今日は母を汐湯に連れて行った。中津街道を下る途中、母に直接縁のある場所に寄った。ここは椎田の海岸にある綱敷天満宮である。天満宮と言うからには当然菅原道真を祀ってある。菅原道真が対岸の山口県防府から海を渡り、上陸したのがこの地点なのである。そのとき地元の人々が安んでもらおうと舟の艫綱をとぐろに巻いて敷物にし、その上に座していただいたと言うところから綱敷という名ががついたわけだが、そのときに菅公から名前をいただいたのが母の祖先である。「家令」という。意味は家の番頭という意味らしい。この名は小倉城下の地図(小倉城内展示)の中にも記載されている。
宮参りであろう一組の家族が参宮していた。邪魔しないように遠目から様子を見ていた。境内には牛が六頭いた。その内一頭は母で、この一頭だけはうろうろしている。