ガウディの建築の素晴らしさは、実際にその場にいなくてはわかりませんが、「ガウディの伝言」（光文社新書）を読むと、理解できると思います。著者の外尾悦郎氏は、約40年間もサグラダ・ファミリア教会の彫刻家として、15体の天使像を初めとして、多くの彫刻を完成させた方です。ガウディを最もよく理解している人のひとりでしょう。スペイン内戦で破壊された彫刻を復活させたという功績があります。
聖家族、すなわち . . . 本文を読む
バルセロナからグラナダに向かう飛行機の中で、ランブラス通りでテロがあり、13名が死亡したということを知りました。テロ発生の5時間前には、私達もバルセロナのランブラス通りを歩いていたのです。ランブラス通りは、バルセロナの目抜き通りで、片道2車線の車道の中央に、幅15mほどのポプラ並木の歩道があって、観光客が露店を眺めながら往来しています。私達もバルセロナに滞在していたときは、何度も散策した通りです . . . 本文を読む
台風5号は長い迷走を続けた末に、和歌山に上陸したようです。太平洋高気圧に進路を阻まれて、太平洋上をあっちへこっちへ2週間以上もランダム・ウォークを重ねています。普段は平穏な由比ヶ浜でも、海面は大きく波立っていました。沖合ではウィンドサーフィンが色鮮やかな帆を並べています。
ジャン・コクトーの「カンヌ」という詩集に、「私の耳は貝の殻、海の響きを懐かしむ」という詩があります。堀口大学の翻訳です。 . . . 本文を読む