かめ設計室*3丁目通信

2005年4月より、西新宿にて一級建築士事務所かめ設計室がはじまりました。3丁目からのかめバー通信。

千年・百年・十年 1

2008年03月29日 | 数の風景
 昨日はもう一週間も前のことのようなのに、十年前のことは昨日のことのようだ。こうして過ぎていった時間は不連続で、今だけが明日へ続く確かなものに思えてくる。

 小さい頃は自分が生まれる以前の事に想像が至るなんてあまりなかったように思う。教育された歴史は、時代劇でも見るようで、現代につながる一本の道の上の出来事だとはどこか信じていない(想像が及んでいない)ことではなかっただろうか。
 岐阜と滋賀の県境に伊吹山という山がある。故郷の原風景でもあるが、新幹線の車窓から見えるビジネスマンにはおなじみの山容である。古くから霊峰とされ、日本武尊が山の神との戦いに敗れ傷を負った地とされる。神話も史実として想像すると、目の前の風景も違って見えてくる。そんなこと、桜の木はずっと前から知っているけれど。

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365回を超えて

2008年03月20日 | かめ 会
 かめバーもずいぶんたくさんのお客さんをお迎えしてきました。昨晩も新規のお客さんが雨の中、来ていただきました。いつもながらあっという間に時間が過ぎて、終電ギリギリ滑り込みのお帰りでした。小さな空間がそうさせるのでしょうか、親密感のある時間が過ごせる何とも不思議な力があるようです。
 一度限りのお客さんも時にはいらっしゃいますが、今頃どうしてるかな?と時々「宿帳」を見ながら思い出しています。

1 イカと菜の花のサラダ
2 なめろう
3 春野菜各種天ぷら
4 トマトのサラダ
5 あさりそうめん
6 ポタージュボンファム
手土産 ビール

 ところで「かめ設計室*3丁目通信」は365回目の投稿となりました。5月で3年が経ちますので、3日に一度は更新している事になります。ずいぶん勝手な着眼で書いてきたにも関わらず多くの方々にお付き合いいただきました。そろそろ何か違う通信手段を探そうかなと思っています。今日は雨、彼岸、ちょっとセンチに。

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課長島耕作的バー

2008年03月18日 | かめ 会
 すっかりあたたかくなりました。コートもいらないくらいの毎日です。コートを着て会社に出かけるかどうか、この季節の朝のサラリーマンの重要な判断です。生きていく事は判断決断の連続ですが、なるべく判断しなくてもいいことでは悩まないように、通勤者はいつも、同じ電車の、同じ車両、同じスペースを陣取るのでしょうか。
 会社帰りのママの兄弟のウィットなトークが弾みます。週の始まりの何気ない幸せな時間を過ごしていただけたでしょうか?

1 蒸し鶏
2 うどとネギの酢みそ和え
3 ねばねば和え
4 じゃがいもの天ぷら
5 まぐろの唐揚げ
6 とろろおむすび
7 ポタージュボンファム
仕込み酒(梅酒・ゆず酒・すもも酒)
手土産 焼酎と梅酒

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かごの中2

2008年03月12日 | 仕 事
 もうちょっとだけよ。かごの中では、鉄筋屋と型枠屋が競いあうように腕をふるっている。設備屋と電気屋がその中を縫うように走る。鎮守の杜に突き刺されと矢を射る。緊張の糸を張れ。もうすぐコンクリートが打ちこまれる。

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かごの中

2008年03月08日 | 仕 事
あの現場はどうなってるの?と時々聞かれるのでちょっと紹介。
かごの中、ちょっと長めの建物が生まれそうです。
早稲田大学で進めている仕事なのでちょっとだけ。

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本棚景観考3

2008年03月03日 | 小 論
 買って来た本を本棚のどこに入れるかちょっとは考える。本棚に本を並べる時に何らかの意図が働いた瞬間から、本棚に多少の緊張感が生まれる。エントロピーの増大にあらがっていく。建築を設計するにあたり僕たちはこれに似た緊張感を抱えている。この緊張感に千態万様の作り方があり、それを建築的だとかそうでないとか言ってみたりする。
 そんなことをぐるぐる巡りながら、白い紙に向かって設計を進めていく。本の並びばかりを考えていてもいけない。
 明日からはオープンデスクの学生がやってくる。

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