海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

「バッジを付けろ」

2005年02月26日 01時23分52秒 | Weblog
25日は臨時議会。助役の選任同意の議案等々。
助役は従来通り、1人制に。
市長が先に人ありきではなく、政策スタッフとしての有用性をアピールしてくれば、助役が2人、いや、3人いてもいいとさえ思う。
もっとも、その場合は、市長が必要論をきちんと説明する。
役所OBや旧町長ではなく、30~40代を含め、若手など広く公募する。
どんな政策のために必要かを明示する。
などの条件付きだが。

さて、本論。
きょう、演台で発言中、
「議長、海住議員は、きょうもバッジを付けていない! その問題を協議してください」
の大声。
議長「いまは本会議中です」

休憩中、議長がやってきて、
「うるさいので、(バッジを)付けてやってよ」

わたしは議員になって2年、ずっと議員バッジなしでやってきて、いままで文句を言われずに来たのですが、合併したとたん、旧町の議員からクレームがつきました。
わたしとしては、議会外では絶対あのバッジは付ける気がしません。バッジのデザインがどうも威張っている。いっそのこと、市章に「議」の一文字とかだったらまだわかる。




助役2人制

2005年02月19日 08時47分00秒 | Weblog
合併後初の市長選挙で、1月30日に無投票で当選した松阪市長が、助役2人制としたい旨の意向であることが地元新聞の「夕刊三重」に報じられて以来、松阪ではこの問題でもちきりでした。
「財政難で切り詰めなければならないときに助役を一人増やすのはけしからん」
こんな声をたくさん耳にしました。
市長は、助役に旧町長を充てる腹のようでした。
このような構想は、市長選に臨むにあたって、持っていた腹案に違いない。
わたしはそのことが問題であると思う。
どのような考え方であれ、「当選後に言うな。選挙に臨むにあたって言え」と言いたくなります。
無投票ではあったが、選挙前に事実上の個人演説会を開いている。そういう場で表明してみても良かったのではないか。
無投票となっただけでなく、マニフェストのような公約も一切ない市長選。就任早々に言うのはやはりおかしい。

犬山市に視察に行きました。

2005年02月18日 19時59分32秒 | Weblog
きのう、きょうと、愛知県犬山市に視察に行ってきました。
わたしは無会派ですが、合併した町の議員さんの会派から依頼を受け、視察をコーディネートしました。テーマは、2つ。ひとつは、都市計画道路決定を廃止し、古い町並みの保全に努めている政策の成果と現状、政策の総合化。もうひとつは、犬山市の教育改革。
教育改革について、石田市長が熱かったのが印象的でした。
とりあえず中味空っぽの報告でごめんなさい。
あすは自治ネットの会合で西春町です。

これが「地域政策」です

2005年02月11日 21時38分54秒 | Weblog
写真の本が、三重県発の分権・自治をテーマとした雑誌「地域政策」の最新号(2005新年号)です。
発行元は、三重県政策開発研修センターです。
今回の特集は市町村合併。次号の春季号は、三位一体改革を中心とした地方財政です。

『地域政策』を読む

2005年02月11日 11時15分37秒 | Weblog
先日、ご紹介した『地域政策』(発行元・三重県、619円)という雑誌を少しばかり読みました。
「どうなる市町村合併」の特集テーマのうち、大森弥氏の「市町村合併と基礎自治体のゆくえー難問山積する『合併後』」は、一般的論とはいえ、合併ほやほやの松阪市とも重なり、合併後の現在とこれからについて頭の中をひとまず整理するうえでちょうど良い論文だったかな。

このなかに、
「おそらく、今後、基礎自治体は、集権集中型と分権分散型に分かれていき、どちらが地域自治の充実をよりよく実現していくか、どちらのほうが住民ちの協働を促進していかれるかで競い合うことになるだろう」
とありました。
松阪市の現在は、集権集中型と分権分散型のどっちつかずの中途半端さが残ります。
市長(旧・松阪市長2年を経て、新市長に2月7日就任)は構想として後者の方をめざしているように見える。議会でも平成16年3月11日の本会議(松阪市議会ホームページ議事録検索で参照してください)でのわたし(海住恒幸)の質疑でも一定の方向性をのぞくことはできます。
しかし、新市の組織機構と人を見る限り、旧の役所機構(集権集中型)はそのまま。
分権分散型の政策づくりについては一部局(まちづくり推進課の地域マネジメントシステム)が進めているだけで、市長がつねづね、地域マネジメントシステムの意義を説き、わたしともたびたびその方向性については意見を交わしていますが、全庁的な合意事項というか責任体制になっていない。
また、助役の選任(3月議会)でも旧態の人事で、現総務部長、総合政策部長や、旧町長等の複数名前が挙がり、政策自治体に脱皮していこうといより、既得権の保全型に片足の軸を置く傾向が見られる。
この点でも市長の「しがらみ」型が見られ、斬新さに欠くきらいあり。つまり、
組織体制を含め、抜本的改革を望まない姿勢がうかがえる。
大きな市(628平方キロメートル、東京23区に匹敵、名古屋市2つ分)になった松阪市は、しがらみを断ち切れないような中途半端さではマネジメント困難に陥る懸念あり!


在任特例議会で意外な発見

2005年02月10日 08時46分48秒 | Weblog
松阪市議会は今年1月~7月まで、合併による在任特例期間です。1市4町の合併で議員数80人という大所帯のため、市役所の大会議室を仮議場にあてています。
わたしは在任特例の適用には反対しました。人数が多いからといって、広く住民の声が反映されるとは限りません。実際、この人数による初議会となった1月の臨時議会で発言したのは、わたしを含め8人だけでした。

話は変わりますが、この広い議場を使ってみて意外な発見もありました。

通常、議場は、市長らが居並ぶひな壇と壇上の発言台、議員の席がいかめしく並び、権威主義的です。しかし、実質ある議論、審議をおこなうためには、いかめしさは要りません。人数の問題を切り離せば、シンプルな議場で十分です。従来の議場の権威主義的な造りが、議会の形式主義や権威主義を生んだことと関係があるように思われます。その象徴が議員バッジです。議会もフツウの会議室があれば十分です。議員がフツウの市民感覚を持つためにも。

三重県が自慢していい雑誌

2005年02月09日 00時34分55秒 | Weblog
三重県が発行している雑誌に「地域政策」(季刊、619円)というのがあります。
自治体のあり方についてさまざまな専門家や実務者(ときに市民も)の論文や報告文で構成されていて、毎回、特集テーマが楽しみです。
最新号(1月8日発行)では、「どうなる市町村合併」を特集。西尾勝氏に対する編集長インタビューや、大森弥氏の「市町村合併と基礎自治体のゆくえー難問山積する合併後」、「小さな自治体の可能性」そのほか、全国のいくつかの自治体の動向についてそれぞれの地方新聞の編集幹部が原稿を書いています。
三重県は北川知事から野呂知事に変わり、新たなカラーもゆっくり模索されていますが、この雑誌は北川時代の色合い(分権時代の政策自治体づくりの理論誌)で踏襲されているようです。

トラックバックって?

2005年02月07日 20時18分50秒 | Weblog
知人のブログをのぞいて見たら、
柳川町長の講演について詳細に掲載されていました。
わたしは詳細に書く余裕がなかったので、すごいっと思いました。
それをぜひほかの方に紹介したいと思ったとき、どうしたらよいのでしょう?
それって、トラックバック??という機能なのでしょうか。


インディペンダントであること。

2005年02月07日 17時55分24秒 | Weblog
2月6日午後、名古屋市都市センターで開催された「無党派市民派・自治体議員と市民のネットワーク」主催の講演会に参加してきました。
講師は、岐阜県御嵩町の柳川喜郎町長でした。
「私と地方自治」というテーマでの1時間半。
柳川さんは、元ジャーナリストということもあって、自らどこの勢力にも所属したり従属しないスタンスをとりつづけたという意味で「インディペンダント(独立している)」という言葉をもちいられました。
議員はとかく群れの中にムレがち。現状の議会ではなんと付和雷同型の賛成(反対)をしている議員の多いことか。ムレずに自分の判断に依拠して行動する議員はまずいない。
無党派であることはインディペンダント。
「インディペンダントとして不条理なことには声をあげよう」と柳川さん。
議会の中で無党派=少数派として、既存の政党議員やその他大勢の大勢(たいせい)に抗い続けることの大変さに対する勇気を思い出しました。
誇りあるインディペンダントでありつづけよう。
                        海住恒幸(かいじゅう・つねゆき)