松阪市の下村猛市長は、2月13日から17日まで、訪中するそうです。
職員も4人随行するとのこと。
先に市長は、中国の都市と姉妹提携したいとの方針を打ち出したばかり。
今年度、松阪市は、中国の都市(無錫・濱湖区)と姉妹提携するのに当初予算に400万円計上しました。いまここで(3月末までに)訪中しておかないと、この400万円の使い道はなくなってしまいます。3月は議会ですから2月しかないわけですね。
平成17年9月の議会で次のやりとりがあったときから、市長は無錫・濱湖区と姉妹都市を結ぶ気なんだなと思っていました。
平成17年9月22日の松阪市議会・一般質問
「それと、最後の国際交流についてでございます。
きのうの■■さんの質問の中で、■■さんは主に国内の中の国際化の話をされたわけでございます。私はそうではなくて、いわゆる国外の交流についてのお考えを少しお聞きしたいなと。特に先般市長は無錫市にも訪問されておりますし、無錫市の方も何度か松阪市にお見えになっているというふうにも聞きます。特に中国と限定するわけではございませんけども、私たちも当然アジアの一員でございますから、アジアを最重要視して友好都市提携等を結んでいく必要があるんじゃないかと、このように考えておりますので、特にアジアについて友好都市提携、どのようにお考えになっているのか、市長のお考えをお聞かせいただきたいと、このように思います。よろしくお願い申し上げます。」
下村市長の答弁
国際交流でございますが、松阪市は国際的な友好都市提携についてはちょっと否定的、ネガティブな感じで今まで来ていたかなと、こんなふうに思います。しかし、中部国際空港が近くにできて、そこへのアクセスもほぼ見通しがついてくるんではないかというこの時期になってまいりますと、これはもう世界との結びつきを真剣に考えていかなきゃ、先ほど観光面で私申し上げましたけれども、そういった構想も大きくこういったことがかかわってまいります。外国とのつながり、接触、こういうものを高めていかなきゃならん、こういうふうに思っております。
中でも中国との連携ということについては非常に重要であろうというふうに考えております。私、よく言うんですが、紀伊半島は木の文化、朝鮮半島、中国は石の文化、お互いに違ったものに対してひかれるというのは人間の常ですから、こういったものは大きく売り込んでいけるんではないかと、こんなことをよく言っておりますけれども、経済的やあるいは文化的な面ではかなり積極的な交流が図られております。いろいろ政治的な面では問題があるようでございますけれども、経済的あるいは文化的には積極的な動きがあります。議員おっしゃられましたように私も無錫へ行ってまいりまして、全く私事として行ったわけですけれども、そこで向こうの要人の方ともお会いして、向こうの方のお話も伺ってきました。天津からもこちらへ来ていただいて訪問をしていただいたというようなこともございます。大切な友人だろうというふうに私は思っておりますので、これからどういうふうにどことというようなことは不透明でありますけれども、積極的に考えていかなきゃならん時期というふうに考えております。
いずれにいたしましても、新しい国際化計画、こういったものを策定していく、市民を交えて専門家の意見等も聞きながら検討をしていかなければならない、そういう時期にあると、こういうふうに考えておりますので、御理解を賜りたいと思います。
平成17年ごろ、市長はプライベートな関係で2度、無錫を訪問しています。
市長の友人が経営する松阪市の企業の現地工場の竣工式に出席するためだったと思います。
その会社の関係で無錫と松阪の人的交流は続いています。
市長の口から中国の都市と姉妹都市という話が出てきたとき、たぶん、無錫だなと思いました。
確か、最近の夕刊三重が書いていたように、これまで続いて機きた民間レベルの交流の実績もあり、無錫との姉妹都市を拒否する理由は見当たりません。
市長は、姉妹都市の選定にあたっては検討委員会も立ち上げ、そこで検討させました。
結論はやはり無錫でした。