鎌倉由紀子のブログ

現代社会はストレス社会ですが、心がなごむ、ストレス緩和に役立つ記事を掲載したいと思います。

スオメンリンナにて

2015-07-13 19:50:38 | 日記
 ヘルシンキの続きです。

 スオメンリンナは、ユネスコの世界遺産に登録されている島々でヘルシンキの沖合にあります。島全体が要塞になっています。スウェーデンが統治していた1748年にロシアからの攻撃に備えて建造されましたが、1808年にロシアに攻撃されてすぐに陥落しました。1917年のロシア革命でフィンランドはロシアから独立します。そして、現在は900人の住民が住む観光の島となっています。

 マーケット広場から市営のフェリーに15分乗船し、島の港で下車すると城壁の門を潜ります。教会の前を通り右に曲がると、観光案内所の先に白い木造の橋があります。橋を渡ると、別の島をぐるりと左手から一周します。潜水艦が係留されているのが見えます。重厚な城壁の中には島民の住居があちこちにあります。城壁の一部に一列につながった小部屋があります。また、城壁に囲まれたドックヤードがあり、木造船が姿を見せています。

 朝は天気が芳しくなく、6月中旬だというのに手がかじかむほどの寒さです。ユニクロの冬用のフリースを着用していますが、マフラーが欲しいほどです。観光案内所の当たりまで戻ると、カフェの案内がありました。誰もいない舗装されていない道を進むと海沿いのやや高くなったところにテラスがありました。セルフサービスでコーヒーを運んで、知人とテラスで海を眺めながらくつろぎます。次第に雲が流れて青空が見えてきました。日射があると、ものすごい眩しさです。すぐ近くを大型船が航行していきます。あまりにも景色がよいので、昼食もここで食べることにしました。

 ライラックや薔薇が咲き乱れ、海峡の絶景が間近に迫り、風が爽やかな至福の空間です。いつまでもここで海を眺めていたいと感じました。それにしても、ヘルシンキの天気は変わりやすいようです。夜中には音を立てて雨が降っていたかと思うと、朝は雲って肌寒く、雲が引くと忽ち強烈な日射に見舞われます。密度成層におけるブラント・ヴァイサラ周波数で名が知られるフィンランドの気象学者ヴィルホ・ヴァイサラは、世界的な温湿度センサーのメーカーのヴァイサラの創業者です。ヘルシンキにいると雲の動きが速いので、空をいつまでも眺めていたくなります。やはり気象に興味をもつ土壌がここにあります。

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