海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

役所は全部違う!

2006年04月30日 10時13分50秒 | 自治体
「議会はどこも同じだけど、市役所の雰囲気はすべて違う!」
新聞記者として、愛知県の春日井市や犬山市、小牧市、岩倉市などのエリアを担当していたころ、そんな思いを持ちました。
三重県ではひとつひとつの市の面積が巨大です(例えば、松阪市は624平方キロで東京23区より少し大きく、名古屋市の2倍。津市は700平方キロメートル)。
それに対し、人口密度の高い愛知県の市の面積は小さいところが多く、春日井市で92平方キロ(人口29万人)、小牧市62平方キロ(14万3千人)、犬山市79平方キロ(7万3千人)、岩倉市10平方キロ(4万6千人)となっています。クルマで20〜30分走ったら隣の市という感覚です。だから、市役所回りをしていても面白いもので、小牧市の職員が犬山市市民であったり、逆に小牧市民が犬山市職員であったりという人口のねじれ現象はざらです。
 新聞記者として駆け足で各地の市役所を行き来していたのですが、そんなに近い所同士でも、市役所の玄関のドアを開け、一歩、庁舎の中に入ったときからそれぞれの市役所の雰囲気はガラリと変わるものです(不思議と議会だけはどこもつまらないものでしたが・・・)。
 市役所の玄関を入って受けた印象は次のようなものでした。
 ①温かい雰囲気②さわやかな雰囲気③効率よく仕事をしている④一生懸命な雰囲気⑤こもった雰囲気⑥よそよそしい雰囲気⑦気色の悪いくらいおだててくれる所…。
 感じ方には、良いも悪いもいろいろです。
 ①と④の組み合わせなど、いろいろなパターンがありますが、⑤と⑦の組み合わせもありました(そこは汚職で市長が逮捕されました)。
 総じて印象がプラス(良い方)の自治体は、①若手が生き生きとしている(笑顔・元気・仕事を楽しんでいる・仕事に情熱を持っている)②年配の職員が押し黙っていない(不必要に警戒心を持たない)③「こうしたい」「ああしたい」と前向きに夢や理想を語りかけてくる職員が多い④全国の自治体の動きなど情報をたくさん持っている職員が多い⑤自分の仕事を語りたいと思っている職員が多いーーなどといった共通点があるようです。
 わたしが今年3月の議会の一般質問で「市役所の人と組織と」をテーマに選んだのは、記者だった10年前に感じた体験が背景にあるからです。

「旅」のブログも始めました!!

2006年04月30日 09時52分25秒 | 身辺雑記
ゴールデンウィークですね。
皆さん、どのようにお過ごしですか。
きょうは、午前11時半から、わたしの友人たちのバンド「ザ・サークル」が、ベルファームで演奏するということです。
このバンドは、美しくも懐かしい日本語と生のギターによるカントリー・ナンバーが中心で、世代を超えファンが多いです。
さて、わたしの新しいブログ、一度、ご覧ください。
1995年から翌年にかけての6か月間、当時36歳だった私が、航空券(19万円)、鉄道代(17万円)、バス代、宿泊代、食費、小遣いをトータルして100万円以内でアジアからヨーロッパ、アメリカと地球を1周回った旅日記(当時のメモと記憶をもとに10年後の現在、暇を見て書いている)です。ブックマークに入っています。
http://blog.goo.ne.jp/kaiju-tabi

市民参加の会議

2006年04月29日 12時32分28秒 | 自治体
議会通信23号、ただいま配布中。
「通信」に書いたのは、3月の議会でわたしが行った質問や質疑が中心です。まだ、「北風と太陽」にこだわってしまいますが、テーマはズバリそれ。
きょう(4月29日)、『月刊 地方自治 職員研修』5月号をぱらぱらめくっていたら、3月の一般質問で取り上げたテーマと関わる記事が載っていました。
一般質問でわたしは、市役所の職員が市民を交えて開催する会議で十分な説明能力がないと言って、いくつか例を挙げました。『月刊 地方自治 職員研修』に載っていた部分は、わたしが言いたかった部分とドンピシャですので、引用します。

「グッド・ファシリテーターへの道 〈ツボ・その5〉日本語同士を通訳する」((山路商事・都市建築設計室長、山路清貴氏
    〜『月刊 地方自治 職員研修』5月号 84ページより〜
「会議などで用意された資料の説明がなされる場合、まるで説明することだけが自分の責任であり、理解していただくことは二の次とでも思っているのではないか、という方に出会うことがある。悪意をもってわざと煙に巻くような説明をしようとするのは論外として、懸命な説明をしているのに通じていない方もいる。そうした場合、説明が下手というよりも、説明者本人はその内容をわかりすぎているため、いくつかの前提を聞き手もわかっていると錯覚してしまうことに原因があることが多い」

松阪市にはけっこう市民参加の会議(審議会etc.)があります。その場合、市の職員が提案資料の説明にあたることが多いのですが、説明が棒読みになったり、やたらと長かったりで、聴いている市民の側にはわかりにくいものです。考えるところ、あの説明のスタイルは、議会の本会議や委員会での説明のときとまったく同じなんですね。
議会での説明(例・議案説明)は、理解に苦しむ典型のような説明です。それに準拠されてしまったとしたら、果たして市民は・・・・。