平安時代好きブロガー なぎ です。
『栄花物語』巻二十四「わかばえ」に
藤原道長の娘、姸子が開いた正月大饗の場面において、袿を15~20枚重ねた女房について書かれているそうです。
袿が重なった様子は、まるで冊子のようであったのだとか。
さて、2022年 5月のこと。
京都市下京区にある風俗博物館を訪ねました。
今回、風俗博物館の実物大展示では 20枚の重袿(かさねうちき)を再現されたものが
展示されていました。Σ(゚Д゚)
袿を6枚以上…たくさん重ねるなんてどんなだろう?と長らく思っていたので展示を見ることができて嬉しかったです
(後世、袿は5枚着るものだと定まるため今回実物を見るまで、6枚以上たくさん重ねた状態が想像できませんでした)
重袿(かさねうちき)
柳の重色目 [表:白 /裏:青]
山吹の重色目 [表:山吹/裏:黄]
紅梅の重色目 [表:紅梅/裏:蘇芳]
美しく重なる様子はなるほど冊子のようです!!
※袿は袷仕立てです
スタッフの方にお尋ねしたところ重くてふたりがかりで着せたのだそうですよ。
後ろから見た姿
実際に着たら身動きするのが大変そうです。
でも、ほんっと綺麗ですよね✨
20枚の重袿について博物館での解説
↓クリックすると拡大します
【参考】
風俗博物館
京都市下京区堀川通新花屋町下る(井筒左女牛ビル5階)