海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

監査結果は行政の見解を示しただけ(松阪駅西再開発)

2008年02月02日 09時39分16秒 | 自治体
松阪駅西地区再開発事業についての住民監査請求に対し、1日付けで松阪市監査委員が公表した結果は、行政側が繰り返してきた主張をなぞったかのような内容で、監査委員の見識というものを見ることができません。
住民側が提示した主張それぞれに行政の見解を並列したうえ、「~~したものではないといえる」と監査委員の見解を付け加える論法。
請求自体が16ページあるため、監査委員が公表した文書は46ページと膨大ですが、中身は薄っぺらなもの。ほとんどが住民側の請求内容と、上記のような手法で行政の主張通りの監査委員の「見解」が並べられているだけです。
最後に、3点、市長への要望が添付されていますが、感想文程度のもので、監査結果とはとても言えないレベルのもの。
請求の中身についてどこまで突っ込んで監査したのか、首をひねらざるを得ません。
1月8日に住民側の陳述があった際も、監査委員からは質問らしい質問はなく、住民側は監査結果についても「驚くにあたらない。この程度のものしか出てこないと思っていた。あとは裁判で」としています。
監査委員も、監査機関としての役割はほどほどに、裁判所の方に下駄を預けたということでしょうか。
地方自治法では、監査の結果についての通知のあった日から30日以内に住民訴訟を行えるとしており、住民側は当初から想定した通り、訴訟準備に入っています。


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