かめ設計室*3丁目通信

2005年4月より、西新宿にて一級建築士事務所かめ設計室がはじまりました。3丁目からのかめバー通信。

最強の女たち

2008年04月30日 | かめ 会
 もはや、かしましいなどと言ってられない最強の女たちが集まりました。かめママの中学高校からの友達だから、仲がいいんだか悪いんだかこちらからは判断つかないくらいの歯に衣着せぬ女トークが飛び交いました。それぞれの道を歩んで来た女たちの魅力と活力と、時々見えかくれする女らしさに酔いました。
 手作りの料理がずらりと並び、ずいぶん楽をさせていただきました。圧力鍋でなく活力鍋、焼酎ではなく日本酒、質よりは量ですもんね。承りました。みなさん、また毎日を、女を楽しんで下さい。そしてまたぜひ遊びに来て下さい。

持ち寄り(思い出す限り)
・手製レーズンパン
・蒸し鶏のサラダスパ
・レバー煮
・大根と青しそのサラダ
・煮物
・竹の子ご飯
・切り干し大根
かめメニュー
・鶏肉の天ぷら
・アスパラとほたてのサラダ
・つぶ刺し
・たこ刺し
・ししゃも
・ニシンの切り込み

[かめ設計室]HP

キープ酒には通し番号

2008年04月29日 | かめ バー
いい客は3年経っても店を変えない。
いい店は3年経っても客を変えない。

そう飲み屋の便所に書いてありました。
とある中野新橋の飲み屋が先日閉店になりました。たけし軍団の人たちがよく来るお店でもありました。大して常連でもありませんでしたが、店長は気取るところもなく親しみと尊敬を感じるお店でした。そして料理がうまい。これ重要です。注文を頼むと店長はおもむろに店から出て行く。店の前にビール箱も冷蔵庫も出しっ放しです。名物のどじょうは小上がりの縁の下のポリバケツに入っていたな。鼻をほじりながら「どじょううまいよっ」って言ってくれます。この東陽片岡ばりの世界が大好きでした。「かめさん、よく食うねぇ」っていつも僕らの事をひとまとめに「かめさん」と呼んでくれていました。
30年近く客を変えなかった店長も「この歳になると故郷へ帰りたくなるもんだよ~」ってよく言ってました。おそらく故郷の石川へ帰られたのでしょう。お元気で、信ちゃん。ありがとう。

千年・百年・十年 4

2008年04月18日 | 数の風景
 100年前の建築界はどうだっか。1908年、コルビュジェは21歳でパリに出て、オーギュストペレの事務所で建築実務を学びはじめている。
 2年後にペーターベーレンスの事務所に移ったところで何と、後の近代建築家ビッグ3が勢揃いすることになる。グロピウス27歳、ミース24歳、コルビュジェ23歳。建築界のトキワ荘か。
 この年にベーレンスの名作AEGタービン工場が出来ているから、その現場に3人が立ち会っていたことになる。モダニズムの源泉はベルリンのタービン工場にあるという見方もできるだろう。当時のドイツは工業力も軍事力も伸び盛り、間もなく第一次大戦が始まろうかという頃の勢いがある。
 それから100年、世の中はいろいろあった割に、マンション広告は相変わらずモダン大流行だけれど、本当は飽き飽きしているんじゃないんだろうか。

[かめ設計室]HP

醸し系バー

2008年04月13日 | かめ 会
 大学を卒業して社会人として経験を重ねている若者が、集まってくれました。
 「酒を醸す」と言いますが、酒造りとおんなじで建築というものは、その風土と時間と人が醸し上げる「手仕事」でありたいものです。かめバーも丁寧に続けていると、人と時間に醸されていくようです。こういう時間はいくらでも大歓迎。また会いましょう。

前半)酒:白とロゼワイン
1 イカとトマトのサラダ
2 鶏と野菜のピーナッツバター煮
3 キッシュ(手土産)
後半)酒:三岳(屋久島芋焼酎)
4 唐揚げのおろし合え
5 みりん干し(あじ・たい)
6 豆腐とトマトのサラダ
7 各種団子(手土産)

[かめ設計室]HP

東京女子大学

2008年04月11日 | 建 築
 東京女子大学は1918年に開校、昭和初期にはキャンパスの設計をA・レーモンドが担当している。友人が先生をされている縁もあって、じっくり見学させてもらうことができた。
 ずいぶん古い校舎とは思えない清々しさがあった。デザインは古くなるどころか、見習うべきお手本だろう。つくづく建築は堕落してしまったのかと、飼い慣らされた眼を開かされる。
 夏の家ではコルビュジェを、東京女子大学の教会ではオーギュストペレをコピーしているレーモンドの潔さも今や心地よい。

[かめ設計室]HP

千年・百年・十年 3

2008年04月06日 | 数の風景
 タイムマシンがあるのなら過去に行ってみたい。未来より過去の方が面白そうな世界がありそうだから。歴史家の間の常識としては、南北朝時代(600年ほど前)までが今の常識で想像しうる限界なのだそうだ。中世以前になると、とにかく今の常識ではほとんど理解できない想像のつかない世界に入ってしまうらしい。

 2008年は、源氏物語の成立からちょうど1000年がたつと言われている。そんな源氏物語を現代訳できる作家の想像力はいったいどこからどこへ行くのだろうか?時には1000年の時間を前に途方に暮れてみたい。
 写真は現場進行中のRC天井に打込んだ源氏香の図柄。数種の香りの組み合せを聞き分ける香遊びの図柄をあしらえて精一杯の雅。

[かめ設計室]HP

千年・百年・十年 2

2008年04月01日 | 数の風景
 振り返らず前だけを見ることがプラス思考だとばかり時間は次々に早送りされる。街角インタビューでは誰もが優等生的発言をすらすらと語ることができるようになった。ほとんどが中流だと思っている社会では、不満をあれこれ言う割りに本音では現状維持を願っている。ずいぶん社会は変わったのだろうか。

 江戸時代が終わったのは、私の生まれるちょうど100年前の事になる。こうして自分の時間に歴史を引き寄せてみれば、少しは触感のある現実として想像も及ぶ。そうしたら100年と言う時間は想像以上に短い。
 江戸時代が終わって100年後にはもう、日本は全共闘運動のさなかである。これだけの激動の時代変化もたかだか100年の事と思えば、昨今の社会変化を速い速いと騒ぐほど大したことでもないだろうか。

[かめ設計室]HP