きょうから松阪市議会12月定例会が開会。
本会議終了後、建設水道委員会協議会。
下村猛市長 「21階という計画で今後の作業を進めていきたい」
24階建てだと78メートル
21階建てでは67・8メートル。
高さを下げてくれなどと要望した人なんていなかったでしょ。
市長は「18階はどうかと近鉄不動産と協議したが、事業性を保つことはできないということだった。21階建てでいかざるを得ない」と、無念ともほっとしたともつかぬ表情。
そもそも、行政側が、長年、準備組合と協議を重ねながら、駅前のあり方についてなんら主導性を発揮できず、市民にも説明せず、意見を求めずの姿勢できたことにいちばんの問題があるのです。
市長は「公共広場はまだ決めなくていいそうなんです。これから市民といっしょに公共広場のあり方を考えよう。市民の意見を採り入れたい」。
急に「市民派市長」を標榜しないでほしい。
本来、都市としての機能を検討して事業に着手すべきところを、何もしてこなかったことをタネ明かししたかのような言い分でしかない。
都市づくりのコンセプトを持つことを棚上げしてきた市はあまりに情けない。
いまさら、市民参加なんて似合う首長でもない。
本会議終了後、建設水道委員会協議会。
下村猛市長 「21階という計画で今後の作業を進めていきたい」
24階建てだと78メートル
21階建てでは67・8メートル。
高さを下げてくれなどと要望した人なんていなかったでしょ。
市長は「18階はどうかと近鉄不動産と協議したが、事業性を保つことはできないということだった。21階建てでいかざるを得ない」と、無念ともほっとしたともつかぬ表情。
そもそも、行政側が、長年、準備組合と協議を重ねながら、駅前のあり方についてなんら主導性を発揮できず、市民にも説明せず、意見を求めずの姿勢できたことにいちばんの問題があるのです。
市長は「公共広場はまだ決めなくていいそうなんです。これから市民といっしょに公共広場のあり方を考えよう。市民の意見を採り入れたい」。
急に「市民派市長」を標榜しないでほしい。
本来、都市としての機能を検討して事業に着手すべきところを、何もしてこなかったことをタネ明かししたかのような言い分でしかない。
都市づくりのコンセプトを持つことを棚上げしてきた市はあまりに情けない。
いまさら、市民参加なんて似合う首長でもない。
☆きょう29日午後7時から産業振興センターで
松阪駅西地区再開発事業の「最終案」を示す住民説明会が開催されます。
松阪市としてはこれで市民との「相談」は打ち切り、計画実現に向け、強行突破を図ります。
できるだけ、参加しましょう。
☆市民にできること
12月11日(火)~25日(火)までの2週間の間に、
市役所2階の都市計画課というところに出掛け、計画案の公告縦覧を見て(見なくてもいい)、「意見書」(書式自由)をできるだけたくさん提出すること。市外の人でも、子どもでもよいので、思いをぶつけましょう!
来年1月中旬か下旬に、都市計画審議会があります。わたし自身、審議会委員の一人ですが、市民から提出された「意見書」も参考に、駅西地区再開発事業の計画案を都市計画決定すべきかどうかを、審議会として市長に意見することになります。
─────────────────────────────────────
◎いまの市役所の空気
市役所の職員には、すごくあきらめムードが漂っています。
いまの市長の味方になっている職員っているのだろうかという感じを受けます。
だれも(岩塚三善・建設部長を除く)、現在のプランでの駅西再開発という大型事業を進めたいなどと本気で考えている職員はいないのではないかとさえ思えてきます。
市民の支持率4%。マンションの高さを24階建てから21階建てに下げたところで、基本的に何も変わらないわけで、4%の数字が大きく上昇するとも思えません。
職員は黙っていますが、おおむね市民と同じ思いではないか。
松阪駅西地区再開発事業の「最終案」を示す住民説明会が開催されます。
松阪市としてはこれで市民との「相談」は打ち切り、計画実現に向け、強行突破を図ります。
できるだけ、参加しましょう。
☆市民にできること
12月11日(火)~25日(火)までの2週間の間に、
市役所2階の都市計画課というところに出掛け、計画案の公告縦覧を見て(見なくてもいい)、「意見書」(書式自由)をできるだけたくさん提出すること。市外の人でも、子どもでもよいので、思いをぶつけましょう!
来年1月中旬か下旬に、都市計画審議会があります。わたし自身、審議会委員の一人ですが、市民から提出された「意見書」も参考に、駅西地区再開発事業の計画案を都市計画決定すべきかどうかを、審議会として市長に意見することになります。
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◎いまの市役所の空気
市役所の職員には、すごくあきらめムードが漂っています。
いまの市長の味方になっている職員っているのだろうかという感じを受けます。
だれも(岩塚三善・建設部長を除く)、現在のプランでの駅西再開発という大型事業を進めたいなどと本気で考えている職員はいないのではないかとさえ思えてきます。
市民の支持率4%。マンションの高さを24階建てから21階建てに下げたところで、基本的に何も変わらないわけで、4%の数字が大きく上昇するとも思えません。
職員は黙っていますが、おおむね市民と同じ思いではないか。
飯南に行くたび目に飛び込んでくる粥見・井尻遺跡周辺の集落。井尻遺跡は1万年以上昔の縄文遺跡だから、このあたりにはそのころから人が定住していたことになる。近くの烏岳(標高545メートル)から見渡すと、櫛田川の大蛇行の曲線の内側にある岩盤の小高い所にあり、安定した地盤なんでしょう。だから安心安全地帯ということで、太古の昔から人の住んだところなどと、推測しました。
野呂市長だったらいまの松阪市はどのようになっていたか、と思うことがあります。
まず、ホスピスを造ろうという発想はなかった。これは、完璧に下村猛氏オリジナルです。
奥田清晴・市長当時に旧国鉄跡地を購入し、計画された松阪駅西地区再開発事業は、2000年(平成12年)に野呂市長が凍結した。
奥田市長時代に計画され用地買収が始まった松阪農業公園ベルファーム建設事業は、野呂市長が計画を縮小して事業化を決定した。
奥田市長の時代に計画された総合運動公園はどうだったんだったっけ? 陸上競技場とかの建設計画を取りやめたのは野呂市長?・・・ごめんなさい、いま、記憶になくって。
奥田市長の時代に一般会計から3億円ほどの基金積み立てをして始まった保健・医療・福祉総合センターは、野呂市長の時代も建設基金を積み立てていた。当時、社会福祉協議会事務局長だった下村猛・元市民病院事務部長(現・市長)は、野呂市長に建設促進のための陳情を行っている。
奥田市長が打ち上げた松阪港沖の人工島構想は、確か、野呂市長が中止を決定したと思う。北川知事の権限ではなかったと思う。
野呂市長の在任期間は、平成12年から平成15年までの3年弱だったけれど、いろいろなことがありましたね。
当時、わたしはまだ議員ではなく、松阪を担当する記者でもない、フリーのライターとしてよそ(伊勢とか熊野とか津)で雑誌(伊勢文化舎『伊勢人』)記事の取材や伊勢文化舎発行の単行本づくりの取材執筆、津の新聞の記事を書いたり写真を撮ったりする仕事をしていましたので、松阪の行政の動きには完全にノータッチの時代でした。
まず、ホスピスを造ろうという発想はなかった。これは、完璧に下村猛氏オリジナルです。
奥田清晴・市長当時に旧国鉄跡地を購入し、計画された松阪駅西地区再開発事業は、2000年(平成12年)に野呂市長が凍結した。
奥田市長時代に計画され用地買収が始まった松阪農業公園ベルファーム建設事業は、野呂市長が計画を縮小して事業化を決定した。
奥田市長の時代に計画された総合運動公園はどうだったんだったっけ? 陸上競技場とかの建設計画を取りやめたのは野呂市長?・・・ごめんなさい、いま、記憶になくって。
奥田市長の時代に一般会計から3億円ほどの基金積み立てをして始まった保健・医療・福祉総合センターは、野呂市長の時代も建設基金を積み立てていた。当時、社会福祉協議会事務局長だった下村猛・元市民病院事務部長(現・市長)は、野呂市長に建設促進のための陳情を行っている。
奥田市長が打ち上げた松阪港沖の人工島構想は、確か、野呂市長が中止を決定したと思う。北川知事の権限ではなかったと思う。
野呂市長の在任期間は、平成12年から平成15年までの3年弱だったけれど、いろいろなことがありましたね。
当時、わたしはまだ議員ではなく、松阪を担当する記者でもない、フリーのライターとしてよそ(伊勢とか熊野とか津)で雑誌(伊勢文化舎『伊勢人』)記事の取材や伊勢文化舎発行の単行本づくりの取材執筆、津の新聞の記事を書いたり写真を撮ったりする仕事をしていましたので、松阪の行政の動きには完全にノータッチの時代でした。
山に登るのは気持ちいいですね。
けれど、松阪の出来事は待っていてくれませんよね!
というわけで、たっぷり山の空気を吸ったあとは、市民病院の随意契約の裁判準備はあるし、駅西再開発のこともあるわで、大忙しです。
それに、29日に市議会12月定例会開会。
下村市長があまりに忙しくしてくれるので、一般質問の準備が遅れていましたが、テーマ上のツメはしました。
ある具体的な問題を事例として織り込みつつ、この市長にしてこうなった。やっぱりすべての問題の根っこには市長の恣意性にいきつくねという話になってしまいます。
もし、野呂市長(わたしが議員になったとき、市長から知事になったのでどのような市長だったのかは議員としては知らない存在)だったら、わたしはどのようなスタンスで議員をしていたのだろうかと思うことがあります。
けさは朝3時50分(去年の夏の参院議員選に立候補していた自民党の候補がブログで毎朝3時50分に起きて政策の勉強をしていると書いていたのがずっと気になっていました。自分もそうありたいと思っていました)に起きたので、久々にすべてがはかどった感じがします。
あすからもこの調子でやれればいいけど。
きょう、津地裁へ書類を提出してきましたが、12月27日の口頭弁論に向けて書類作りを進めないといけません。
けれど、松阪の出来事は待っていてくれませんよね!
というわけで、たっぷり山の空気を吸ったあとは、市民病院の随意契約の裁判準備はあるし、駅西再開発のこともあるわで、大忙しです。
それに、29日に市議会12月定例会開会。
下村市長があまりに忙しくしてくれるので、一般質問の準備が遅れていましたが、テーマ上のツメはしました。
ある具体的な問題を事例として織り込みつつ、この市長にしてこうなった。やっぱりすべての問題の根っこには市長の恣意性にいきつくねという話になってしまいます。
もし、野呂市長(わたしが議員になったとき、市長から知事になったのでどのような市長だったのかは議員としては知らない存在)だったら、わたしはどのようなスタンスで議員をしていたのだろうかと思うことがあります。
けさは朝3時50分(去年の夏の参院議員選に立候補していた自民党の候補がブログで毎朝3時50分に起きて政策の勉強をしていると書いていたのがずっと気になっていました。自分もそうありたいと思っていました)に起きたので、久々にすべてがはかどった感じがします。
あすからもこの調子でやれればいいけど。
きょう、津地裁へ書類を提出してきましたが、12月27日の口頭弁論に向けて書類作りを進めないといけません。
旧・宮川村の北総門山(標高704メートル)からの眺望。ふもとに広がる集落の真ん中を流れる宮川のはるか先に、伊勢湾と、対岸の愛知県側も見ることができました。
決して高くはない山ですけど、奥伊勢フォレストピアから登り始めて1時間と少しの登山のあいだ、植林帯から始まってカエデやケヤキなどの天然林が広がる道すがらを楽しむことができました。
途中、ものすごいごう音が聞こえてくるので立ち止まると、角のはえた雄鹿が前を駆け抜けていきました。
決して高くはない山ですけど、奥伊勢フォレストピアから登り始めて1時間と少しの登山のあいだ、植林帯から始まってカエデやケヤキなどの天然林が広がる道すがらを楽しむことができました。
途中、ものすごいごう音が聞こえてくるので立ち止まると、角のはえた雄鹿が前を駆け抜けていきました。
司馬遼太郎が「文化」と「文明」の違いを書いている本があった。
世界どこでも共通して用いられるのが「文明」。たとえば、電気のようなもの。近代化などという概念もたぶんそこに入るだろう。
一方、「文化」。それはその土地固有のものに根ざしていることが基本になる。
この考え方に基づいて、食べ物も、「文化」と「文明」に仕分けが可能でしょう。
きのう、市役所の都市計画課に行って、少し、意見交換した。
駅前に限らず、街は「文明」に覆われがちだが、「文化」となるべきものがどれだけ多いか少ないかで、街の魅力が決まる。
表通りは、パリのシャンゼリゼ、ニューヨークの五番街、東京の銀座などに代表され、世界共通のブランド品(文明)のショーウインドーである反面、その街らしさ(文化)がどこかに保全されているもの。一本裏の通りか横道に入れば、その違いは顕著となり、その街特有の文化にどっぷり触れることができるかどうかが、その街の文化力(保全されているその街らしさ)の大小をはかるバロメータになる。
知らない街を訪れる人は、まず、メインストリートを、少し慣れると裏通りに入っていく。そして、お気に入りのエリアを発見していく。
半年間、世界の街を旅していたとき、そんなことを繰り返していた。
そんな目線で松阪を見ている。
松阪の中心市街地は、近代化の完了した7つの商店街(メインストリート)がクロスして出来上がっているが、その脇には古い街が保全されている。メインストリートではだいたいどこでも調達可能なものも売っているが、その街でしか買えないものを扱っている店がどれだけ多いか、その街らしさがどれだけ保全されているかで、おそらく訪れる人の印象は変わってくる。そして、裏通りに入って、その街の本当の魅力を発見する。
再開発というものには、街の思想がない。街の重層を寸断する。
岩塚三善氏や下村猛氏が言う言葉にはむなしさがある。
世界どこでも共通して用いられるのが「文明」。たとえば、電気のようなもの。近代化などという概念もたぶんそこに入るだろう。
一方、「文化」。それはその土地固有のものに根ざしていることが基本になる。
この考え方に基づいて、食べ物も、「文化」と「文明」に仕分けが可能でしょう。
きのう、市役所の都市計画課に行って、少し、意見交換した。
駅前に限らず、街は「文明」に覆われがちだが、「文化」となるべきものがどれだけ多いか少ないかで、街の魅力が決まる。
表通りは、パリのシャンゼリゼ、ニューヨークの五番街、東京の銀座などに代表され、世界共通のブランド品(文明)のショーウインドーである反面、その街らしさ(文化)がどこかに保全されているもの。一本裏の通りか横道に入れば、その違いは顕著となり、その街特有の文化にどっぷり触れることができるかどうかが、その街の文化力(保全されているその街らしさ)の大小をはかるバロメータになる。
知らない街を訪れる人は、まず、メインストリートを、少し慣れると裏通りに入っていく。そして、お気に入りのエリアを発見していく。
半年間、世界の街を旅していたとき、そんなことを繰り返していた。
そんな目線で松阪を見ている。
松阪の中心市街地は、近代化の完了した7つの商店街(メインストリート)がクロスして出来上がっているが、その脇には古い街が保全されている。メインストリートではだいたいどこでも調達可能なものも売っているが、その街でしか買えないものを扱っている店がどれだけ多いか、その街らしさがどれだけ保全されているかで、おそらく訪れる人の印象は変わってくる。そして、裏通りに入って、その街の本当の魅力を発見する。
再開発というものには、街の思想がない。街の重層を寸断する。
岩塚三善氏や下村猛氏が言う言葉にはむなしさがある。