伺います。

中間提出で教授に散々「古い」と言われましたが、めげずにあれから進化(?)させたつもりです。宜しくお願いしますっ!

お、しかもあの作品はモノコック構造では??
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ファイト ()
2005-11-23 22:55:57
だから言ったっしょ~。

でもさぁ「古い」かどうかなんて評価の基準じゃないから気にしないでいいよ。古くていい物はいっぱいあるから。ただメタボリズムみたいに昔流行ったけど結局何もいい物を残していないようなアイデアではつらい。

めげずに進化、楽しみにしてますっ。
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