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水仙も梅の花も終わりに近づいています。足下に咲く水仙の花をしゃがんで撮影し、頭上に開花する梅を見上げるようにレンズを向けるのも、これが最後でしょうか。花の季節が終わるのは寂しいものですが、それは次の花の季節が始まることを意味しています。梅の次は、桜、海棠、藤など、春爛漫を謳歌する花々が咲き始めるのです。20日は私が勤務する大学の卒業式があります。卒業式のことを英語で”commencement”と言いますが、これは始まりを意味する言葉です。フランス語でも、”commencer”という動詞は「始める」という意味です。シェイクスピア的な言い方をすると、終わりは始まりです。
水仙や梅の花が終わるのを惜しむ気持ちよちも、次に咲く花を期待する心情の方が強いのは、私が天性の楽天家であるせいばかりではないでしょう。水仙と梅の花に別れを告げて、来年またお会いしましょうと独り言を呟きます。