かめ設計室*3丁目通信

2005年4月より、西新宿にて一級建築士事務所かめ設計室がはじまりました。3丁目からのかめバー通信。

引っ越しました

2008年05月27日 | かめ バー
 5月3日には多くの方々にお手伝いいただいて、小さな西新宿事務所をあとに、新たな場所での活動をスタートさせる事ができました。
 かめバー西新宿店を続けてきたおかげでしょうか、実に様々な人々が集まってくれました。一流企業にお勤めの方から、大学の先生とその奥様、ミュージシャン、人材派遣、左官屋、建築家、イラストレーター、学生、役者、などなど。ひと通りの就職相談ならできそうな程ですね。ほんとうに皆様ありがとうございました。ようやく新しい環境も落ち着いてきましたので、今度はゆっくりとお越し下さい!

 引越からいろいろと環境が変わって、ブログも中座していました。その間のアクセス数が、普段記事を書いているときより多くて、うれしいのやらどうなのやら、もう引越を機にブログをやめようかと考えていましたがそれもどうなる事でしょうね。

 事務所移転のお知らせです。→[かめ設計室]HP

今夜、すべてのバーで 10

2008年05月03日 | かめ バー
 日が長くなったこの季節、日の暮れる時間から飲み始めるのがどうやら心地よいみたい。光と闇がひっくり返る頃、夜の帳がおりる頃、刻々の時間の変化をつまみに、ペンを捨てグラスに持ちかえるくらの贅沢ならば、客の来ないバーも開店前のバーもかなりいい。

 本日、事務所移転のお知らせです。→[かめ設計室]HP

かめ宿帳

2008年05月02日 | かめ バー
 突然のお知らせですが、かめバー西新宿店は2008年5月1日をもって閉店させていただきました。
 かめバーに初めてご来店いただいたお客様には、宿泊するしないに関わらず『かめ宿帳』にサインをしていただくようにしていました。始めた頃は時々忘れた事もありましたが、人数がどんどん増えていきました。
 2004年10月14日開店
 2004年新規22人
 2005年新規16人
 2006年新規17人
 2007年新規32人
 2008年新規9人
 2008年5月1日閉店 合計96人
 ちょうど手帳が一杯になって千秋楽を迎えました。
 常連さんが半分以上いますので、来ていただいた延べ人数を想像すると驚くばかりです。
 手を抜かず、続ける事の大切さを何よりみんなに教えていただいたような気がしています。
 この手帳が記録です。この人たちが僕たちの財産です。
 本当に楽しかった。
 本当にうれしかった。
 ありがとうございます(涙)

キープ酒には通し番号

2008年04月29日 | かめ バー
いい客は3年経っても店を変えない。
いい店は3年経っても客を変えない。

そう飲み屋の便所に書いてありました。
とある中野新橋の飲み屋が先日閉店になりました。たけし軍団の人たちがよく来るお店でもありました。大して常連でもありませんでしたが、店長は気取るところもなく親しみと尊敬を感じるお店でした。そして料理がうまい。これ重要です。注文を頼むと店長はおもむろに店から出て行く。店の前にビール箱も冷蔵庫も出しっ放しです。名物のどじょうは小上がりの縁の下のポリバケツに入っていたな。鼻をほじりながら「どじょううまいよっ」って言ってくれます。この東陽片岡ばりの世界が大好きでした。「かめさん、よく食うねぇ」っていつも僕らの事をひとまとめに「かめさん」と呼んでくれていました。
30年近く客を変えなかった店長も「この歳になると故郷へ帰りたくなるもんだよ~」ってよく言ってました。おそらく故郷の石川へ帰られたのでしょう。お元気で、信ちゃん。ありがとう。

花と酒

2008年02月12日 | かめ バー
 珍しく花を買って友人にプレゼントした。めったにないことをしたその翌日、後輩が花を抱えてかめバーにやって来た。花をもらうというのもめったにないことだから、これには驚いた。以前にも、しばらく飾っていた部屋の花を捨てたその翌日、友人が花を持ってやって来てくれたことがあった。花は巡る。かめバーの酒もどんどん巡る。焼酎、泡盛、日本酒、ワイン、ウィスキー、キープボトル各種あり。

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コロンブスの卵

2007年12月26日 | かめ バー
 「コロンブスの卵」は卵をコツンとつぶして立てたということになっていますが、そんなことをして立てても周りが納得したとは思えません。本当に卵を立てたはずです。「誰にできることでも、最初にするのは難しい」という意味は、この卵を立ててみてはじめて合点できました。「コロンブスの卵」はデザイン着眼の本質へと導いてくれるかもしれません。「目からウロコ」
 忙しい師走ですが,卵を立てるなんて結構夢中になりますから。

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百万粒の米

2007年12月05日 | かめ バー
 大学を出て、農業の道に一歩踏み出した若者から、新米こしひかりが届きました。
 僕らの前にはいろんな道があり、進むべき道はどちらにあるのか、進んでみる前にあっちかこっちかと考えるが、進む前から進むべき道の答えはあるようでない。そうこう悩むうちに、動きが鈍くなり、現状維持のまま、都合のいい考えで落ち着いてしまう人は案外多い。自分を納得させるだけの理由ならいくらでもあるものだ。
 彼は、一年目にしてこうして米が届けられたのだから、踏み出した一歩に手応えを得たのだろうなんて、こうしてうれしくお米をいただきます。この米がまた、うまいっ。

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百万個のみかん 4

2007年11月20日 | かめ バー
百万個のみかん、柿、ゆず、カリン、さつまいも。
秋の味覚がたくさん届きました。
Uさん、本当にありがとうございます。
今夜はカリンとゆずを果実酒に仕込んでおきました。
かめ会を続けていると多くの方と知り合う事ができ、
百万個の愛情をいただきます。
それらをまた料理やお酒にして、
かめ会を開いてはお返ししていきますっ。

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JJにて

2007年11月02日 | かめ バー
 とあるライブハウス。歌っている男の携帯電話が鳴る。
 女「ねぇ、本当にふるさとに帰るの?」
 男「ごめん、今ちょっと手が離せない」
 女「急な話ね」
 男(歌)「ふるさとへ 向かう最終に
      乗れる人は 急ぎなさいと
      やさしい やさしい声の 駅長が
      街なかに叫ぶ」
 電話の向こうで泣く。
 女「帰るのね」
 男(歌)「走り出せば 間に合うだろう
      かざり荷物を ふり捨てて
      街に 街に挨拶を
      振り向けば ドアは閉まる」
 ギターの間奏が鳴り響く。
 女「言う事はそれだけ?」
 男(歌)「ふるさとは 走り続けた ホームの果て
      叩き続けた 窓ガラスの果て
      そして 手のひらに残るのは
      白い煙と乗車券」
 女「そうね、さようなら」
 女(歌)「たそがれには 彷徨う街に
      心は 今夜も ホームに たたずんでいる
      ネオンライトでは 燃やせない
      ふるさと行きの乗車券」
 別れは突然訪れる。
 それでも明日はやってくる。
 (歌:中島みゆき『ホームにて』 1977年)

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今夜、すべてのバーで 8

2007年07月27日 | かめ バー
 ヘビやトカゲには、退屈も暇も関係ない。どうも自分が自分であるという意識が無いんだそうだ。ということは怒ったりする情熱も、生きているという観念も、もちろん罪と言う意識も無いのだろう。アダムとイブが初めて善悪を与えられたと言うのだから、そんなことは随分前から分かっていたという事になる。
 くだらない事ばかり書いてこれで300件。ヘビやカラスに言わせれば、人間は何をぐだぐだ考えているんだ、となるのでしょう。言葉なんか覚えるんじゃなかった、と言った詩人もいた。

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今夜、すべてのバーで 7

2007年07月23日 | かめ バー
 街を歩いていて本屋があると、つい入ってしまう。目的なんかほとんどない。買いたい本がある時は買ってすぐに出て来てしまう。むしろ目的もなく入った時の方が面白い。こういうのっていろんな事に言えるんじゃないかと考えながら、また本屋に入る。

 井上陽水は何月何日どこどこでコンサートという予定が入っているのが耐えられなくなることがあると言う。そうかと思えば手帳に予定が埋まっていないと落ち着かないという人もいるらしい。暇は無益だと思っているんだろうか。 

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梅しごと 煮詰める

2007年06月16日 | かめ バー
絞った梅の汁を弱火でゆっくり煮る。
塩をつくるみたいに、煮詰めていく。
たくさんの青梅はこんな梅肉エキス。
風邪に、二日酔いに,夏バテに万能。
あせらず,あわてず、あきらめず、
花も実もある、梅しごと。

梅しごと 絞る

2007年06月15日 | かめ バー
青い梅をたくさん、すりおろす。
それだけで、さわやかな梅の香。
ふきんに入れてぎゅうっ、と絞る。
今度は、濃密な酸味がたち上がる。
どうして、香りがかわるのだろう。
続きは、あとで。