鹿児島高校陸上競技部

監督雑感を中心に鹿児島高校陸上競技部の様子をお知らせします!

選手諸君へ

2012年02月02日 22時00分21秒 | ブログ
現在選手には,練習日誌を書いてもらっています。個人のものとチームのもの。
今回,申し訳ないのですが,チームの日誌を私が溜めてしまいました....
本日書いたのですが,普通に回すと最後に読む選手はだいぶ先になってしまう。特に男子は1ヶ月かかることもあるので....

今日はここに書きました。

前後の内容は割愛してるので選手以外はよくわからない内容かもしれません。
(選手でもよくわからないやつがいる?のか?)

選手以外の方は流して頂いて結構です。
(しかも長いんで....)


以下日誌の内容です。
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 1ヶ月間,俺が日誌をもったままでした。申し訳ありません。みんなの日記を読み切るのに,時間がかかってしまいました。次からは先に渡します。ごめんなさい。

 さて,冬季トレーニングに入り2ヶ月が過ぎました。当初思い描いていた冬季と比べてどうですか?
 練習の進み具合,自分の意識の変化,身体の変化,達成感,目標,夢....
 考える事はいろいろあるでしょう。

 監督が振り返ってみて。まず,期の12月。滑り出しは,男女ともまずまずでした。しかり12月中頃から男子の練習に対する勢いがとても強くなりました。具体的には,火曜日にやる折返走です。皆が,懸命に練習に取り組む姿に監督として,というよりも,陸上が好きな陸上人として,なんかワクワクするような楽しい気持ちで練習を見ることができました。こういう時は強くなる時です。実際,匇田,佐野,谷口,小倉あたりは,この時期に大きく伸びています。
 一方で,女子はやや元気がなかったですね。言い訳もいろいろあるでしょう。男子より人数が少ないことや1年生と2年生の意識レベルの違いも関係しているかもしれませんね。それ以前に男子と比べてチームワークで劣っているような気がしました。この辺りは自分たちが自覚しているでしょう(もしこの段階で自覚ができていないのだとしたら,チームで活動している意味ははっきりいってありません)。

 12月後半になり,合宿が立て続けにありましたね。ここで女子もだいぶ盛り返しました。まずは九州合宿です。私は伊集院会場にいたので,鴨池の様子(情報)が後から入ってきたのですが,川越,重信姉妹はだいぶ良かったようですね!  これは,今年インターハイへ進んだ経験や自信がそうさせたのでしょう。先生方の評価も良かったです。男子(特に,松田,久保)はやや消極的だったかな? 山澤が頑張れていたのは,普段指導を受けている鈴木コーチが指導者だったことや,1年時から九州レベルの大会へ参加していることが経験として活きたのかもしれません。また,「上へ行きたい」という彼の向上心の高さ・強さがそうさせているのかもしれません。選手からどう見えているかはわかりませんが,山澤の「向上心」は監督から見るととても大きく強いものに感じられます(少なくともそう伝わります)。 ややわがまま?自分勝手?な部分もその向上心には垣間見えますが,選手として許容範囲な部分です。むしろ強くなっていくのには,必要な「図太さ」とも感じられます。それは,私が彼を大きく評価している部分でもあります。(でもあまり調子にのってはいけませんよ。山澤君!w)
 この「何が何でも強くなってやるんだ!」という気持ち(というか指導者への伝え方,伝わり方,貪欲さかな?)が君たちには,まだまだ足りないような気がしますね。

 さて,1月になりました。すこしずつlongを走る回数が増えたり,故障を訴える選手がでてきたりと,良い悪いは別にして冬季トレーニングらしく?なってきました。
 ボックスジャンプあたりは,男女ともとても上手になってきていますね。男子では谷口が抜群にいいです。女子は重信玲や柳井谷の跳躍センスが目立ちますね。
 一方で試合から遠ざかり,悪い部分もより目立つようになってきました。男女とも気づいているでしょう。男子は痛みを訴える選手と調子の良い選手の差が激しいということ。選手が痛みを感じるということは,指導をする(メニューを組む)私にも責任があります。君たちが「脚が痛い」という度に私は自責の念にもかられるのです。しかしながら,基本的に同じようにトレーニングを課しているのですから,元気な選手がいるということは,故障した選手自身には足りない部分があったということになります(ケアに対しての取組やアップやダウンの行い方,練習への集中力など)。さらに,練習に対しての取組が「中だるみ」してしまっている選手も目立つようになってきました。冬季トレーニングですから,この時期に繰り返し行うことで成長を期待する練習も数多くあります。それを,簡単に「慣れて」しまったり,「飽きて」しまったのでは困ります。
 同じ練習の繰り返し(アップやドリルなど)こそ最も大事であり,多用する練習(男子は折返走やボックスジャンプ,女子はハードルやウェイト)こそ今年の冬季練習の核なのです。この練習の時にこそ,気持ちを高め体の調子を合わせる努力が必要になるのです。

 さて,今週で期も終わりになります。いよいよ期,冬季のピークです。自宅学習期間や,修学旅行などもあり,練習の波が激しくなりますが,そこは私も全力で知恵を絞り練習を組み立てます。
 また,明日からは新人駅伝やジュニア室内もありますね。須田先生が練習に来れなくなり,長距離の練習に目が行き届かなくなり,本当に申し訳なく思います。なんとか改善できるように努力します。駅伝も今回はなかなか戦力的には厳しいですが,「鹿高一心」になって頑張っていきましょう。
 ジュニア室内には,上川と重信瑠が参加します。上川は3年生。唯一引退をせずにここまで頑張ってくれました。私が鹿高に赴任してきたときに,一緒に鹿高に入ってきたのが,今の3年生。その中心にいたのが,上川や野上です。いわば,今の新しい鹿高陸上部を引っ張ってきた存在です。その二人もいよいよ鹿高陸上部から引退・卒業する時期になったのです。寂しくもありますが,君たちがもっと強くなるきっかけにならなければいけません。特に女子は,個性も競技力も強い5人の選手(2年生)がそれぞれの方向を見ているようでは,今年以上の結果はでませんよ。1年生がその先輩に必死について行かない(追いつこうとしない)とどんどんチームはバラバラになりますよ。マネージャーの二人も準備・片付け,練習の手伝いは本当によくやってくれています。感謝していますが,二人にはもっと期待しています。練習の外見だけでなく,選手の中に入り,内面から選手をもっとサポートできるんじゃないかな? 監督にできないことも,君たちだから事できる部分がもっとあるはずですよ。

 今年の冬季に入る前のミーティングでも言いました。今年の冬季の冊子の表紙にも直筆で書きました。今年のテーマは「鹿高一心」です。男女とも今一度それを考えよう。このテーマの理由,ねらいは何でしたか? 男子は今こそチャンスなんですよ! 女子は,男子以上に強い気持ちで陸上に向き合えるはずです。特に2年生の5人。君たちには裏切れない存在がいるんじゃないか? 先日お父さんをお話をしました。今でも涙がでることもあります。でもきっと夏生は見てますよ。夏生に喜んでもらえる陸上をしようじゃないか!

 この2ヶ月をそれぞれがよく振り返ってみてください。冬季最初に言った事をもう一度!

まずは,一人一人が自分にできることを精一杯やること。
人を,体制を,批判しないこと。
なにかに不満をぶつけても強くはならない。それは,自分に対しても!
自分を「よく頑張った!」と言ってやれるくらい,練習しよう!
「もうやり残したことはない!」と言えるくらいの冬季を送ろうじゃないか!
今年の冬季は,愚痴や文句,弱音は辞めよう! 希望,夢,高々とわき上がる気持ちを叫ぼう!

ポジティブな選手! ポジティブな監督! ポジティブな顧問!  ポジティブなチーム!


「鹿高一心」
コメント
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