街道を歩く

今まで歩いた街道、町並み、これから歩く街道、町並みを散文的に紹介

中津街道(付録)

2008-10-21 10:59:30 | 中津街道

 中津街道である。地名は湯川という。湯川と言えば和気清麿と猪の話である。ところが、由来の石碑を見る限りでは白鹿は出てくるが猪は出てこぬ。(「しし」は鹿とも猪とも両方を指す場合がある。)
 由来にある足立山に妙見神社があるが、ご存知のように和気公は猪に乗っておる。また阿吽で迎えるのも猪である。ここに書かれている白鹿は白い猪だろう。と思いたい。

 他愛のないことを言っている場合ではない。和気公が実は日本の歴史を曲げなかった人物だったということを忘れてはならない。足が立ったという伝説は歴史を曲げなかったからの由縁にある。
 女帝、道鏡の力に屈服して道鏡の思うがままを神勅と言ってしまえば歴史は変っていたかもしれん。ところが、公は邪心を持たぬ清真な心根の持ち主だったろうと推測されるのである。それ故に足の筋を切られる羽目になったわけだ。命を落とさずに済んだことも歴史である。この様な人物とこの界隈が縁があったというのは楽しく思える。
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中津街道

2008-10-21 08:52:54 | 中津街道

 中津城の西口門を左に見つつ鉤手を抜ける。この道の左右には近代的なマンションが立ち並んでいるが、突き当たる所には時が止まったままの汐湯がある。
 その横の建物も汐湯と言っているのだが割烹である。よく見ると中津城の門の一部の石垣を利用して割烹の建物を載せている、そして主要な建物は木造3階建てである。心の落ち着く光景を目の当たりにし、もう少し写真に収め愈々入浴となる。
 たかが銭湯に行くくらいなのに何故か緊張している自分が可笑しく思えた。
「よし、入るか」
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