海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

北風と太陽

2006年03月28日 06時55分34秒 | 議会
3月10日のわたしの一般質問の際、市長はわたしを「北風」、市長自らを「太陽」にたとえました。
このやりとりは、松阪市の職員と組織の問題について、①タテ割り主義の解消を②職員の個力をつける③市民と協働できる職員や組織づくり④地域経営の担い手づくりという項目ごとに行った質問に対する答弁の中で起きたものです。
その後、地元紙が読者アンケートで「理想の市職員とは」を特集したり、市長が庁内メールで全職員に「職員に感謝」という文書を発送したりで、人と組織が話題や関心事となっています。
さて、昨日27日の総務生活常任委員会。
これはわたしの所属委員会です。
ここに付託された議案に、職員の給与に関する条例の一部改正と、職員退職手当支給条例の一部改正に関するものがありました。
職員の給与に関する条例は、①給与の平均4.8パーセントの引き下げ②年1回の昇給③地域手当の新設が柱。要は給与が下がることと、能力・成果主義の導入、地域の民間企業の相場を参考にする、55歳で頭打ちなどの内容です。
職員の皆さんには申し訳ありませんが、賛成しました。

職員退職手当支給条例は、職員によって増える人、下がる人がいるということ。その違いは、在職中の組織への貢献度合いによるというものです。しかし、貢献の度合いを比較する基準はなく、部長などの役職にどれだけ長くいたかが指標になるということです。
部長に長くいたからといっていい仕事をしているとは限りません。
この議案には反対しました。

わたしは、別に「北風」ではありません。


自転車&コミュニティバス

2006年03月24日 16時46分16秒 | 自治体
中学生のお子さんを持つお父さんからこんなお話をいただきました。

〔他市の学校に通学するため、自宅から駅まではバス会社のバスを利用したいが、時間が合わない。そこで、鈴の音バス(松阪市のコミュニティバス)の循環ルートに当たる市民文化会館か市立図書館まで自転車で行き、文化会館か図書館の駐輪場に自転車を置かせてもらったうえ、そこから鈴の音バスに乗って駅まで行きたい。黙って自転車を置いておけばよいかもしれないが、職員から注意されないか心配しながら置くのは嫌だと言っている〕


結論 図書館の方に置かせてもらえることになりました。

松阪市は、平成17年4月から市街地循環バス「鈴の音バス」を1路線走らせています。
路線にうまく合致する所はいいのですが、路線に合わない所も当然生まれます。
そこで、少し離れた所から適当なバス停まで自転車で来て、近くに自転車を止めておける場所があると良い。
このバスのバス停にはスーパーなども多く、行政がスーパーなどと話をして、鈴の音バス利用者のために駐輪場を確保してもらってはどうか。
公共施設も当然、対象となる。
そうすることによって、バス利用者増になるし、買い物や公共施設利用者増にもつながるかもしれない。
自転車版のパーク&ライドです。



協働のかたち~祓川のケース~

2006年03月24日 06時48分35秒 | 市民
先日書いた「祓(はらい)川シンポジウム」に関連して。

研究者、住民、行政の三位一体(コラボ!)ということでした。

●研究者の役割 対象となる川がいかに貴重な存在であるかを住民、行政に知ってもらうた       め、研究成果を発表したり、マスコミに公表したりする。
●住民の役割  自分たちの川の価値に気付く。きれいにする。守る活動を始め、広める。
●行政の役割  研究者や住民が必要と判断した河川管理行政に転換する。
       関係行政機関との連携
       普及・啓発活動等


良かったのは、
●川そのものに価値があったこと
       自然護岸の魅力
       豊かな森の存在
       貴重生物の存在
       国史跡・斎宮と深く結びついた歴史性
●いいキーパーソンがいたこと
(問題意識・課題発見・問題解決能力・問題解決の方向性を示す。情熱・人柄の良さ)
●住民の側にも危機感があったこと
高度成長時代から川が粗大物のごみ捨て場になっていた(大型家電製品、たんすなどの家具、クルマetc)。川そのものは自然護岸に守られていても、主要道路の橋が掛かっているため、捨てに来る。人々にとってどうでもよい川だった。が、おそらく国史跡・斎宮が注目を集め、斎宮ゆかりのピュアな川でなければならないことに人々が気付いたのだろう。川掃除が始まった。
●行政も変わりつつあったこと
行政も以前のようにコンクリート張りの川に改造することが正しいことという認識をもたなくなったこと。市民参加型の行政を志向するようになったこと。研究者や住民の声、意見を施策に反映できる職員が生まれていたこと

ざっと、思いついた範囲内で祓川の状況を整理してみました。
良いコラボ(協働)の条件がそろっているように思います。



いまから議会報告会です

2006年03月21日 16時16分28秒 | 市民
きょう21日午後6時から、市内のある会社で社員の方7,8人に集まっていただき、議会報告会を開催させていただくことになりました。
人前で話すときいつもそうですが、緊張します。
3月議会のこと
松阪市の財政のこと
お話すべきことを整理しなければ。

祓川シンポジウム~いいシンポでした

2006年03月20日 07時02分13秒 | 市民
19日の日曜日。人から誘われて行った「祓川(はらいがわ)シンポジウム」。とても良かったです。
午後1時から5時半まで。会場は斎宮歴史博物館(三重県明和町)。
祓川というのは、奈良、平安の昔、都から伊勢の地・斎宮に赴いた斎王が、斎宮に入る直前、禊いだ川です。
全長14キロの川で、川の両岸は天然の樹木に覆われ、うっそうとしています。
コンクリートの人工護岸の多い中で、この川の自然護岸は大変魅力的です。
この川をフィールドにして研究をしている京都大学の北村淳一さん(動物生態学、理学博士)という若い研究者がいます。その川の価値を地域住民の人たちに再認識してもらうとともに、行政にも保全を働きかけてきたのでしょう。
北村さんは、研究者、住民、行政の三位一体と表現していました。
住民の側から保全活動に取り組んでいる人たちの報告もありました。
祓川の保全に向けた、いい三位一体が出来上がっているなと感じられ、気持ちが良かったです。
おそらく、今回のシンポも、北村さんがコーディネートされたのだと思います。
三重県の主催で、環境系の研究者と河川の専門家、斎宮の学芸員、地元の衆院議員もパネリストでした。
なぜ、衆議院議員も入っているのかなと思っていたのですが、おそらく北村さん流のメッセージの伝え方だったのでしょう。いわゆる、陳情・要望とは違う。
現場重視型の研究者がしっかり、祓川という研究事例を報告し、この川を保全していく意義を伝え、河川の工学的な専門家や環境保全型の研究をおこなっている大学の先生、斎宮の学芸員が史実から祓川を読み解いていました。
これら、現場からのメッセージを発信していく、洗練された手法としてのシンポだったように思いました。
4時間半という長いシンポ。必要なことがぎっしりと詰まっていました。後味さわやかでした。


議会報告会

2006年03月17日 08時34分00秒 | 市民
議会報告会を開催したいとお願いしたら、さっそく1件(民間会社)から了解を得ました。
もう1件、別の会社でもそんな話をしました。
2003年(平成15年)に議員になって以来、計22号の議会通信(延べ200ページ!)を発行してきましたが、双方向のトークは手付かずです。
場をどんどんつくっていく必要を感じます。

議会日程としては

2006年03月16日 07時59分29秒 | 議会
議会日程としては大きなヤマを越えたということになりますが、
無事、議会を乗り切れ喜ぶのは行政の側であって、議員としては逆に課題がたまったという感じです。
近日中に、議会報告会を開催していきたいと思います。

総務生活常任委員会終える

2006年03月15日 17時25分19秒 | 議会
本会議から付託された議案を審議する総務生活常任委員会が、15日朝10時から開かれ、5時すぎに終わりました。
当初予算案など議案が膨大。予算から国民保護法関連の条例まで多種多様だから、せめて2日にわけて審議するようにした方が良いと思います。
集中力が切れてしまいます。

小休止

2006年03月12日 11時08分49秒 | 身辺雑記
土、日は議会を離れ、歴史街道にタイムスリップです。
土曜日の11日は朝10時から午後3時まで、スタッフとして街道フォーラムに参加。
平成15年から3か年、松阪・紀勢界隈の5つの旧街道を語り部とともに訪ね、歩くツアーを続けてきました。フォーラムは年度ごとのまとめの発表会で、この1年間に歩いた道のりをお話と映像でつづった。
毎回のツアー参加者は35人程度だが、フォーラムは100人近い人出で会場は満席。
各地、各街道ごとの語り部さんたち、それぞれの持ち時間の20分を忘れ、話しつづけられるが、会場の人たちはもっと聴きたいという笑顔で迎えてくださるところが温かい。
この20年、毎年、奈良からゼミの学生を連れ、伊勢本街道を伊勢まで歩く旅を続けておられる、奈良大学学長の鎌田道隆先生にも講師としてお越しいただいた。
あとで、語り部さんと鎌田先生ら7~8人がパネリストとして壇上に上がり、意見交換会。が、そこがほかとちょっと違う。
実はパネリストは会場からの質問や意見を聴く役回り(そのため、午前中にひとりひとり発表済み)に。
司会者が質問を促すと、会場からは手が挙がりっ放し。
ときにはその道に詳しい会場から答えが説明されることもあり、これが本当のフォーラム。
初めて参加したという人もいるが、ツアー参加者をはじめ、なんらか、歴史街道を通じたまちづくり等でつながりのある人が多いためか、長時間であるにもかかわらず、最後まで和やかで、やさしいときが流れていきました。
われわれスタッフ、充実した気持ちになります。

マップづくり

それと、これはわたしに課せられた仕事です。
歩いた道をすべて一枚の地図におとしこみ、ウォーキングコースの解説もつけるという作業をしております。
皆さんには校正用にコピーを渡しました。きょう12日、日曜日は、とりあえず、議案関係は一休みし、地図に入れたデータ及び文の校正、加筆・修正等々、朝6時から続行中。
本当はフォーラム当日にお配りしたかったのですけれども、なにせ細かい作業。無理してあわてて作れば、多数の間違いに気付かないところでした。
ボロボロに校正しています。

週明けにはまた議会に戻る準備を再開(13日は一般質問予備日でしたが、発言者が3人だけだったので10日に終了。13日は休会です)

反省、課題

2006年03月11日 21時14分36秒 | 議会
きのう(10日)の一般質問は、市長とのやりとりが悪い意味で注目を集めてしまった。
その模様は、11日付の伊勢新聞と夕刊三重に。
伊勢新聞は「記者の目」欄で「かみあわない論戦が白熱化」、夕刊三重は「理想の職員像をめぐって、激しい議論を繰り広げた。押し問答となったが、よく聞くと2人の理想像は同じ」「中味のない議論に付き合わされたのはほかの議員と傍聴者。互いの目指すところは同じなだけに(中略)、もう少し歩み寄れそうに見える一幕だった」と書いた。