鎌倉の比企谷の妙本寺と長谷の光則寺を訪ねました。お目当ては海棠の花です。妙本寺の仁王門を潜ると、本堂正面には濃いピンク色の帳が掛かっているかのように、海棠の花が満開でした。少し離れて望遠レンズで、近づいてマイクロレンズで撮影する人がたくさんいます。白人女性が和服を着て、海棠の花影で写真撮影のモデルになっています。
私も一眼レフにマイクロレンズを装着して、思い切り近づいて、海棠の花弁にキスをするつもりで接写をします。まるで妖艶な美女の写真みたいに、艶やかな絵になっています。桜より話題性に乏しいかも知れませんが、海棠の華やかさは言葉に尽くせないでしょう。
長谷の光則寺は、長谷寺の近くにありながら、比較的知られていない名刹です。山門を潜ると、樹木に溢れた境内が待ち構えています。本堂の前に、樹齢150年の鎌倉市天然記念物の海棠が満開の花と共に迎えてくれます。この海棠は妙本寺の海棠の樹より小さいのですが、びっしりと詰まった花弁が見事な装いを示しています。本堂のガラス戸に海棠の花が映っています。まだしばらくは、海棠の季節が続くでしょう。