海住恒幸の松阪市議会通信 

議員活動を通して、自治体議会や自治体のあり方を考えるブログ

『伊勢人』、今号限りで休刊

2007年07月29日 07時24分44秒 | 身辺雑記
伊勢文化舎発行の地域文化誌『伊勢人(いせびと)』158号が書店の店頭に並びました。同誌は、今号限りで休刊となります。昭和56年(1981年)創刊の旅の雑誌『伊勢志摩』の名を、平成12年(2000年)春、『伊勢人』と改め、年6回、発行され、一地方の中にあってきわめて質の高い誌面を提供してきました。
それだけに、休刊を惜しむ声は多いようです。
松阪駅前通りの書店は、店の前の掲示板に、『伊勢人』は今号限りで休刊とお知らせしています。
“最終号”として特集したのは、伊勢出身の詩人で、太平洋戦争に出征して、フィリピンで戦死したと伝えられる竹内浩三です。
「戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ 遠い他国でひょんと死ぬるや」で始まる「骨のうたう」は、よく知られています。
浩三の姉、松島こうさん(89)=現在、津市に在住=は、八雲神社宮司でいらした松島博氏と結婚され、長らく松阪に暮らされ、浩三について語ってこられました。そのため、竹内浩三は、松阪の人にとっても、たいへん身近な存在でした。
『伊勢人』の発行元・伊勢文化舎は、同誌の発行のほか、熊野古道や伊勢神宮、食など、三重の歴史と風土に根付いた文化について数多く情報発信してきました。その蓄積は他の追随を許さないことでしょう。この文化資産を活用したソフト事業の展開を引き続き期待したいものです。